アラサーの元ITエンジニア(現 事務職)が異業種から「その先」を考えます。

ごあいさつ~イントロダクション~

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 はじめまして。「修行中のひつじ」と申します。

 今日からエンジニアライフのコラムニストとして参加させていただきます。

 まずは、簡単に自己紹介を。

 札幌生まれ、北海道育ち29年の生粋の道産子です。いわゆる「アラサー」や「就職氷河期」の世代です。今冬に三十路を迎えます。

 現在、実家のある某地方都市にて、大型店の後方業務(いわゆる「事務職」の類です)に携わっています。一般的な企業の事務職とかなり仕事内容は異なるのですが、詳しくはおいおいコラムでご紹介していくことにしましょう。職場の性格上、デスクワークよりも、むしろ身体を動かしている時間が多い仕事です。ご来店いただいた「お客様」とは店内イベントやバーゲンの時にお会いします。販売応援も一通りこなします。先日はちょうど「母の日」でしたので、応援に行っておりました……。

 元をたどれば、大学卒業後ちょうど5年間、ITエンジニアを生業としておりました。

 最初は地場SI企業で自治体向けシステムを、続いてソフトハウスにて放送局向けの映像管理システムを、派遣SEとして医療法人の医事システムや検診システムに携わっていました。実は、ここにはある1つの人生初の大きな「経験」が隠されているのですが、それは徐々にコラムの中でお話しさせていただきます。

 さらりと紹介すれば、このようになりますが、ITエンジニア時代は波乱万丈でした。

 地方行脚の日々で起きた様々な事件、吹雪と納期遅延で客先に1週間カンヅメとなった事件、仕事のスタンスを変えるきっかけとなった上司との出会い、パワハラやクレーマーとの対峙、職場を点々とする日々……。

 実は、思い出したくはない思い出の方が多いかもしれません。そんな中でも、人との出会いに救われた場面が多かったことはしっかりと覚えています。戦場のような現場で出会った、ブレないプロフェッショナル意識を持ったベテラン組み込みエンジニアの方、納期前の修羅場でも決して笑顔を欠かすことのなかった「外注さん」のフリーエンジニアの方、そしてこの仕事を離れるきっかけができたブックカフェの店長さん……。年始のクラス会で、そんな話をしたことを思い出しました。余談ですが。

 初回ですので、コラムニストとして何を伝えたいかをお話しします。

 それは、あまり語られることのないIT業界から異業種・異職種への転職とその後の日々をありのままに伝えたいのです。世間で「転職」はすっかり一般化した印象がありますが、いまだに「異業種・異職種」への転職は様々な抵抗感を持って語られることが多いようです。

 それでも、ITエンジニアから異業種・異職種へと考える方は多いかと思います。「3K」「7K」「24K」と揶揄(やゆ)される環境からの脱出でしょうか? それとも、漠然とした不安からでしょうか? 日々のマンネリ感からでしょうか? 理由は人それぞれですので、深くは触れません。

 でも、方向転換には多大なエネルギーが必要です。そして、移った先には残念ながら「青い鳥」はいません。「隣の芝生」は決して青くはありません。常に「その先」のキャリアを考える努力はどの業界に移っても、職業人としては必要です。「その先」をしっかり考えていかないと、再び同じようなジレンマを抱える恐れも大きいように感じています。

 かく言うわたしも、「非正規雇用」の現職からの「その先」を真剣に考えています。現職での登用試験を受けて転換を図るか、それとも別の会社・別の職場で「その先」を見つけるのか。真剣に自問自答と試行錯誤をする日々です。この模様もリアリティを持ってお伝えできればと思います。

 過去にはITエンジニアの仕事を選んだことを本気で恨んだこともありました。でも、そこからは何も生まれてこないのです。人は何かを生み出すために、涙や痛みを一生懸命に吸収して踏み出すことが必要な時があります。精神的な負荷は語り尽くせないほど重かったですが、ITエンジニアの仕事はこのことを人生経験の浅いわたしに教えてくれました。

 以上、初回ということで自己紹介をさせていただきました。

 改めて、コラムニストとして末永いお付き合いをよろしくお願いいたします!

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コメント

第3バイオリン

修業中のひつじさん

はじめまして、第3バイオリンです。
エンジニアライフでコラムニストをしています。どうぞよろしくお願いします。

修業中のひつじさんって、確かホリススムさんのコラムにコメントされていましたよね。
そのときのコメントと、今回のコラムの内容からするととても大変な経験をされた
方とお見受けしました。

私は今のところはエンジニアを続けるつもりでいますが、コラムを書きながら
時には泣きたい、逃げ出したい気持ちを抱えて(たまにリアルに泣いて)、
自分の行く道を模索しています。

修業中のひつじさんのコラムを楽しみにしています。

組長

こんにちは。コラムニスト(もどき)をしております。組長です。同い年ですねー。

自分も一瞬、異業種へ転職寸前まで行ったことがありますので、今後のコラムを楽しみにしております。アラサー同士、よろしくお願いします。

第3バイオリンさん

はじめまして。
以前から、コラムは読ませていただいています。

ホリススムさんのコラムのコメントは、間違いなく私です。
あの頃は、孤立無援ともいえる状況で、かなり大変でした…
他にも、いろいろと大変な経験があるのですが、
それらはコラムで少しずつ紹介できればと思っています。
(のど元の熱さは過ぎても、まだ引っかかっている点もありますし)

仕事を続けていく限り、自分の行く道を模索するのはずっと続いていくと思っています。
まして、今までの価値観が不安定に揺らいでいる昨今ですから、
「生きること」にも続いていくような気がしますね。

今後とも、よろしくお願いします!

組長さん

はじめまして。

やはり同い年でしたか…「おそらくそうかな?」とは思っていました。
異業種へ転職寸前…は、私も25歳の時に一度あって、
(実は、最初の会社は「会社都合」での退職です。この後の伏線ですが…)
そして27歳になって思わぬ形で踏み切ることになりました。

組長さんのように、同じ業界で職種がシフトしていくのは、
ITエンジニア時代には、かなりに気になっていたキャリアの積み方でした。
結局、異業種へ踏み出すことになりましたが…

こちらこそ、よろしくお願いします!

インドリ

はじめまして。ブラック企業を5社以上を経験したインドリです。
年齢も近いし、コラムを読むに私と同じく辛い体験をした方だと思います。
私も何度死ぬと思った事か・・・
でも私は今幸せに生きています。お互い頑張りましょう!
続き楽しみにしています。

インドリさん

はじめまして。
私の場合は、入ってから「ブラック企業」だと解ったもので大変でした…
世間で出回っている「ブラック企業」の情報に載っておらず、
まして親会社が超優良企業というおまけつきでしたので、いろいろと。

実は、最寄り駅のホームで自殺を考えたくらい追い詰められていた時期もありました。
そんなどん底の時期もあり、現在も低空飛行をしている面もあるのですが、
今後をポジティブに考えていく手助けとして、そして異業種転職についてお話したくなり、
コラムニストとして参加させていただきました。

お互い頑張っていきましょう!
ITエンジニア時代については、3回目以降にお話ししていきます。
(次回は、現職のお話の予定です…)

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