そもそも、技術革新って? 「ジェンガ現象」
友人 「ビデオのリモコンなくした!」
わたし 「じゃあ本体で操作すりゃいいじゃん」
友人 「それができないから困ってるんだよ!」
思いのほか、友人の事態は深刻だったようです……。
そのビデオデッキ、リモコンの方が本体よりボタンが多いそうで。
なんと、操作が本体だけではできないらしいのです。リモコンをなくしたら、使えなくなるビデオデッキだったのです。
そんな事件から20数年が経ちました……。
時代はすっかり「本体スッキリ、リモコンボタンぎっしり」になりました。
部屋でリモコンなくす人はそう多くないので、この「新しい文化」、そう問題は多くないようです(※使い勝手の悪さは別問題としてありますが……)。
わたしはこうした現象を「ジェンガ現象」と呼んでいます。
ジェンガ現象とは、新しい技術によって古い技術が抜き取られてしまう現象です。
これはホント危険なんです。
あなたは「アドレス帳は携帯電話」派ですか?
もし紙に残してないとしたら、携帯電話の機能が手書きのアドレス帳に取って代わったものと考えられます。
もともと下にあったものを引っこ抜いて、上に新しいものとして乗せた、これが「ジェンガ現象」です。
ということは、恐いことが起きそうですね。
携帯電話を水没させた人、身近にいませんか?
「アドレスみんな消えちゃった~~」
なんて悲鳴が聞こえてきそうです。
手帳なら、水に濡れても消えはしません。水性インクが滲むかもしれませんが、少なくとも消えはしません。
なんだかんだいわれるWindowsですが、いまのところ独壇場です。
Windows以前は、NECのパソコンが日本を席巻していました。
ソニーがゲームマシン? と当初は思いましたが、プレステは強かったですね。
Windowsやプレステの強さの秘密は、「旧モデルを守ったことにある」と、わたしは考えます。
Windowsは15年前の95向けソフトがまだ動きます。
初代プレステのソフトは、2でも3でも動きました(新型は違うようですが)。
NECの旧マシンユーザー徹底保護の姿勢は、大変な安心感を抱かせるものでした。
古いものを引っこ抜くことをしなかった、ジェンガをしなかったことによる勝利。
素晴らしいですね。
こんな商品が出ないでしょうか?
●高齢者用携帯電話 「ほんとに簡単フォン」
ボタンは数字と*と#、たったの12個。
プッシュホンと同じ操作で使えます。
本体をずらせば、手書きのアドレス帳が見られます。
●デジカメ写真保存用ミラーリングデュアルコアUSBメモリ「おもいで消えない君」 2GB]1個100円
1枚2MByteの写真が、1000枚収納可能な、電子ネガフィルム。
100円なので、イベントごとに1つ使って、仕分けも簡単!
フォトスタンドにそのまま挿せば簡単スライドショー。
運動会に1つ!
結婚式に1つ!
旅行に1つ!
内部に写真を2つづつ保存しているので安心。
障害は自動検知、復旧は「おもいで消えない君」をもう1つ挿すだけ。
●電子ネガフィルム対応アルバム 「メモリー・メモリー」1冊1200円 紙製
おもいで消えない君など、電子ネガが300個収納可能なアルバムです。
フィルム写真とともに、押入れに保存が可能です。