IoT技術開発者が、IoT技術について、コラムを書いていきます。

#1 「IoT技術」について(自分なりの)定義

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初めまして。こちらは「IoT技術開発者のコラム」です。

これから、こちらでIoT技術開発者が考える「IoT技術」や「IoT技術開発」に関して、毎週A4 1枚くらいのサイズで発信させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

初回なので、まずは自己紹介から。これまで複数のメーカーで、10年以上IoTの技術開発(※)をやってきました。 これまでやってきたことは、主に以下の内容に関する企画・開発などで、主に設備系IoTや工場IoTと呼ばれる方面になります。

  • 空調などのビル設備から、Web経由で収集した情報をアフターサービスに活用するシステムの開発
  • 工場内の様々なデータを収集した情報を、カイゼンに活用するシステムの企画・開発

(※) この業界で仕事を始めたのは2007年からですが、その頃はまだIoTという言葉はなく、主に「M2M」と呼ばれていたり、「Webサービス(Webを使う前提ですが)」と呼ばれていたり、なかには「ユビキタス」という用語が残っていたりと、用語が定まっていなかった記憶があります。なお、Wikipediaによれば、この言葉の初出は1999年だそうですが、少なくとも私はその時点ではこの用語を存じ上げませんでした。(2010年代中盤にはさすがに認識しておりましたが...)

ともかく、このコラムのテーマは「IoT技術」「IoT技術開発」です。 「IoT技術開発」とは、「IoT技術」を使って「開発」することですが、では「IoT技術」とは何か? 私が考える「IoT技術」としては、以下の両方(片方だけではIoT技術ではない)と思っています。

  1. コンテンツを設計する技術(やりたいことをシステム+運用でどう実現するかを確立する技術)
  2. アーキテクチャを設計する技術力(システムを選定し、構築し、運用手順を確立する技術)

このような考えに至った理由について、様々な点から記述していきたいと思っております。

今回、私が特に注力したい点は「IoT技術開発」と「ITシステム開発」の同じところと違うところを明らかにするということです。IoTには、ITが不可欠の要素ではありますが、「ITシステム開発に必要なスキルとIoT技術開発に必要なスキルは必ずしも同じではない」というのが私の考えです。 ややこしいですか? しかし、この点がステークホルダーに誤解されていることで、IoT技術開発が余計に難しくなっているところがあるというのが私の長年の課題にもなっています。

以上のような内容について、思うところを発信していきます。 様々な意見があろうかと思いますが、これから数多く世の中で行われていくIoT技術開発に生かせる議論ができたら真に嬉しく思います。 どうぞよろしくお願いいたします。

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