ホワイトな大手企業へ転職！その62　派遣社員に毎日襲い掛かる地獄の依頼。。

» 2021/12/15

しかし、同情するところもある、それは派遣社員は勤務時間が長いのだ。私たち正社員は朝8：30に始業開始、そして17：３０分までが定時間勤務。残業はたまにあるくらい。それに対し、派遣社員は朝8：30始業開始で終わりが20：30分、12時間拘束されるのだ。わたしたちが17：30で帰るときには派遣社員たちはほとんどが仕事している、しかも女の子たちも12時間拘束されるのだ。

完全な労働基準法違反なのだが、当時はこれくらいのことは当たり前の時代。後に私が派遣会社の面接に行った時もいきなり面接官から「始業時間は8：30～20：30までね、拘束されるから」って横暴に言われたしね。要するに、定時で終わらない仕事を派遣社員がやるってこと。ちょっときつい言い方をすれば、派遣社員が正社員のケツ吹きをしているんだよね。

話を戻すが私たちは正社員なので組合が残業をやらせないというのもあったので、定時で帰れたのだ。しかし、派遣社員は派遣会社のやり方に従うしかない。そこの派遣会社に組合なんてなかったと思う。だって、朝出勤してきたら「今日24時まで出来る？」って頼まれてしまうんだから。断る準備も、心の準備もできていない朝一にこんなこと言われたら、びっくりしながらも引き受けてしまうのが人間の心理だろう。それを知ってか、知らずか、そのような依頼が派遣社員たちには毎日のように襲い掛かってくるのだ。

無断欠勤や突然来なくなってしまう気持ちもわかるよ。更に休日出勤はあたりまえだったらしい。仲の良い派遣社員に聞いたのだが土曜、日曜も出勤してるとのことだった。もちろん強制ではないので、休日出勤する人が減ってくる。そうなると、派遣会社の管理職の奴が脅迫のようなことをして休日出勤をさせるというものだった。それは回覧で「今週の土曜、日曜、出勤しない者は進退に影響する」というビラを派遣社員たちに配ったのだということだった。当然そのときの土曜、日曜は、全員の派遣社員が出勤したそうだ。休憩室なんかでも派遣社員同士が「人権侵害だよな」って話し合っていたのを耳にしたこともあったしね。そんな劣悪な環境であったので、その環境に比例して派遣社員も劣悪になってくる。