○○不足の本当のところ
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巷では、エンジニア不足やら保育士不足など○○不足をよく耳にします。それに対して「適切な給料を出すべき」という反論をよく聞きます。この意見には半分賛成で半分疑問が残ります。お金を払ったところで、エンジニアであれば育つにも時間がかかります。これは他の業種でも同様でしょう。
お金を出しても効果が出るまでタイムラグがあります。そのタイムラグを許容することができるでしょうか。例えば今からITの推進で国から補助が出るようになったとしましょう。現行のエンジニアが潤い、ITを志す人が集まったとしても、彼らが成果を出すのに一定の時間がかかるのは間違いありません。
そもそも、「適切な給料」のお金をどこから捻出するのでしょうか。そんなお金はどこにも余ってなどいません。現実的な手段を考えるのであれば、何もせずにお金をもらっている仕事を無くすことと、無駄な仕事をやめること、この二つでしょう。何かを付け足す前に、まず省くべきものがあるはずです。
ITで言えば多重請負で、エンジニアを紹介するだけでお金を貰っているような業者がたくさんあります。それぞれの人たちは頑張っているのでしょう。しかし、実質仕事をしているのは末端のエンジニア一人です。その末端のエンジニアがやっているのがExcelでひたすらスクリーンショットのコピペだったりします。
IT業界に限って言えば、エンジニア不足というよりエンジニアにぶら下がっている無駄が凄まじく多いです。凄まじい量の無駄からエンジニアを開放すれば、普通にいい感じになるように思います。多分、他の業界でもそういう無駄は多いと思います。不足しているのは人材ではなく知恵ではないでしょうか。
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