シリアル番号の管理!
サーバー筐体やソフトウェアのシリアル番号やライセンス番号、有償OSの契約番号などなど、こと情報システム部には数が多くてややこしくもなりますが、いろいろな番号がついて回りますよね。
みなさんこれらの番号の管理、できていますか?
きちんと記録を取っていたとしても、その内容が使えるものでなければ意味がありませんし、役には立ちません。
もし使える情報として記録がなされていない場合、ある日急に困ったことになります。というか、すごく手間のかかる事態が発生する可能性があります。
通常はきちんと管理を行っていたのですが、以前数台のサーバーの記録が一部抜けてしまっていたことがありました。その結果どんなことが起こるかは想像できるかもしれませんが、思い当たる節のある場合は早めに対策を練ることをお勧めします。
まったく管理していないということではない
とは言え、まったくの放置状態でなんの記録もしていないということではないです。まぁ、そりゃそうです資産ですから。しかしその扱い方を間違えると、途端に役立たずな情報に成り下がります。
一部の記録が抜けていた数台のサーバーでも、下記のような情報は記録していました。
- サーバー筐体などハードウェアのシリアル番号
- ハードウェアの種類など
- OSなどのライセンス番号
- 購入日
- 保守等の更新日
数台とは言え、これしか記録していなく後々苦労する羽目になりました。しかし購入当初は特にこれといった問題はないのです。資産としての管理も行っていましたので、管理上は不都合もありませんでした。
OS/ハードウェアの保守更新時にさて困った
購入した当初は問題なくても、運用を進めていくとある瞬間にとても困った事態が発生しました。どんなことが起こったかというと...。
3年後・5年後のハードウェア保守やOSライセンスの更新が近づいたときです。ベンダーから、「このシリアル番号の筐体の保守が切れるので更新手続きしてね」や「OSのサポート切れるのでこのライセンス番号のOSは更新してね」などの案内が来ます。
そこで該当のサーバーを探すのですが、上記の記録していた情報の通りシリアル番号しか記録してない上に、ベンダーからの案内もシリアル番号のみで指定してくるので、パッと見た感じではどのサービスで動いているサーバーなのかがわかりません。
3~5年経過すると、数台とは言え似たような時期に購入したサーバーやOSなため、どのサーバーが更新対象なのかがすぐにはわからないという、とてつもなくややこしい事態が起こりました。
社内ではホスト名やサービス名で呼んでいるため、3~5年も前に購入した筐体のシリアル番号なんて使わないのでなじみもありません。
つまり、たぶんこのサーバーのシリアル番号なんだけど、確証はないなー...という事態です。OSもしかり。記録はあるけど、このライセンス番号ってこのサービスで使ってるやつだっけ...?いや、こっちのか?という事態になってしまいました。
更新すべきシリアル番号と、実際のサーバー筐体のマッチングができないということです。
こうなるとサーバーを設置してあるデータセンターなどに出向いて、筐体を直接確認してくるしかないということになってしまいます。これでは何のために購入記録を取っているのかわかりません。
使い道も記録する
ようするに、購入したサーバーやOSの情報と一緒に使い道、つまりホスト名やIPアドレス、設置ラックのユニット番号などもあわせて記録する...というただそれだけで上記のような事態は防げます。いちいちこんな話題を取り上げるのもおかしな話レベルなのですが・・・。
この記録があいまいになってしまった数台のサーバーは、ちょうど購入したタイミングで、使用用途が変わったり設置場所が変更になったりで記録が完全に行えていませんでした。
購入したハードウェアやOSはもれなく更新するのであればまだよいのですが、もう撤去してあるサーバーや終息予定のサーバーなどがあると、そう簡単に更新すればいいやというわけにもいきません。特に既に撤去されていたりすると確認するのもさらに苦労します。
記録する情報の整理
今回のように、サーバーのホスト名や使い道といった情報に限らず、情報システム部で扱っているさまざまな情報記録のし方が足りない・間違っている・適切ではない、といったことがあると、時間がたってから思わぬ苦労を招くことがあります。
場合によってはデータベースを構築して情報の管理を行っているケースもあるかと思います。こういった場合でも、そもそもデータベースに格納している情報カラムが不足していると意味がありません。
もし、あの記録の仕方だといまいちかな...?と思うようなことがある場合は、早めに見直すと幸せになれるかもしれませんよ。