第4回 外注と内製
Web系フリーエンジニアのあとむです。
4回目のコラムでは外注と内製をテーマにしたいと思います。
ちなみに前回の投稿から、3カ月も間が空いてしまいました^^;
コラムを書くのは1月に1~2度の想定なので、今後ある程度定期更新をしていこうとあらためて思っています(初志貫徹!w)。
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わたしは常々IT分野で起業できるネタはないだろうか? という観点で、できる限りアンテナを張るようにしています。 いまのところいろいろ興味はあっても、コレ! といった決定打は……なのですが。
自分が起業した場合を含め、事業会社としてITビジネスを手掛ける場合、「それをどう作り上げるか」という経営的判断が必要です。
例えばECサイトを構築しようと決定した場合、テーマの通り、2通りの選択肢があります。
- 外部の開発会社に発注する「外注」か?
- 自社で技術者を雇い開発する「内製」か?
このどちらかの選択を行う必要があり、それは事業会社にとって大きな分岐点となるような気がしています。
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外注を選択するメリットとしては、極論すれば「ビジネスモデルの企画」に経営資源を集中させることができそうだ、ということでしょうか。
この選択をした企業には、当然企画調整力が求められると思います。
世の中の人のライフスタイルに直接影響を与えるようなインパクトのある発想を大規模に確実に実現する場合、受託開発を選択するメリットはありそうです。
デメリットは、やはりよくある話ですが工程によって本来の要求が意図しない方向でねじ曲がってしまうことでしょうか。
(よく見かけるこの絵、結構好きですね~)
また、スピード感に欠ける点もデメリットの1つでしょうか。
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一方、内製を選択するメリットは、自社で一気に行うという点です。企画~開発~運用まで進めるため、いろんな意味でスムーズにサービスを育てやすいのではないかと思います。
当然、事業規模が大きくなればその限りではないのでしょうが、最近のWeb系新興企業にはこの内製を選択している企業が多いと感じます。
Web系/オープン系の開発はビジネスモデルと開発案件のサイクルが早いので内製でないと開発が追いつかないのかな、という気がしています。
デメリットは、企業として技術者の人件費を抱えることでしょうか。開発案件が永続的でない可能性がある以上、開発案件が止まっている状態だと技術者のやることがない、という状態もよくある話ですね。
(こういうとき優秀な技術者ならサボるというより、最新技術を試したりサービスを提案して、時間を有効に使うのでしょうけど)
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外注も内製もそれぞれメリットとデメリットがあります。それぞれの向きとしては、外注は要件がある程度はっきりした大規模案件、内製は要件がぼやけているか変化しやすい小規模案件やスモールスタートしたい案件が良いのかな、と思っています。
どちらが良い・悪いの話ではないのですが、個人的には後者、つまり内製で開発を行っていくスタイルで行くのが面白そうだと思います。
(実は、いまいる現場は混在パターンなのですが……)
そして技術そのものが好きなので、それを受託開発会社に渡してしまうのは非常にもったいない! という単純な思いもあります。
IT系で起業する機会に恵まれたなら、ぜひ技術者としての精神を忘れず、内製でアジャイル開発を行うような職場にしたいものです。