健康について第20回 自分の「スイッチ」
お世話になります。龍澤と申します。
今回は、「スイッチ」について、書いてみたいと思います。
◆
私は、自分の「スイッチ」について強く自覚する必要があると思っています。
例えば、私にとってはレギュラーコーヒーがスイッチを入れてくれる存在のようです。朝や、休憩時間にくっと飲むと仕事のスイッチが、入りますね。
つまり、「自分はコーヒー『さえ飲めば』スイッチを入れることができる」と、自分に刷り込んでおく必要があります。同じツールでもスイッチが入るときと入らないときがある、ではちょっと困るのです。
私はまだ未完成な人間ですので…眠気が覚めないときや、精神統一できないときはレギュラーコーヒーの助けを借ります。本来、「健康」という観点でもっと上のレベルを目指すのなら、嗜好品に依存して仕事のスイッチを入れるのは良いこととは言えません。
◆
「ここに行けば、スイッチが入る」という経験はないでしょうか?
トイレの場所にこだわりがある方、いますよね。わざわざ何階の南トイレのいちばん奥、という具合に決めている人。
名前を忘れましたがとある著名な方で、表参道のロイヤルホストでなければアイデアが沸かない! あそこじゃなければダメだ! という方がいます。それは「ジンクス」あるいは「験担ぎ」という言葉がふさわしいのかもしれませんね。
いずれにせよ、スイッチが入る「場所」を持つ、というのもアリだと思います。
◆
そして、もう1つ重要なのは、自分を「トップギア」に入れる何かです。スイッチを入れるだけでは、足りないのです。
トップギアに入る、というのはそれは仕事が「ばりばりはかどる」ということですね。トップギアに入れる「儀式」は、何でも良いのです。
しかし、スイッチが入った状態であっても、トップギアに入るときと入らないときがあります。簡単に言えば、体調が悪ければどう頑張っても自身はトップギアには入れません。
嗜好品の助けを借りれば「スイッチ」を入れるのは簡単です。問題はそこから先なのです。嗜好品の助けを借りても、自分をトップギアに入れることは容易ではないのです。
◆
ではどうするか? 常に、毎営業日自分をトップギアに入れるためにはどうしたらよいのでしょうか?
これは、私自身も毎日できているわけではないのですが、「どうしたらよいか?」というのはおおよそ分かっています。書くのは簡単なのですが…。
まず、常に自分を客観的にみるクセを付けるのです。それができたら、次に「あ、オレって今イケてない?」(ばりばり仕事している、という意味で)という瞬間を「つかまえる」。そういう瞬間は誰にでも必ずあるはずです。
ビジネス・シーンで、自分がイケてると感じられるのは(瞬間的であっても)トップギアに入っているときです。
その瞬間をつかまえたら、ちょっとだけ、立ち止まりましょう。そして、自分がなぜそういう状態になったか、少しずつ過去をさかのぼってゆくのです。自身がトップギアに入ったトリガとなった何かが、あったはずです。
「もしかしてアレがよかったのかな…」と、「何か」(要因)の目星を付けることができたら、あとはそれを自分の意志で意識的に(自由自在に)トリガを引く方法を考えればよいのです。
ハズレでもよいのです。いつかそれを見付ければよいだけの話ですから。まずは、自分を客観的にみるクセをつけるところから、はじめましょう。
◆
トップギアに入るということは、言い方を変えれば「引き上がる」ということです。自分が一瞬でも「引き上が」った要因を突き詰めれば、あとはそれをコントロールする手段を考えればよいだけの話で。常に自分が「引き上が」った状態でいられるよう、継続すればよいのです。
継続することが難しそうと感じても、あきらめないで、継続するにはどうすればよいのだろうか? ということを、また考える。
とにかく、考え続けることは大切です。試行錯誤や葛藤の末に、意識的に自分を「仕事をばりばりこなせる状態」までもっていくことができたならば、その時点でもうわれわれ は「健康」そのものなのです。そこまでいったらかなりハイレベルです。
今日は抽象論に終始してしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。「スイッチ」は人によって異なりますので、ちょっとだけ考えていただければ幸いです。