いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

サーバ室と機関銃

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 なんでこのタイトルかって? 語呂がよかったからです。

 実は私、作詞をやっておりまして。あわよくば、1曲くらい私の書いた歌をプロが歌ってくれたら。そんな淡い夢を抱いております(笑)。

■そんなわけで、ちょっと詩的にサーバ室を眺めてみる

 データセンターのサーバ室って、本当に静かですよね。

 ファンの音が淡々と鳴り響き、やたら冷える。真っ白に塗りたくられた部屋に、サーバラックが整然と並んでいるだけ。まるで白い墓場のようだ。

 最初に入ったときに衝撃を受けたのを覚えている。ある意味、異空間のようなところだと。

■そして、ラックの中には何がある

 立ち並ぶサーバラックには、大きな扉がついている。半透明のプラスチックがはめ込まれていて、中がうっすら見える。点灯するダイオードが不思議な点滅を繰り返す。まるで、何かを自己主張しているかのようだ。

 裏から見ると、ツタのように絡み合うLANケーブルが見える。幾何学的であり、しかし、そこにかけられたタグが妙に人間くさい。

 サーバラックには、作った人のしがらみや自己主張が、そのまま詰められているみたいに見える。

■そして、この静寂を破りたくなる

 ただ淡々と言われた通りに動いているサーバに囲まれていると、自分の意志で考えて動いている自分が、妙に浮いて見えてしまう。

 このサーバ室にいると、生きていることを否定されているような気分になる。

 実際、仕事に求められるのは、そういう機械的な要素だったりする。俺って、人間だったよな?

 そんなことで、たまにサーバ室で機関銃を撃ちまくりたくなる。しがらみも駆け引きも、全部ぶち壊したくなる。この冷たい静寂を、銃声で引き裂きたくなる。サーバ室の白い壁を打ち抜いたら、その先に青い空が広がっている。

 ……という想像を休憩時間にしていたことがありました。

 ちなみに、このデータセンターは30何階かにあったので、実際に壁を打ち抜いたら、本当に青空が見えたと思います。

Comment(6)

コメント

Jitta

サーバー室、静かですか。いいですね。私が知っているところは、ファンの音でとてもうるさかったです。

Anubis

Jitta さん >
どうもこんにちは。

まぁ、でっかいところでしたから・・・。ビルのフロア丸ごとサーバスペースでした。
むかし勤めてたところは、確かにファンの音がうるさかった。
十数年まえのAIXの筐体がやけにバカでかかったのを覚えています。

CMP

サーバ室って、一定温度による快適さとファンたちによるシンフォニーと独特の機械臭がたまらなく好きです。
そこにいることの幸せを感じる俺って変人?

Anubis

CMPさん >
どうも。こんにちは。
サーバ室って、一人でいると幸せになれます。

ただ、横で上司がうまくいかなくて焦ってると・・・・。
本当にマシンガン撃ちたくなります(笑)

みながわけんじ

やはり機関銃の正しい撃ち方は、セーラー服を着て機関銃を撃つことです。
秋元康先生の「セーラー服を脱がさないで」を歌いながら撃つともっとベターです。

今度は「いっぺん死んでみる? by えんまあい」というタイトルでコラムを書いて欲しい。Anubis さんは101回も三途の川を渡ったそうなので、いっぺん死んだくらいでは甘いと思いますが・・・

Anubis

みながわけんじさん >
どうも、こんにちは。個人的には、機関銃よりショットガン撃ちたい気分なんですけどね。

余談ですが、サーバ室で作業する時はスーツは動きにくい。普通の作業着で仕事したかったりします。

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