012.(コラム)AIと第四次産業革命
初回:2018/10/24
1.初めに
このコラムのような言語解説のような変な文章を読んでおられるエンジニアの方々は、きっと python は AI技術と関係があるから、そのような話が書いてあるのでは?と期待されているかも知れません。
「誰も期待してないんじゃない」(※1)
今、AIとIoTによる変化は第四次産業革命と言われています。第一次が「蒸気」、第二次が「電気」と「石油」、第三次が「コンピューター」です。(※2)
第四次と第三次との境目は難しいのですが、ネットワークによる各種機器が相互に接続する事と、その機器が自律的に動作するかもしれない...AIの技術によって...という所が第四次の特徴と言えるでしょう。
「なんか、固いわね」
先の文章で、コンピュータと言わずに機器という表現を使ったのは、機器には通常マイコンが使われていますが、マイコンの性能も向上しAIチップ(※3)などが導入されると、それらの機器でAIが使える時代が来るでしょう。
IoTに代表される機器から大量のデータが取得でき、それを高速ネットワークで相互接続しながら最適な処理を行おうとすると、AI技術によるサポートが必要になります。
2.1割,2割は難しいが半分なら実現できる(※4)
意味的には、1割,2割のコストダウンとか機能改善を行う場合は、ついつい既存の考え方の延長で対処しようとします。ところが、最初から半分と言われると今までの発想では不可能で、根本から考え直す必要が出てきます。よく乾いた雑巾を絞る(※5)と言われますが、実際には乾いた雑巾は絞れないので根本から考え直す必要があるという意味じゃないかと思います。
1割,2割は改善、半分にするのは改革、そして10分の1や100分の1などの桁違いの対応は革命と言えると思います。
「半額とか50%オフとか、大好きだもんね」(※6)
私も、常日頃は1割,2割の改善を行っていますが、常に半分以下にできないか(プログラムの行数や処理速度やメモリ使用量など)考えています。
3.ザ・ゴールから学ぶ、もうひとつの革命
ザ・ゴール(※7)は、工場の業務プロセス改善を主題にした小説ですが、ざっくりいうとボトルネックをつぶしてスループットを上げようという事です。
「ざっくりしすぎじゃない?」(※8)
その中で私が最も重要視したいのは、スループットを10倍、100倍あげれば、それは従来のものとは別物になるという事です。例えば、AIの恐怖事例として、テレビドラマを見ていて『あ、これかっこいいな』と思ったら玄関チャイムが鳴って、出るとドローンがその商品を代引きで買いますか?って言ってくる、みたいな。購買傾向の予測とドラマ視聴予測などを総合判断して、この時間にこのドラマを見るなら、この商品の購入確率は80%以上だ、みたいな感じでしょうか。
「あなたの場合は、半値シールさえ貼っとけば買っちゃうもんね」(※9)
私個人としては結構わくわくしているのですが、不安をあおる記事も結構存在しています。次回は、そんな話を取り上げてみたいと思います。
「予告なんかして大丈夫?」
まあ、何とかなるでしょう。
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 「誰も期待してないんじゃない」
途中から読み始めた方に説明すると「」で出てくる仮想女性は、私があこがれているツンデレPythonの心の声です。
※2 第四次産業革命
https://innovation.mufg.jp/detail/id=156
IoT×AIで加速する「第四次産業革命」の構造的な影響力とは?
https://coeteco.jp/articles/10056
いまさら訊けない!第4次産業革命っていったい何?
※3 AIチップ
https://www.sbbit.jp/article/cont1/35264
AIチップ総論:NVIDIAが先行、グーグル・インテル・中国勢が追従、日本の勝機は?
※4 1割,2割は難しいが半分なら実現できる
「5%のコストダウンはできないが、20%ならできる」と言ったのは、松下幸之助さんです。
https://www.panasonic.com/jp/corporate/history/panasonic-museum/pdf/2015/PART3j-2.pdf
※5 乾いた雑巾を絞る
乾いた雑巾を絞るは、トヨタ関連の親戚が知恵を絞る合言葉だったのです。
https://blog.goo.ne.jp/topdas/e/1bc9d26c4d00b3d70513cc612b4fdac1
※6 「半額とか50%オフとか、大好きだもんね」
100均も好きです。
※7 ザ・ゴール
https://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4478420408
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か (ペーパーバック)
エリヤフ・ゴールドラット (著), 三本木 亮 (翻訳)
https://mhisaeda.com/archives/3
5分でわかる「ザ・ゴール」の要約まとめ!
※8 「ざっくりしすぎじゃない?」
なので、※7 で参考文献を示しています。
※9 「あなたの場合は、半値シールさえ貼っとけば買っちゃうもんね」
さすがに店員さんの後ろについて、シールを張ってもらうような真似はしていません。