対外向けサービスとバックオフィスの両方をエンジニア視点で綴ります

情シスにとってのお客さまは誰?!

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 長く情報システム部や社内SEをやっていると、誰のためのサービスを提供しているか・システムを管理運営しているか、分からなくなっていませんか? また、社内での仕事が長く続いていると、会社として対外のお客さまに向けたサービスを提供しているんだという意識が希薄になっていませんか?


 もしこの2点が自分に当てはまるのであれば、今後仕事をしていくうえでマイナス要因になり得ます。エンジニアとして直接お客さまと相対しない部署の方も、思い当たる節があるようでしたらちょっと立ち止まってゆっくり考えてみましょう。

■お客さまは誰?

 会社にとってのお客さまは、自社のサービスや製品を購入し利用していただく方であることは間違いありません。では、情報システム部や社内SEといった社内に向けて仕事をしている場合はどうでしょうか。狭義の意味で言えば社内で業務を行っている他部署や社員がこれに該当します。

 この場合、質問されるのも社員から・サポートも社員に向けて、ということでいわゆる社内慣れが起きていませんか? まぁ、同じ会社だからこのくらいは分ってくれるはずといった仕事に対して妥協が生まれていませんか?

 このような仕事の進め方をしているな、と感じた方は今後の仕事に対する考え方を改めた方が当然会社のためになり、結果自分のスキル向上にも役立ちます。1年のうち4半期ごとや半年ごとに今までの仕事の進め方を振り返ってみるのも良いかと思います。

■自分の会社の利益はどこから得ている?

 情報システム部や社内SEとして、妥協はせず、同じ社員相手であってもきちんとした対応で業務を進めていればそれでよいのでしょうか?

 情報システム部や社内SEはバックオフィスです。基本的に直接利益をあげることはありません。このことについて忘れてはいませんか? 会社の売り上げを支えているお金は誰が支払ってくれているのか考えることも大切です。

 バックオフィス的な部署では直接的な利益には結び付きづらいですが、それでも経費削減や機器購入時の金額交渉などで間接的に利益に貢献することもできます。こういったことも忘れずに業務を進めていきたいものです。


■まとめ

 自分の業務を明確にし、社内相手だからと「なぁなぁ」にならないように仕事を 続けていくことは、人間ですから思いのほか難しいものです。特にバックオフィ スな業務は会社の利益をどこから得ているかや、対外のお客様の顔が見えにくく なる場合があります。

 毎日意識して仕事を進められれば一番ですが、少なくとも定期的に見直す場を自 ら作るよう心がけるようにし、自分の業務を含め会社の目的を思い出すようにし ましょう。

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