これまでの経験で感じたことを、つらつらと述べていきます。

正確性や網羅性が大事、それは常に本当ですか?

»

エンジニアの人は、職人気質というか、
根が真面目な人が多い、そういう印象を持っています。
ですので、誰かに技術的な事項を説明するにあたっては、
一生懸命正確に、そしてとにかく詳細に説明しようとする傾向があるようにみえます。
「正確にはちょっと違うんです、なんでかというと...」
「例外もあるんです、例えば...」
といった感じで。

ですが、人がものを聴くにあたっては、キャパシティーがあります。
要は、こちらがどれだけエネルギーを使って説明しても、
相手が理解できるかどうかは別の話だ、ということです。

更に言うなら、理解しようという意思のない人に対して
いくら熱を持って話しても、
「暖簾に腕押し」になってしまうわけです。
それどころか、ドン引きされて逆効果になってしまったり。
技術者対非技術者の場合、それが顕著になりますよね。
こういった経験のある方、多いのではないでしょうか。

そうした苦い経験から、「相手は素人だから」と説明を諦めたり、
見下したような発言をしたりしたことも、
もしかするとあるかもしれません。
お恥ずかしながら白状しますが、私は昔、そういうタイプでした。

ですが、これでは折角手にしてきた技術を、
ビジネスとしてアウトプット出来ません。
要は評価されないし、マネタイズにつながらない、ということです。

そこで、です。
まず相手の立場になって考えてみます。
人は、「今の仕事が楽になりそう」等、
自身の利益になることは積極的に理解しようと努めます。

なので、まずは「必要最低限の内容」を、
しかも「専門用語を使わずに」話すことで、
とにかく相手の興味を引くこと。
それがファーストステップです。

よく映画やドラマのシーンで、
「詳しい話を聞こうか」
という台詞がありますが、
ここまできてはじめて、
人は内容を「深く理解する準備が出来上がる」のです。
おめでとうございます。
あなたは最初の関門を突破しました。

ただしその後も、油断してフルスロットルで話してはいけません。
慎重に、相手が求めている領域のみについて、
相手の理解度を確かめながら、
少しずつ広げていくのがコツでしょう。

そうやってはじめて相互信頼が生まれますし、
信頼関係が築けてはじめて話せる内容というものが
出てくるわけです。

「この(信頼出来る)人だから、聞きたいな」
そう、この状態まで持ってくることがゴールですね。
ここまでくれば、少々意思の疎通が出来ない部分が出てきても、
「それはどういう意味ですか?」と聞いてくれることでしょうし、
フォローすることで逆に加点のチャンスになりますね。

さて。
実は以前、
「専門用語を使わずに、ノイマン型コンピュータの原理を説明する勉強会」
(※タイトルは違います)
を開催していました。
参加していただいた方に、上記の問題について、
少しでも気づきがあるといいなと。
そして原理を理解することが、
結局は技術を深く手にすることへの近道なのではないかと
確信しているからです。

というわけで。
また近々再開しようかなと企んでいるところです。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する