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「聖女」で「悪女」の弁護-難易度高い仕事にワクワクできるか

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 「難易度高いね。ワクワクするねぇ」

 NHKドラマ10 「聖女」 (火曜 午後10時から放送)のこんなセリフが耳に残った。

■ストーリーをいちおう説明しておく

 中村晴樹(永山絢斗)は学生のころ、家庭教師(広末涼子)と恋に落ちた。だがその家庭教師は失踪して晴樹の前から消えてしまった。家庭教師のおかげで実力をつけた晴樹は東大に進み、その後弁護士になった。そのころになって、その家庭教師が殺人事件の容疑者肘井基子としてニュースに登場した。

 マスコミには悪女と騒がれ、死刑になりかねない肘井基子容疑者。ところが、晴樹が所属する小さな事務所が彼女を弁護することになった。

 というストーリー。しかし私がコラムに取り上げたかったのはストーリーの内容ではない。弁護士事務所の所長(岸部一徳)が不利な状況を察したときに言ったセリフ。

 「難易度高いね。ワクワクするねぇ」

 これはドラマにとって重要なセリフでもなんでもない。ただ、私の耳には残った。難易度高いとワクワクするって?!

■困難に積極的に立ち向かいたいか?

 以前に会社で人事評価用のチェックシートを使っていた。たくさん並んだ項目のうち、できるものに○をつけていく。

 後進者を指導できる。チーム内の意見をまとめることができる。困難に進んで立ち向かう。などなど。

 このうち、困難に進んで立ち向かう、には私は○をつけることができなかった。進んで立ち向かう? 困難にはいやいやながら仕方なく立ち向かうものだろ! わざわざ好き好んで立ち向かわない。炎上しているプロジェクトの火消し自ら名乗り出る人なんて滅多にいないだろう。

■仕事が楽しくてしょうがない

 「難易度高いね。ワクワクするねぇ」 というセリフは困難に進んで立ち向かう姿勢だ。以前に 「仕事は楽しいかね?」 というコラムに仕事を楽しもうと書いてあった。それはそうだ。どうせやる以上は仕事を楽しみたい。でもこの「ワクワクするねぇ」はさらにその上を行く。

 難易度が高い仕事ほどワクワクする。そんな人にとっては仕事はさぞかし楽しいことだろう。周りからは仕事人間とか社畜とか呼ばれる。同僚や部下からは 「また余計な仕事を増やすんだから」 と迷惑がられる。家族からは 「ぜんぜん家にいない」 と苦情を言われる。でもそんなことは気にしない。難易度が高い仕事がしたい。忙しいのは大好き。炎上の火消しは任せろ。その境地に達することができれば、きっと充実した人生になるんだろうな。

 さて、あなたはそんな難易度が高い仕事にワクワクできるだろうか? 私にはその境地はかなり遠そうだ(^_^;)。

 abekkanでした。

Comment(2)

コメント

仲澤@失業者

難易度が高いのはだいたい自分に回ってきますが、
最近「ちょ~むず」系があんまりありません。
ぜんぜんわくわくしません。
なので、仕様が簡単すぎた場合はちょいっちカスタマイズしてます。
だって難しくないと結構暇なんだもん(笑)。

abekkan

> 仲澤@失業者さん

難易度が高くても面白い仕事ならいいのですが、なかなかそうもいかないものです。面白くなくてめんどくさいだけとか。

簡単で暇すぎてもつまらないのですが、もうかなり長いこと暇になっていないので、暇が恋しいです。。。(^_^;)

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