サイエンスパーク
シンガポールのとあるベンチャー企業で働いていたときは、サイエンスパークという名の場所にオフィスがありました。サイエンスというから、日本語にすると科学技術の公園。
いったいなんじゃと思う人もいるでしょう。なんのこともない、シンガポール政府が、後押しするベンチャー企業支援のインキュベーション施設なのです。
シンガポールは去年の統計で、ついに日本を越してアジア1の金持国になりました。1人当たりのGDP(編集部 注:1人当たりの購買力平価ベースのGDPの値。「国際通貨基金」「世界銀行」「アメリカ中央情報局」のリストがある)が日本を追い越したのです。ただし、わたしの実感というか、自分の給料や周りの人の給料を見て、まだそこまでいってないという気がします。
多分、これは税金が安いということで、世界中からお金持ちがやってくるお国柄で、そういったお金持ちの人たちが、全体の平均を押し上げているからだと思います。シンガポール政府もわかっているのでしょう。まだまだ、日本を追いつけ、追い越せで、シンガポールに日本に数あるような物作り多国籍企業を作りたく、ベンチャー支援しているのでしょう。
施設の目的はさておき、サイエンスパーク。実におもしろいところです。
緑多い広大な敷地に、低層な建物が数多くあります。それぞれの建物には、人類の科学技術、特に物理学に貢献をしたた科学者達の名がつけられています。Franklin、電気を発見した人ですね。 他にCurie、 放射線を発見した人、Newton、万有引力ですね。Farady, Maxwell 共に電磁気学に貢献した人。他にもいろいろあります。科学者として比較的最近の人で名づけた建物はないようでした。しかし、科学者として、世界一有名なEinstein, がないのは意外でした。原爆開発にまったく関係がないわけではない彼は、議論が分かれる科学者ということなのかもしれません。
周りに同じようなベンチャー企業がいっぱいありますが、インド系、英国系、スカンジナビア系、中国系、世界中の人が集まって、日夜、将来のビル・ゲイツや孫さん、はたまた、それとも松下幸之助氏、本田総一郎氏を目指しているのです。
日本にこんな施設あるでしょうか? 日本もこういうのに力を入れるべきではないかと思うのです。筑波学園都市なんかつまらんから、筑波サイエンスパークにするとか、横浜のみなとみらい、まだまだ空き地がいっぱいあります。これらをサイエンスパークにしてしまうとか。大阪は千里の万博跡地に巨大なサイエンスパークを作るとか。国際的でないと意味はありません。
中国、インド、そしてアジアの国からから大勢、日本での成功を夢見てやってくるような施設です。どうでしょうか。橋下さん、大阪の財政再建は成功しましたが、これからが勝負です。大阪をシンガポールのような世界の資金、才能、エネルギーが集まる都市にしてもらえないでしょうか、そのための第一歩は、サイエンスパークのような施設を作ることかもしれません。
コメント
橋下知事。どうも私と同じ考えのようで、伊丹空港を廃止した後の跡地に、外国人特区を作って、そこに日本の子供をホームステイさせるとか、大阪の進学公立校の生徒を日本の有名大学でなく、海外に留学させるように支援するとか、色々とやろうと思っているようです。応援してます。