オープンリーダーシップ戦略にまんまとハマったセミナー
「最近の若いモンときたら……」
なんだか中年のボヤキ大会になってきたゾ(^_^;)。セミナーのグループ討論中なのに。
「ソーシャル時代のオープンリーダーシップ戦略」というセミナーに参加した。講師は(株)JOYWOWの阪本啓一氏。さて、その内容は。
■自己紹介とリーダーの条件
受講者はプロジェクトマネージャ経験のある40台以降の人が多いようだった。まずは自己紹介。講師だけでなく、受講者全員の。ただし、会社名や肩書きを言うのではなく、自分がどんな人間なのかを知ってもらうことが条件。今日のテーマのソーシャルなつながりでは、企業ではなく個人の価値が重要になるからというのがその理由だ。それぞれにニックネームも決めた。私は当然abekkanで。
インターネット上でつながったコミュニティのリーダーについての話が始まった。リーダーのすべきことは次の3つだと言う。
- 環境を整備する
- わからないことを支持する
- NOと言わない
さらに事例の紹介などのあと、3~4人のグループ毎にディスカッションをすることになった。
■どんなコミュニティに参加してますか?
各自が参加しているコミュニティを挙げた。私の場合は会社関係以外に、おやじソフトボールチーム、PMAJ、学生時代のサークル仲間、このコラムのコラムニストの集まり、などが挙がる。私もけっこういろいろやってたな。
次にそこでどんな問題があるか、どう解決するかを4人のグループで話し合った。
コミュニティをずっと活発に継続していくのは難しいという問題が挙がった。最初のうちはみんなが活発にやっていても、だんだん弱火になってくる。最後にはリーダーが一人で全部やることになることも。どうしたら強火を続けられるだろうか?
そこで講師がヒントをくれた。
継続したかったらやり方を変えてみる。違ったやり方はみんな分からない。どうしていいか分からなくなると人は協力するものだ。
ふ~ん、そういうものかなぁ。
■何もしない人をどう扱うか?
次の課題は、コミュニティの中には「何もしない人」がいる。意見も言わず手伝いもしない。こういう人をどう扱えばよいだろうか?
学校の先生が できない子 に答えさせたいときは、簡単な質問を選んで当てる。同じように、リーダーは「何もしない人」でもやってくれそうな仕事を選んで与えなくてはいけない。でもそれも難しいよね、と話していると、またも講師からアドバイス。
「Doingの前にBeing」。何をするかの以前に、まずはその人がどんな人なのかをよく知り存在を認めることが大切。
なるほどね。リーダーは普段から何もしない人も観察し、何が得意かを把握しておく。その上で得意なことをやらせてみればいいのか、と話し合いが進んだ。
でもそこまで気を使うというのはリーダーもたいへんだ。我々が若い頃は厳しくされても耐え抜いてきたんだけど。今じゃすぐに心が折れちゃう人もいるし。最近の若いモンときたら……。
なんだか中年のボヤキ大会になってきたゾ(^_^;)。いいのかな、話がこんな方向に進んじゃって。
■このセミナーって
セミナーというよりも、テーマだけ与えられてグループで勝手におしゃべりしてただけって感じだった。でも、よく考えてみると。
- 自己紹介してニックネームを決めることで、話しやすい環境が整備された。
- 問題の解決が進まなかったとき、それまでの考え方を支持してヒントをくれた。
- 中年のボヤキ大会(?)になっても、Noとは言われなかった。
これって、最初に言われたコミュニティのリーダーがすべきことそのままだ。このセミナー自体がコミュニティとしてオープンリーダーシップで運営されていたのね!
「今ごろ気づいたか!」と、ニヤけている阪本氏の顔が頭に浮かんだ。
abekkanでした。
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