韓非子 その6 過度に人に頼る危険
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恃人不如自恃也
人をたのむは自らたのむに如かず
魯という国に、公儀休という宰相がいた。
公儀休は魚が好きだったので、
国中の人が魚を献上しようとしたが、
公儀休は一切受け取らなかった。
そこで弟が不思議に思って尋ねた。
「あなたは魚が好きなのに、なぜ受け取らないんですか?」
公儀休はこう答えた。
「私は魚が好きだ。だから受け取らないのだ。
もし魚を受け取り、その収賄が元で宰相を罷免されたら、
魚を食べようと思っても買えなくなってしまう。
魚を受け取らずに宰相であり続けたら、
ずっと自分で魚を手に入れることが出来るのだ。」
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