40代50代の生き方。今度は、土木と兼業の方が。
サーチマン佐藤です。
こんにちは。
以前、私のこんな記事を書きました。
この記事、お陰様で大好評。
例えば読者から、こんなお便り頂きました。
【読者から】
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色々な人生のヒントが詰まった、
素晴らしい内容でした。
(永久保存版かなと思ってメールにフラグ立てました。^^)
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大絶賛のお便りを多く頂き、
私も嬉しい限りです。
本当にありがとうございます。
そこでね、今回も同じテーマで考えていきますが、
まずは、読者Aさんのお便りを紹介しましょう。
読者Aさんは、8年前、
私に、こんなお便りをくれました。
【8年前、読者Aさんから】
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私は現在、失業中の元メーカー系SEであり、
社内SEです。
年齢は、40歳を越えています。
メーカー系SE時代は、
事務処理屋さんになることに恐怖を覚え、
辞めた経緯があります。
前社の社内SEを辞めてから、
一年以上になり、転職活動も苦戦しています。
前社を辞めた理由は、いろいろとあるのですが、
・・・・コンサルだけではなく、
技術屋としてもう一度生きてみたいと思ってます。
技術キャリアですが、
・Oracleマスタープラチナ
・言語:Visual Basic(ASP含む)、VBA、php、Delphi
・環境:Solaris、Win2000系サーバ、Linux、
その他(大型汎用機MSPやXSP、AVM等)
設計担当やプロジェクトマネジメントも経験済みです。
Java自体は、まだサーブレットやJSPが全盛でないころに、
アプレットにて開発自体はしたことはあります。
オブジェクト志向の考え方は理解しています。
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似たようなキャリアの人、多いでしょ。
他人ごとではありませんね。
Aさんも8年前、上記のように、
自身の悩みをメールに綴っていた。
・・・・時は経ち、それから8年。
Aさんは、
意外な道に進んだようですよ。
紹介しましょう。
【8年後、現在のAさんから】
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私は、農業ではなく、
建設・土木業(造園と左官)をメインにした道に進みました。
それは、IT業界があまりにも
中高年への偏見がひどすぎたからです。
プロマネ等の管理職もいいですが、
(記事に出ていた)兼業というのは、
むしろ選択肢としては、妥当だと思いました。
年金が危ういといわれる中で、
「歳を取っても仕事」しなければ、
という状況に陥ったときに、
今のIT業界の風習では60はおろか、
40でも老人扱いされるのですから、
IT業界にずっと身に置くというのは危険にすら思えます。
建設・土木では50歳でも若手と言われます。
特に左官は超が付くほどの人手不足であり、
若手不足で、50の私でも「兄ちゃん」呼ばわりされます(笑)。
一つの業界に身に置くこともいいですが、
私みたいに飽き性でも者にとっても、
兼業はイキイキできて居心地がいいです。
ちなみにブルーカラーのイメージ、
ドヤされる(怒鳴られる)というイメージは、
全くありませんよ。
むしろIT業界のほうが人間関係含めて、
「きつい・きたない・きけん」です。
ただし問題点もあって、
現場に朝が6時集合、往復4時間なんての当たり前で、
(この往復は労務にならない)
ここは、悪しき風習ですね。
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えっ!そっちの方向ですか!?
驚きましたよ。
私の友人には、
建設・土木業も多いですが、
確かに今、人手不足ですし高齢化のようです。
日雇いの仕事も沢山あるようだし、
だとするなら、IT業界の仕事をしつつ、
兼業で、建設・土木もいいかもですね。
いやー、それにしても、
色んな人生がありますなあ。
是非、参考にする人は参考にして欲しいですが、
ちなみに、Aさんのバックボーンも頂いたので、
参考までに掲載しておきますね。
【Aさんからのお便り】
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実は建設・土木業にシフトしたのは、
もう一つ目的があります。
私は、
「ひきこもり」の方々の就労支援しており、
そこに農業や造園・土木
を取り入れたいと思ったからです。
初めは、プログラムやデータ入力等を基に
就労支援していたのですが、
必ずしも「ひきこもり」の方々が、
IT業務に向いているとは限らず、
むしろ人間関係では、
フラットなブルーカラーの業界のほうが
合っている方もいることがわかったのです。
「ひきこもり」⇒「ゲーム」⇒「PC/スマホ」
という、少し偏見にも似た思考では、
通じないのです。
元々私、大学時代に
内・外装の工務店で学費を稼いでいたので、
ブルーカラーに抵抗ないのです。
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なるほどね。
これは、目から鱗でした。
そういう面があるかもしれませんね。
参考になりました。
ありがとうございました。
さて、そんなAさんのお便りを紹介した後は、
王道に戻ります。
IT業界の社長さんからも、
お便り頂いています。
【経営者の読者から】
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経営側の視点でも、
同様な課題があります。
IT系の企業、特に中小企業では、
ピラミッド型の組織はできませんし不要なので、
SEのキャリアパスの行きつく先として、
管理職は難しい。
もちろんコードを書くという面では、
若い時の要にはいかないかもしれませんが、
それでもシステム開発経験の深さと、
幅広さが若手との違いを生みます。
表面的な知識だけでは解決できず、
経験の積み重ねがモノを言う分野で、
差別化を図ることが生き残る道だと思います。
大きく言えば、
携わってきた分野の業務知識で差別化するケースと、
技術的な幅広さ深さで勝負するケースがあると思いますが、
どちらに進むかは、
本人の志向と業務経験上の運もあるでしょう。
よく言うことですが、SEにとって、
管理の仕事はある程度あるが、
管理職という職業では食えない、
ということです。
プロとして食える道を探すことが、
本人にとっても幸せだと思い、
そう指導しています。
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以前、
「自分は部長が出来ます」と言って、
失笑を買った部長の話をしましたが、
そうですよね。
管理職という職業はないのです。
なんらかのプロであってこその管理職ですし、
だからと言って、その意味は、
コード打ちの優劣だけでない。
社長さんからのメッセージ、
是非、参考にして頂ければと。
で、最後に。
今ままでの内容、
50代になったら、コードは打てなくなるの?
と不安を煽ったかも(苦笑)。
「そんなことない」というお便りです。
【50代の読者から】
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今回の記事は非常に面白かったです。
私は50歳を過ぎても、
現役でコーディングやっております。
2年間ほどブランクがありましたが、
復帰に抵抗はなかったです。
よく「ブランクあるから、もう出来ないよ」という方がいますが、
逃げてるだけだと思います。
しかし、歳を取ってくれば体力的、
健康面で衰えが出てきます。
定年後でもやれる体があればいいでしょうが、
あちこちガタが来初めて来ている今日この頃で、
将来が心配でなりません。
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当たり前ですが、
50歳でもコーディングやっている人もいる。
しかし、未来は、いつでも誰でも不安。
なんか、
月並み過ぎる結論で恐縮ですが、
自分なりに方向性を考え、
自分なりに努力する、
ってことでしょうかね。
色々、参考にしてみてください。
ではでは、またお会いしましょう。
ありがとうございました。
●追伸
以前提供したJava(無料)レポートを刷新しました。
↓をクリックして、読んでみてください。
https://www.searchman.info/java_eclipse/repo.html
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サーチマン佐藤のJava