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せっかく開発したのに...便利すぎて不便になるもの

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 ドンッ、「あっ、すいません」

 最近、歩きスマホをする人が多く、人や車にぶつかったりという事故が増えている。

 

■歩きスマホは危険だから

 スマホの初期設定をするときに、たしか「歩きスマホ防止機能を有効にしますか?」というようなことを聞かれた。そしてもちろん、Noを選んで無効にした。多くの人はこの機能は無効にしているのではないだろうか。

 歩きながらスマホが見れた方が便利だ。だけどわざわざ不便にする機能が用意されている。便利すぎると安全面からは不便なのだ。

 

■便利すぎて使えないUSBメモリ

 昔、初めてUSBメモリを知ったとき、「これは便利だ!」と思った。ネットワークにつながらないパソコンやフロッピーディスクドライブがついていないパソコン間でのデータのやりとりが面倒だったが、USBメモリのおかげで便利になった。

 ところが、便利すぎるためにウィルス感染や情報漏洩も簡単になってしまう、いうことでUSBメモリは悪者にされてしまった。今、私の職場にUSBメモリを持ち込んだりしたら、セキュリティー違反だのコンプライアンス違反などで大目玉を食らってしまう。ウィルスを持ち込んだり機密情報を持ち出したりする術は他にもたくさんあるのに、USBメモリだけが悪者とされている。

 

■便利なロボットは規制せよ

 最近増殖し始めたPepperなどの自律ロボット。うちにも居てくれたらきっと便利だろう。だが、町を自律ロボットが勝手に走り出すようになったらどうだろう。PepperやASIMOがウサイン・ボルトのように速く走れるようになったら危なくってしょうがない。センサーで制御するつもりでも、ソフトウェアにバグはつきもの。人や物にぶつかったり信号や踏切を守れずに交通事故を起こしたりするだろう。

 そんなことにならないように、ロボット用の法律が検討されているらしい。でも、そんな法律が整備されてしまうときっと不便になってしまうんだろうな。

 

■正義のロボットも

 昔、電人ザボーガーという人間サイズのヒーローロボットがいた。ザボーガーは完全な自律ロボットではない。主人公が横にいて、「パンチだ」「キックだ」などと指令して怪人と戦った。

 それに対して人造人間キカイダーにもなると完全な自律ロボット。指揮官がいなくても勝手に悪の怪人を倒してくれる正義の見方のロボットだからより便利だ。

 ロボットの法律が整備されると、自律でないザボーガーは自由にしていいけど、自律のキカイダーは人間より早く走っちゃダメ、とかいうことになるかもしれない。そうなると便利すぎるものはかえって不便になってしまう。

 

■便利なはずなのに

 スマホにしてもUSBメモリにしてもロボットにしても、便利すぎるがために規制をかけて不便にするってどうなんだろう。せっかくエンジニアが技術を駆使して作ったのに、使う人たちがおバカなために使いこなせない。なんかもったいないゾ。

 ではその規制の網をくぐり抜けるにはどうすればいいだろうか? ロボットの場合、ロボットだとバレなければいいのだ。人間そっくりにしてしまえ。ターミネーターみたいに。キカイダーだって、人間型のジローから機械むき出しのキカイダーに変身しなければいいのだ。

 いや、そんなロボットはすでに町中にいるのかもしれない。あなたの職場に今年入ってきた新人。記憶力が良くてやけに作業が速かったりしないだろうか?

 もの忘れが多く作業も遅い、ロボットと間違えられたことのないabekkanでした。

 「歩きスマホ-便利すぎて不便なもの」

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