番外編:尊敬されるメンター
アリージョです。
新人が入社して約4カ月経ちました。新人の育成を担当しているメンターさんに一度ご自身を振り返っていただきたいので、今回は「尊敬されるメンター」というお題で書こうと思います。
わたしはここ数年、新人教育を担当しているのですが、その中で新人に尊敬されるメンター(=新人の指導者に任命された先輩)の共通する特徴をいくつか発見しました!
そんなメンターの特徴をご紹介します! 新人の育成担当に任命された先輩方、必見です!!笑
■尊敬されるメンターの特徴
特徴(1):新人の話を聞く |
特徴(2):常にフィードバックをしている |
特徴(3):新人に対して『まめ』である |
特徴(4):熱意がある |
■特徴(1):新人の話を聞く
人の話を聞くというのは、当たり前でいて難しいものです。
上司のありがた~い、長~~い話を聞くと、もう少し短く簡潔に話してほしいと思ったり眠くなったりするのに、自分は新人に長々と話をしてしまう人、意外と多いんです。
新人との面談の時間、自分の話している時間の方がやたら長かったりしませんか? 一方的に、自分の評価や価値観、言いたいことだけを伝えていませんか?
例えば、メンターが新人の仕事っぷりに60点の評価をしても、新人の自己評価は90点など、意外と高得点かもしれません。
この差が、いわゆる「コミュニケーション不足」が見える化しちゃってるところです。
メンターが「なんでこんなにできないんだ」口調で怒っても、当の新人は自己評価が高いから、「なんでこの先輩、こんなに怒るんだろう」と理解できないんですよね。
こういった認識の差が、うまく育成できない原因になると思います。
新人がどう思っているのか、どう感じているのか、どんな自己評価を出しているのかをきちんと聞いてあげましょう。
「一方的に話すだけでなく、相手の話もしっかり聞く」ことが、コミュニケーション不足解消に繋がりますよ。
■特徴(2):常にフィードバックをしている
尊敬されるメンターは、新人の取った行動の結果に合わせて、「良ければ良い」というフィードバックを、「悪ければ悪い」というフィードバックを行っています。
わたしが意外に思ったのは、新人は「悪いフィードバック」もさほど嫌がらず、素直に受け止める傾向があるということです。
新人が一番嫌がるのは、新人がとった行動に対して、良いも悪いも言ってくれないこと。
自分のとった行動に誰も反応してくれないと、「自分のことなんか誰も期待してないんだ」と不安を感じるようです。
■特徴(3):新人に対して『まめ』である
例えば、新人にお土産のお菓子をあげたり、ちょくちょく話しかけたり。そんな些細な行動でも、新人にとってはうれしいことのようです。
学生時代とは違う、知らない世界に飛び込んだ新人。「学生意識が抜けていない」と自分で分かっているので、「オトナ」に対してどう話しかければいいのか分からない。
そんな新人に、ちょくちょく声をかけたり、仕事を教えてあげたりと新人への気遣いができるメンターは、きっと尊敬に値するのでしょう。
「新人への気遣い」というと、「なんで新人なんかにそんなに気を遣わないといけないんだ」とおっしゃる人がいます。それもそのとおりだと、わたしは思います。
ただ、育成対象は「新人」なわけで、新人が受け取りやすいような育成方法や行動をとらないと、結果として新人自身の成長が遅くなる傾向があるんです。
「やらされ感」をもった仕事より「自分でやるぞ」と決めた仕事のほうが、やる気が出て成果も出やすいですよね?
新人を、そういう気持ちにさせてあげることが、皆さんの任務である新人の育成に一番効果的なんです。
ちなみに特徴(2)で説明した「フィードバック」もなるべく「まめ」にしてあげることで、新人の成長は早くなりますよ!
■特徴(4):熱意がある
熱意があるメンターを、今どきの若者である新人は「ウザい」って嫌うんじゃないかって、わたしは勝手に思っていたんです。
でも、違いました!
「キミの成長のために一緒に頑張ろうと思ってる」と言ってくれる熱意のあるメンターさんには、間違いなくほとんどの新人がついていきます。
「自分のために、こんなに頑張ってくれようとしている」というのが感動を呼ぶのでしょうね。
「世代の違う新人は宇宙人のように感じる」とおっしゃる先輩を聞いたことがあるのですが、やはり感動する気持ちや純粋さは、先輩方の時代と同じように持っていると思いますよ。
★「育成」って言葉の意味をご存知ですか?
新人の育成を任されたメンターの皆さま、「育成」って言葉の意味をご存知ですか?
gooの辞書によると、「立派に育て上げること」だそうです。わたしは、「育成」って、「成る(目標に到達する)まで育てる」ことだと思っています。
ですので、新人の育成を任されたメンターの皆さんは、「新人が、目標とする人財像に到達するまで育ててください」ってお願いされているんですよ。
だから、任された期間はず~っと新人が目標とするところまで育つよう、声をかけ、話を聞き、フィードバックをし続ける必要があると思います。
すごく当たり前だけど、それを続けるのがいかに難しいか……。
でも、そういう育成の活動を、続けたメンターの下にいる新人は、きっと成長できることでしょう。そんなメンターの下で成長した新人は、きっとメンターを尊敬するんだと思いますよ。
わたしもまだまだ、新人を育成する立場として成長途中ですので、皆さんと同じように頑張って新人と一緒に成長しま~す🍀