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ハーメルンの笛吹き男とアルムナイ採用の功罪:再び戻る道①

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こんにちは、キャリSEのMocoです。

今回は、ハーメルンの笛吹き男という古典的な物語と、ビジネス世界でよく見られるアルムナイ採用という採用手法について、数回に分けて考えてみたいと思います。

第一回では、物語とアルムナイ採用について、興味深い関連性を探ってみたいと思います。

第一回:ハーメルンの笛吹き男とアルムナイ採用の類似性

物語は時折、遠い過去の神話や伝説から私たちに教訓をもたらします。その一つに、ドイツの童話である「ハーメルンの笛吹き男」があります。

この物語は、多くのバージョンがありますが、一般的なストーリーは、次のように展開します。

ハーメルンという町が、ネズミに悩まされていました。そこに謎の男が現れ、金貨と引き換えにネズミを追い払うことを申し出ました。

村人たちは彼に仕事を依頼し、彼は笛を吹くことでネズミを村から追い出しました。

ところが、村人たちは彼に報酬を支払うことを拒否し約束を破りました

怒った男が再び笛を吹くと、村の子供たちが男のもとに集まり、男の後をついて歩きだし連れ去ってしまいました

そしてその後、二度と戻ってくることはありませんでした。

この物語を見て、皆さんもしばしばプロジェクト内外で経験する事象とリンクしませんか?

例えば、アルムナイ採用と呼ばれる採用手法と、この物語との類似性に気づきます。

「何らかの理由で会社Aを辞めたNマネージャーが、転職先となった会社Bでの自分の扱いに不満を感じ会社Bで自身の部下となったメンバーを引き連れて、再び会社Aに戻る」という展開は想像に難くありません。

さて、なぜNマネージャーが会社Bで不満を感じたのでしょうか。

そして、なぜ部下を引き連れて会社Aに戻ることを選択したのか、その背景にはどのような要因があるのでしょうか?

会社Bに所属していた社員たちは、なぜNマネージャーについていく決意ができたのでしょうか。残る選択をした社員たちは、なぜその選択をしたのでしょうか。

組織内の人間関係やチームのダイナミクス、そしてリーダーシップのあり方など、様々な観点から状況を考察し、問題を探っていきたいと思います。

さらに、会社Bでの働き方や文化、制度なども影響してくると考えられます。

これらの要素が、Nマネージャーが会社Bで出会った部下を引き連れ、会社Aに戻らせる結果にどのように影響したのか。

深く理解していくことが重要かと考えます。

組織としては、社員一人一人抱えている問題や課題、過去に何があったのかも把握し、再び浮上する可能性についても考慮が必要です。

アルムナイ採用は、過去に自社を離れた人材を再び採用する手法であり、その過程で人材を引き留めるための約束や期待が重要な要素です。

しかし、約束が破られたり期待が裏切られることで、組織と従業員の関係が損なわれる可能性もあります。

第一回では、ハーメルンの笛吹き男の物語と、アルムナイ採用がどのように類似しているかを考察しました。

次回はアルムナイ採用に伴う課題とリスクについて掘り下げてみたいと思います。

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