アラサーの元ITエンジニア(現 事務職)が異業種から「その先」を考えます。

ワークスタイルを考えよう(1)~挨拶のススメ~

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■ご無沙汰しておりました

 すっかりご無沙汰してしまいました。こちらを留守にしていた間、仕事に打ち込む毎日が続いておりました。昨年8月に担当業務のリーダー職に登用。生まれて初めてのリーダー経験に戸惑いながら半年経過、半期に一度の面談にて予想以上の評価をいただけて、ほっとしているところです。

 ITエンジニア時代は、漠然と「30歳になる前にリーダー経験を」と考えていましたので、まさかこのような形でキャリアを叶えるとは思いもしませんでした。先月末で異動した上司が兼任していた業務の後任者として、今月から様々な後方支援業務を担当しています。主任職への登用の必須条件ですから、まだまだ努力が必要なようです。

 ITエンジニア時代の話は、わたし自身の現在の経験と対比させながら、コツコツと書いておりますので、公開するにはもうしばらく時間がかかりそうです。もう1つのテーマとして、総務系の仕事に就いているわたしから見た、ワークスタイルや職場環境の話題に触れていこうと考えています。

 初回は、「挨拶、してますか?」とのテーマで職場での挨拶についてお話しさせていただきます。社会人のマナーとして基本的なこと? いいえ、それが意外と難しい問題をはらんでいるのです。

■挨拶、してますか?

 みなさんは、職場での「挨拶」はしていますか?

 出勤時、退勤時、同僚とすれ違った際、ユーザ先、いろいろな場面が考えられるかと思います。実は、わたしがITエンジニア時代にもっとも気になっていた職場での習慣、それが挨拶でした。

 シャイな人が多いのか、作業中に邪魔になるのか、果ては単に面倒なのか、出勤時に「おはようございます」と声を掛けても、すれ違いざまに「おつかれさまです」と声を掛けても、退勤時に「お先に失礼いたします」と声を掛けても、返ってくるのは蚊の鳴くような声。あるいは、「……」と無言。新入社員が元気に挨拶をしていても、そのうち「朱に交われば赤くなる」のことわざのごとく、蚊の鳴くような声に変化していきます。そして、いつしか新入社員の「おはようございます」に蚊の泣くような声で答える「先輩」に変わってゆく……。

 これは、すごく悲しいことです。「挨拶は、コミュニケーションの始まり」と教えられたわたしにとっては、このようなオフィス環境は衝撃的でした。多少「空気の読めない奴」と思われようとも、マナーとして最も大切にしていた部分でしたので、職場を何度変わろうとも、ずっと続けておりました。一度だけ、ユーザの情報システム子会社に派遣された際には、業務が業務ゆえだったのか、あるいはユーザーに見られ続ける環境であったからなのか、出勤時にも、退勤時にも挨拶が元気に響き回っておりました。ただし、わずか10人ほどの小所帯でしたが……。

 どうやら、「挨拶」は業種・職種問わずに多くの職場で問題になっているようです。NHK教育テレビの若手社員向け情報番組でも、挨拶が特集としてクローズアップされていました。そこで、挨拶をしない理由として多く挙げられていたのが「挨拶が返ってこなく、そのうちしなくなってしまった」というものでした。

 そう、負の連鎖です。わたしの職場でも、「従業員間の挨拶」をしっかりしようという取り組みが継続的に行われています。「挨拶をしない従業員は、お客様応対調査の顧客満足度が低い」という衝撃的な(!)データも出ており、大きな課題ともなっています。この法則は、ITエンジニアとユーザーの関係にも共通項があるかもしれません。

■挨拶をしてみよう!

 ここまで「挨拶」についてお話しさせていただきましたが、それは「挨拶をしてみよう!」という挨拶のススメに他なりません。「挨拶は、コミュニケーションのはじまり」ということで、挨拶をきっかけに社内や職場の人間関係に新しい接点が生まれたり、ユーザーとのコミュニケーションが円滑になったり、果てはシステムへのクレームを円満に解決する鍵となるかもしれません。

 「ファーストコンタクトで6割の印象が決まる」とも言われています。ファーストコンタクトの多くが「挨拶」から始まります。気持ちのよい挨拶でよい印象を与えられれば、あなたの印象も大きく変わるかもしれません。

 決して難しいことではありません。今まで学校や新入社員研修で何度も教わったとおり、「明るく・元気よく」が基本です。そして、「挨拶が返ってこなくても、継続的に挨拶を続けること」これが大切かと思います。

 挨拶で、新たな「きっかけ」をつかんでみませんか?

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