プログラマ、テスター、SE、PMなど、いろいろやってるオヤジです。

人間より安全でも自動運転のミスは許されない -そのしわ寄せは...

»

自動運転の列車が暴走

 先日、金沢シーサイドライン(別名:横浜シーサイドライン)で、自動運転の列車が逆送して車止めにぶつかるという事故が発生しました。14人の乗客が負傷しました。怪我をしたかたの早期回復をお祈りします。

 2~3日たってから、シーサイドラインはやっと運転士がついた状態で運行を再開しました。けれどもまだ事故の原因は解明されていません。

 シーサイドラインは平成6年から自動運転を行っており、無事に走ってきました。今回大事故が起きましたが、発生頻度としては低いものです。けれども一度でも事故が発生すると、原因解明と対策が完了しないと「安心して乗れない」ことになります。

ヒューマンエラーによる自動車事故は多発している

 自動車の交通事故は毎日各地で起こっています。自動車事故の多くは運転手の操作ミスや不注意、すなわちヒューマンエラーが原因です。ヒューマンエラーはゼロになることはありません。最近は高齢ドライバーによる交通事故も増えています。

 「高齢者は運転免許を返納しよう」という動きもあります。でも、「車がないと不便だし、ワシはまだボケておらん。ワシの運転は安全じゃ」という本人の意見がまかり通っているので、高齢ドライバーの事故はなかなか減りません。

人に甘くて機械に厳しい?!

 一方、交通事故の原因が自動車側の欠陥だったりするとおおごとになります。自動車や列車の欠陥は許されないのです。

 「ミスが一つあっても許されないなんて厳しいよなぁ」
 「まったくだ。人間なんて運転ミスをしょっちゅうしてるのに。ブレーキとアクセルを踏み間違えるし。人間ってずるい。自分には甘くて俺達には厳しいんだから」
などと、機械たちがボヤいているかもしれません。

 でもでも、その機械を作っているのはエンジニアなのです。ヒューマンエラーに比べたらずっと頻度の低いエラーの原因を探して奮闘しています。「人に甘くて機械に厳しい」のではなく、「ユーザーには甘くてエンジニアには厳しい」のです。

 厳しいですが、「がんばれ、エンジニア!」

 ブレーキを踏み間違えないように左足で踏んでいるあべっかんでした。

 ※「シーサイドラインの事故 -原因を解明してより安全な自動運転を」

 ※あべっかんのFacebookはこちらです。覗いてみてください。

Comment(2)

コメント

匿名

ブレーキは通常教習所では右足で踏むように指導されています。
理由は、車のブレーキは右足で踏むように設計されている事と、
人間は非常時に両足を突っ張る傾向がある為、左足ブレーキを踏む人は、
高確率でアクセルも同時に踏み込んでしまう事があるからです。

エンジニアなら、経験則等ではなく、しっかり調べてから記事に書いてよい事なのかを判断し、
執筆されるべきでは?

qajin

これはある意味仕方の無い話で、と言うのも科学と言うものが"客観性"と"再現性"を重要視して発展してきたものだからです。
だからその科学に拠って作られた物は「一度起きた問題はもう一度起きる」可能性を持っています。宿命の様なものですね。
(人なら「次は気を付けよう」と考えたり、最悪改善が見込めない人は交代させられたりする(=人の個体差を利用して改善を見込める)訳ですが)

コメントを投稿する