プログラマ、テスター、SE、PMなど、いろいろやってるオヤジです。

あなたのことはそれほど -二番目に好きな人や仕事の方がいいのかも

»

あなたのことはそれほど

 火曜ドラマ「あなたのことはそれほど」がネット少し話題になっていました。主人公を演じる波留が二番目に好きな人と結婚し、一番好きな人(鈴木伸之)と浮気をするのですが、不倫に微塵の後ろめたさも感じず、人としてあまりにもクズすぎると、嫌悪されて視聴率が下がっているようです。それだけ嫌悪されたということは、インパクトがあるストーリーで演技も上手ということなのですが、そのために視聴率が下がったのはお気の毒です。

 それはさておき、今回はこの「二番目に好きな人と結婚する」「二番目に好きなことを仕事にする」に置き換えてちょっと考えてみました。

二番目に好きなことを仕事にする

 プロのスポーツ選手や芸術家の中には、自分の子どもに同じ道を歩ませようとしていない人もいます。そういった人たちは、プロでやっていくことの厳しさを充分に知っていて、子どもに同じ苦労をさせたくないと思っているのでしょう。

 好きなことを仕事にしてしまうと、利益のために妥協しなくてはいけなかったり、実力以上の成果を求められたりして、好きだったはずのことが楽しくなくなってしまうのだと思います。好きなことを楽しんでやりたいのなら仕事にはしないで、二番目に好きなことくらいを仕事にするのがちょうどいいかもしれません。

一番好きなことを仕事にする

 私の知人のWさんは釣りを趣味としています。そして昔はは釣り具の会社に就職したという話を聞きました。Wさんがその会社に入ると釣り関する様々な知識が要求されました。魚の種類から、ここではどんな魚が釣れるとか、最新の竿の使い具合とか。いろいろなことを知っていなけらばならず、覚えるのが大変だったそうです。でも、本当に釣りが大好きな、釣りバカ日誌の浜ちゃんのような社員がたくさんいて、彼らにとっては楽しい会社でした。そこでは本当の釣りバカでないとやっていけなかったそうです。

 例えば、ときどき転勤があるのですが、転勤の辞令を受けた社員はまず「新潟に転勤だ。新潟では何が釣れるのかなあ?」と言うのです。Wさんは「最初にそこかいっ」と違和感を感じてしまいました。転勤と言われたら、普通の人は釣れる魚のことを考える前に心配することがいろいろあるはずです。Wさんは釣りが趣味であるものの、釣りバカというほどではなかったのです。ちょっとついていけないと思って転職してしまいました。ハマちゃんのような釣りバカでないと、その会社では居心地が悪かったようです。

 一見、好きなことを仕事にしたかのように感じても、心から大好きでないとついていけないこともあるようです。Wさんにとっては、釣りは一番好きなことではなく、二番目に好きなことだったのでしょうか。でも、その会社は釣りバカにとっては、一番好きなことを仕事にできる理想的な仕事場だったのでしょうね。

一番幸せなのはバカやオタク

 一番好きなことを仕事にするのと、二番目くらいに好きなことを仕事にするのとどちらがいいのでしょうか? そもそも仕事のえり好みなどできないというケースが多いですから贅沢な悩みだと思います。贅沢なはずなのに、一番好きなことを仕事にした人も、二番目に好きなことを仕事にした人も悩んでいたりします。なぜなのでしょうか?

 結局は、何をやるかではなくて考え方なのだと思います。「釣りバカ」は、釣り具会社に入れば仕事に力を発揮できて楽しいし、鈴木建設に入れば仕事そっちのけで釣りのことを考えていてそれもまた楽しいのです。

 アニメオタクはITソフト開発で美少女ゲーム作成に関われれば仕事が楽しいし、そうでなくても今晩新しいアニメを見るのを楽しみにしています。他人からどう見られようと、見た目がダサくてキモいと言われようが気にしない。好きなことに夢中になれる人、迷いがない人が一番幸せなのだと思います。

 結局、書いているうちに一番がいいのか二番がいいのかという結論から離れてしまいました。迷いが多いあべっかんでした。

 ※「あなたのことはそれほど -二番目に好きな人や仕事でいいの?」

Comment(2)

コメント

仲澤@失業者

その時期、最も興味のある好きな事を仕事にしてきました(可能ならば、ですけどね)。
趣味で始めたことが仕事になってしまうことか多いようです(PCとか音楽とか釣りとか)。

やむを得ず嫌いなことを仕事にしていた時期もありましたが、あんまり我慢強くないせいか、
すぐに心の病気っぽくなっちゃうので長くは続けられませんでした。orz

まぁ、一番好きなことなので四六時中仕事をしてても問題無し・・・というか、
他のことはあんまりやりたく無いというのが正直な気持ちかも(そうもいきませんが)。
なので日々我慢しながら仕事をしている方たちには申し訳ないような気もします。

abekkan

>仲澤さん

趣味で始めたことが仕事になって四六時中仕事が楽しめる、っていうのはいいですねえ。
日本人には、「仕事は辛いけどがまんしてやるべきものなんだ」と思っている人が多いから幸福度が低いんだと思います。辛いことを好んでやっているのはMだってことなんですかねえ。

コメントを投稿する