英語の会議は突然に
悪夢の続き-会議
*このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
“Now let’s get started.”
“At first, let me check the facts we found.”
A課長が口火を切って会議を進めていく。予定通り7時から、北京とのテレビ会議は始まった。北京は今6時だが、中国販売会社の社長も、営業部門の部長・課長も、IT部門の部長・課長も顔をそろえていた。私が知らせを受けた時にA課長に対して思った「お気の毒」という感想が、今や全く別のものに変わっていた。
“I would like to go through the lists I sent you. If you have any comments, do not hesitate to interrupt me.”
“Excuse me, please allow me to say one thing first.”
早速中国販売会社の社長が言葉を継いだ。
“I regret this happened. I am sorry for the incident and thank you for all of your help.”
”We are happy to help you for recovery.”
A課長がさらりと返して続けていく。
“Now, see the list of facts”
会議の前までにA課長は3つの資料を作成して、会議の出席者に10分前に送っていた。
-Facts we found at first
-Actions taken after finding
-Action items and schedules
プロジェクタにはこの資料が映し出されていた。
A課長は会議の前に情報収集をして、現在の状況やこれから行うべきことのリストを作り、考えられる懸念や課題を明らかにしていた。こういう事件が起きた時に一番聞きたくないような、怒声や独りよがりな演説を誰も口にしなかったのは、A課長によるところが大きい。
“ In regard to vulnerability management, we carried out vulnerability scans on the Website.”
A課長が続きを補足するように私に目で合図している。
“ Last August, we carried out the vulnerability scan on the Website. Two serious vulnerabilities are detected at first. But in the second scan, we confirmed they are fixed.”
何とか発言したがのどがカラカラだ。
“Lee was responsible for the Website at that time. But he left the company after the Website opened.”
中国販売会社のIT部門課長が言った。人で苦労しているのだろう。
“Whose fault is not the issue at this point, OK?”
中国販売会社の社長がたしなめた。
話題は開発当時の体制の話に移っていった。やれやれ、どうも睡魔が襲ってきた。
新年のスキルアップ計画
こんにちは。新年が始まったり、あるいは新年度が始まったりすると、今年のスキル習得計画などを、自分から進んでたてたり、あるいは義務的に立てざるをえなかったりしますね。今週、私は情報処理技術者試験の合格証書が送られてきたのが嬉しくて、午前Ⅰの試験免除が有効なうちにもう一つ受けてみようか、なんて考えています。それと、あとは英語。がんばらないけどあきらめない、そんなふうに思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。