346.『ペットぐらいで...』とは思いませんが...

» 2024/01/10

初回：2024/01/10

　今年は、いい年でありますように...と思っていたところ、いきなり能登半島地震って、大変なことになってしまいました。まずは、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げたいと思います。京都の方でも、震度3 という話でしたが、割と揺れました。地震って揺れてる間は本当に何もできなくて、大きな揺れだと恐怖でしかありません。しかも、命が助かったとしても、家がつぶれ避難所で寒い、おなか減った...となると本当にきついと思います。

　そんな中、2日には、日本航空（JAL）機と海上保安庁機の衝突事故で、犠牲者も出る惨事が発生しました。奇跡的にJAL機の乗員・乗客の方々の中に犠牲者が居られなかったことがなによりです。

P子「本当に奇跡的な脱出劇だったようね」※1

　この脱出劇の中で、犠牲になった命があったことも、また事実ですが、それについて色々な意見があるようです。

1.ペットが救出されなかった

《参考資料1》
　　https://www.j-cast.com/2024/01/05475894.html
　　JAL機炎上「『ペットぐらいで...』と言ってる奴は今すぐ土に還った方が...」　メンタリストDaiGo、批判に大反論
　　2024.01.05 16:10

　まずは、『ペットロス』については、判ります...とまでは言いませんが、大切に育て、一緒にいた時間が長く愛着のあったペットが亡くなるというのは、精神的にも非常にきついものがあると思っています。そういう意味では、ペットを大切に思うという事に関しては異論はありません。

　ただ、「『ペットぐらいで...』と言ってる奴は今すぐ土に還った方が...」というのは、やはり言い過ぎで反発を食らうのは仕方がない所でしょう。

　もちろん、『ペットぐらいでなんだかんだ言ってんじゃねぇ』なんていうのも暴言ですし、『ペット失った人は、乗せたお前が悪いだろ』なんて言うのは、それでなくてもトラウマレベルの恐怖体験で、しかもペットロスしている中での仕打ちなので、犯罪レベルの誹謗中傷と言っても良いレベルだと思っています。

　だからといって、メンタリストDaiGo さんの意見には、色々と穴があると思います。

　「小型犬とか猫ぐらいのサイズの動物とかだったら、それこそ脱出用のスライドとかを傷つけないような柔らかい素材のケージとかあるわけですよ。子ども抱っこして脱出するのと同じじゃないですか、サイズ的にはね。だから現実的に無理な話では僕はないと思うんですよね」と主張。

　今回の非常時には、機内持ち込みの手荷物すら持たずに脱出しているので、例えペットを同乗させていたとしても、不可能でしょう。

P子「その場合、子供と同格に扱う法整備が先ね」

　また、機内持ち込みの場合、猫アレルギーの問題とか犬なら泣き止まないとか色々な問題もあるので少なくとも機内持ち込みに関しては、非常にハードルが高いでしょう。

P子「もう、プライベートジェットでも買わないとダメね」

　あと、ペットが大切というのは理解できますが、ペットだけが大切なのか？という議論ができていません。

　例えば、手荷物のカバンに亡き妻からもらった大切なネクタイを入れていた場合でも、今回は持ち出せなかったでしょう。すべての人がペットロスにならないのと同じで、ペットロス以上に無くすと悲しむものがあるかも知れません。

P子「亡き妻からもらった大切な愛犬を殺されて怒り狂う、ジョン・ウィックの気持ちも判るわ」

　つまり、個人個人で大切な物が異なるわけで、逆に他人の大切な物が自身の大切な物じゃない場合、そのせいで自分の命が危うくなるのは嫌です。確かにペットは生き物ですが、命が大切という議論も成り立ちません。
　牛や豚や鶏や魚も生き物であり、それらの命を奪う事で自身の命をつないでいる私から見れば、他人のペットより自分の命が大切です。

P子「それも少し暴言に近いわよ」

2.ペットと一緒に...

　ペットを貨物室に入れることに対して航空会社を批判されていますが、先にも述べたように手荷物扱いなので緊急脱出時には持ち出せなかったでしょう。

《参考資料2》
　　https://www.j-cast.com/2024/01/05475916.html?p=all
　　ペット「機内持ち込み」できても解決しない？　認める航空会社あるが...脱出時「救えない」可能性高い理由
　　2024.01.05 19:59

　今回は機体が炎上したのでどうしようもありませんが、炎上せず緊急脱出だけの場合なら、後から回収してもらえるそうですから、交通事故より安全と言われる航空機で、今回のような大惨事でペットを亡くす確率は非常に少ないと言えるでしょう。

　でも、何か方法がないかと考えたくなる気持ちは判ります。

　しかし、ケージがら出して膝の上に乗せるとかは、通常の定期便では無理でしょう。

《参考資料3》
　　https://business.nikkei.com/atcl/report/15/246820/021400060/
　　愛犬と一緒に乗れる「ワンワンフライト」
　　獣医が同行、客室乗務員との記念撮影まで楽しめる
　　2017.2.16

　この手のチャーター便による企画はあくまで『ペットとの体験』であり里帰りとかには使えないでしょう。それにツアー的に行うなら飛行機＋宿泊施設の準備など、金額も相当に高くなると思いますから、一般人には無理かもしれません。

P子「単なる旅行なら、ペットが喜ぶかどうかわからないしね」

　まあ、連れて行かざるを得ない状況でない限り、ペットにとっては結構なストレスになると思います。

3.まとめ

　もちろん、ペットを大切にする人も、ペットに興味のない人もいるでしょうけど、自分の考えが正しいと思って他人を批判しても仕方ありません。お互いの気持ちを理解できないまでも、受け止めることはできると思います。

P子「あなたも、ね」

　日々、修行です。

　ほな、さいなら

======= <<注釈>>=======

※1 P子「本当に奇跡的な脱出劇だったようね」
　P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。