無理なら無理で回避ルート/増床と統合の果て
◎ 前回までのあらすじ
- 人・モノ・アイディア
- 課題の山
- 課題の山の山
- 誰か助けて~
それでは続きをどうぞ。
◎ そのほかの課題
(1)利用するPCの変更
増床だけで手一杯にもかかわらず、さらに一部部署の利用PCを変更するというお達しが。
シ 「デスクトップPCからシンクライアントに変える部署があるので、準備と割り当てとお願いします」
珀 「……締め切りはいつでしょう?」
シ 「4月中旬まで」
軽く言ってますが、結局40人ぐらいが対象となり、1週間程度の時間を取りました。
(2) 引っ越しの手伝い
手伝いどころか、当方も引っ越しする側に含まれています。引っ越しでの機器移動はヘルプデスクでは対応しないものの、異動で発生するIPアドレスの再発行、異動の対象となる機器の選定などは当方の業務。
ほとんどは資料作成ですが、現物確認も同時に行う必要があったため約1週間かかりました。
(3) 新入社員
4月になり新入社員が入ってきます。その人用機器の準備が入りました。標準構成でPCを設定し、必要なソフトウェアがあればそれをインストール。これはけっこう時間がかかります。
PCのリストア、標準構成の作成、追加ソフトウェアのインストール。1台あたりほぼ半日で、4台平行。20台あったので丸5日の作業量。
◎ おさらい
いままでの課題をまとめてみます。
(メモ:1MM=1人が1カ月で処理できる作業量)
- 通常ヘルプデスク業務
- フロア統合の下準備
→ 250台分 = 2MM - 増床エリアの下準備
→ 助言だけだが、数が多い。その都度回答 - 利用PC変更
→ 資料と作業で 0.25MM(1週間程度) - 引っ越し準備
→ 資料と作業で 0.25MM - 新入社員
→ 0.25MM
手持ちの期間は2カ月。さすがに2人のヘルプデスクじゃ足りないので、人員増加のお願いや時間外作業のお願いを出しました。
珀. 「(上の資料を見せ)という理由で時間と人員が足りないので人員増加は可能ですか?」
A 「予算の関係でそれができないんですよ~」珀 「……。じゃぁ時間外作業で処理しますけれど、そっちはどうでしょう?」
A 「予算の関係で……」
つまり通常業務で終わらせよう、と。仕方がないので最後のお願い。
珀 「仕事量と期間の問題で、4月中に完了できない可能性が高いです」
A. 「仕方ないですよね。私もわかってます。統合対応で、人が一気に増えるわけではなく徐々に増えるので、そのときまでに必要な台数そろってれば大丈夫ですよ」
珀 「4月中に必要な台数は分かりますか?」
A 「まだ分からないので、できるだけ作ってください。100あれば足りるとは思いますけど」
なんとか回避ルートを作ることができたようです……。100台換算にするとざっくりで1.75MM。1人専属で2カ月間対応すれば間に合う計算ですね。
◎ 結果
3月から始まり4末までの作業だったわけですが……無事完了しましたっ!
よかったよかった……。
とはいえ、追加作業がいくつかあり、終わったのが4月の最終週。本当にぎりぎりでした。一応、締め切りを超えても大丈夫だという連絡はもらっていたので、5月半ばまで締め切りは延びていたのですが、本当に危なかった。
◎ 教訓
- 長期案件の場合、しっかり計画を立てよう!
- 計画通りにいかないのは当然。すこしバッファを組み込もう
- ぎりぎりを想定しない。最悪を考えて行動しよう
今回は3番目が運良く(悪く?)当たった模様。「実行するための計画」と「回避するための計画」の両方が必要と感じた今回の案件でした。
◎ 今後の予定
前後編、いかがだったでしょうか。次回は日ごろの対応を記録していこうと思います。