そもそも、できる組織って?
「このうんこやろう」
この言葉に、こんなに感激したことはありません。
以下をご覧ください。
見えないですか?
どうでしょう?
これは、わたしの講座に来てくれた若者が持参したノートPCです。
そこに貼ってあるシールです。
会社でちょっと席を外している隙に、先輩に貼られたそうです。
彼が働いているのは、システム開発会社です。みなさんどう思いますか?
「バカな会社だ」
「仕事中にそんなシール作る先輩社員って何だ」
「仕事場をナメてる」
そんなこと思いますか?
わたしは逆です。
感激しました。
「世の中まだまだ捨てたものではない」と、心底しびれました。
わたしはバブル期、終身雇用の終わりを予期し、マルチスキル者になるべく12社を渡ってきました。
そして不思議な法則を発見したのです。
「できる組織は笑っている」のです。
仕事中、時間を割いてでも笑いを作り出そうとするのです。
営業、技術、関係なくです。
割いた時間はまったく業務に支障を及ぼさないばかりか、業務を効率化に向かわせるのです。
※任務制である警備員などは除く
「そういうのを無駄というのだ!」と言ってはばからない組織ほど、内部は硬直化し、業務効率は落ち、自転車操業に陥る様子も見てきました。
ノルマに追われる営業組織、納期に追われるエンジニア組織。
常にピリピリし、退職率も高い。
どうして笑えないのでしょう?
昔、田んぼ沿いのアパートの1室に位置する会社にいたことがあります。
わたしが愛飲していたドリンク「ライフガード」の中身が青汁に入れ替えられていたことがあります。
わたしの誕生会で出されたのはバナナ納豆カレーでした。
仲間の誕生会のときは、青汁ポタージュで仕返しをしました。
わたしは、ここより高い技術力を持ったIT企業にまだ出合っていません。
他の優秀な組織も、似たり寄ったりのバカをやっていました。
そして先日、「このうんこやろう」のエピソードを聞いたときに感激したのです。
ここにも若き生き証人がいる! と。
やはり、その会社もとても優秀だそうです。
みなさん、ご自分の組織を見渡してください。
笑ってますか?
どうですか?
このPDFを読んでください。
http://www.c60.co.jp/download.htm
わたしが2004年に書いたものです。
今ほど知識がなかった分、ストレートです。とてもリアルです。
そして、多くの組織が高度成長期の幻想から抜け出し、やりがいと成果が連動する、そんなすばらしい組織になることを、切に願います……。