いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

仕事のできる人

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■仕事のできる人って、どんな人?

 読んで字のごとく、“仕事”ができる人だと考えている。これについて、わたしの中に1つ公式がある。

 技術 × 人間 = 仕事ができる

 技術=単純に経験、知識、思考能力など、人間=人柄や立場などを指します。これらを客観的に判断して公式に当てはめていくと、ある程度納得のいく答えが出ます。

■公式のワナ

 ただ、この公式で注意する点が1つあります。技術がマイナス(作業を間違えて覚えている)で人間がマイナス(ためらいなくうそをつける)だと結果、仕事のできる人になってしまいます(笑)。

 でも、そういう人いませんか? 実際は「仕事ができる」ではなくて、「仕事ができることになっている」人です。単純に、見た目だけなら仕事のできる人には変わりないんですが、実質がねぇ……。

■仕事なんて相対的なんじゃないか

 この公式で何をいいたかったというと、仕事ができるって評価自体は、かなり相対的な見方じゃないかなってことです。どんなに技術や知識があっても、やっかみで評価されないこともよくあります。社内の立場や人間関係で不当な評価が下されることもあります。最悪のケースでは、会社の仕事の方針が間違って、仕事ができたらそれはそれでヤバイ、なんてのもたまにある(笑)。

 結局は誰かと比べての話ですよね。見る人やいる場所によってもかなり見え方が変わります。

■評価という幻影を追っかけて

 自分の仕事が評価されるということはすばらしい。しかし、評価と実質は違います。また、いくら仕事の質が高くても、即評価されるかどうかは見る人次第です。仕事の質=評価 とは限らない。やみくもに評価ばかり追いかけてむちゃやうそを重ねてしまっては本末転倒です。

 安易に“よい””悪い”に流されないようになる。本当にいい仕事ができるようになるためには、まずはそこからではないでしょうか。淡々と仕事をする。わたしはそういうスタイルが好きです。

 本当は、天気のように評価は変わりやすいものじゃないかな。わたしはそう思います。変わりやすい評価を常に一定に保つより、仕事という本質を外さなければ、それでいいのではないでしょうか。

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