第3回 技術力×人間力
Web系フリーエンジニアのあとむです。
今回は、起業という視点からは少し離れてしまいますが、SE/PMとしての資質についてわたしなりの考えをお伝えしようと思います。
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これまでわたしがいた現場の中で、尊敬できる人がたくさんいました。
大きく分けると、技術力と人間力の2点ですごいなぁ、と思う人が多いように感じます。
まず技術力について。
これまで接してきた経験豊富な先輩の中に比較的多かったように思います。やはりそういう諸先輩方の主張は一貫しているような気がします。曰く、「あるアプリの裏側にある仕組み(技術)を読み取ることが大切」と。
また、後述する人間力の部分と重複する面もあるかもしれませんが、そういう仕組みを理解しようという意欲/興味が沸くかどうかという点も、広い意味での技術力と言えるのではないかと思います。
次に人間力について。
そもそも人間力という言葉の定義が、使われるシーンによって微妙に異なるように思いますが、ここではWikipediaにあるように、人としての「総合的な力」のことと捉えたいと思います。
Wikipediaにあるように、知的能力的要素、社会・対人関係力的要素、自己制御的要素の3つあたりが総合的にバランス良く高いと評価できる人が人間力のある(高い)人と言えるのではないかと思います。
わたしのこれまでの経験からだと、主に大規模な組織の中にいる人の一部に、そういう人がいたように思います。
自分の専門外のことにも興味/関心を持ち実際に幅広い知識を持っている。
人と接することを億劫がらずに、どんな人とも別け隔てなくコミュニケーションを取る。
仕事の分野だけでなく人生の目標を持って努力している。
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いろいろ上げるとキリがありませんが、わたしにとって上記のようだと思え、かつ考えが偏っていない(ように感じられる)人は、いわゆる大企業などの大きな組織に多いように感じています。
といっても大勢いるわけではないので、単に母数が大きいからなのかもしれませんが汗。
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最後に、技術力と人間力が両方備わっている人ですが、これらのバランスが取れているな、と思える人はこれまで私が一緒に仕事をした人の中でもそれほど多くはいませんでした。
当然、わたし自身もそのバランスが取れていると思っているわけではないのですが^^;
いずれにせよ経験上IT業界においてSEやPMとして働くことを考えたとき、技術力と人間力両方をバランス良く兼ね備えた人が、評価されるようになってきているのではないかと思います。
昔は多くいたのかもしれませんが、技術力は長けているが、人間的にはいわゆる気難しい職人気質の人や、コミュニケーション力があって調整はできるが裏打ちされた技術力がない人は、これから先IT業界で働くには肩身の狭い思いをすることになるのではと思います。
働き方として、ジェネラリストとスペシャリストどちらの働き方も当然ありますが、どちらの働き方をするにしても、当然の如く技術力と人間力が求められると言えるのではないでしょうか。
わたしとしても、こういう価値観を持った人、実践する人が評価されるIT業界の一役を担っていけたらと日々思っています。