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Scrivener(スクリブナー)で英文を書く

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 現在、Kindle書籍を出版するお手伝いをしています。いろいろな経緯があり、Scrivener(スクリブナー)を使い始めました。これはなかなか優れもので、論文、報告書、小説、脚本など、長文を書くのに適した機能を備えています。英文を書くにも活用できます。

手違いで、先週分が投稿できていませんでした。よろしければ、こちらもご覧ください。

■Scrivenerで英文を書く

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 Scrivenerを使って英文を書く際に便利だと思う機能は、構成要素であるテキストに対して、概要(Synopsis)、状態、ノートを設定できることです。

 概要があることで、パラグラフライティングがしやすくなります。これをトピックセンテンスとしてパラグラフを始めると、書きやすいでしょう。

 状態には、なし、To Do、First Draft、Revised Draft、Final Draft、Doneがあります。Scrivenerでは、テキストの粒度は完全に書き手の自由になっていますが、ある程度まとまった量としておくと、状態を管理する機能が活きてくると思います。

 ノートは、言いたいことを煮詰めるのにも使えます。英文作成は自分の表現力で制限されるというところもあり、最初から英文で書くのが楽です。しかし、言いたいことがすっきりしていない場合には、日本語で書いても内容がはっきりしないことがよくあるので、「和文和訳」して、意味をはっきりさせてから英文を考えるということも、筆者は行っています。

■筆者の執筆意欲が再燃

 筆者自身も、書きたいテーマがいくつもあって、ずっと書こうと思いながら棚上げにしてしまっていましたが、刺激されて書きたいと思うようになってきました。

 ただ、今回書こうと思っているのは、棚上げしていたテーマではありませんが…。

 英語で書こうと思っている書籍もあるので、Scrivenerを活用して書きたいと思っています。今回お手伝いしている書籍が英語版だということも、大変刺激になっています。

以下、蛇足のようになってしまいますが、Scrivenerに出会った経緯を記載します。

■WordでKindle本を入稿しようとしたが…

 今回お手伝いしている本はエッセイで、文字主体なのでKDP(Kindle Digital Publishing)にはWordで入稿(原稿をアップロード)することにし、著者と作業を進めました。オルタナティブブログの先輩ブロガー、加藤和幸さんの書籍「Amazon Kindle ストア 電子書籍出版のコレだけ! 技」を参照して、改めて「自分が出版したときに、この本があれば楽だったのに」と感じました。

 表紙はクラウドソーシングを活用し、コンペで募集しています。募集開始翌日には早くも素晴らしい作品が提案されて驚きましたが、それからも続々とご提案いただいており、嬉しい誤算です。

 表紙のコンペも想定以上に順調で、つつがなく作業が進んだと思いきや、思わぬ落とし穴がありました。Mac Word 2011の場合は、目次が生成されないという大きな問題があったのです。ヘルプには、

Mac では、ハイパーリンクとブックマークの機能を使用して手作業で目次を作成する必要があります。

と堂々と書いてあります。

■手作業で目次を作成したものの、論理目次で行き詰まる

やむなく、

  1. Wordの機能で目次を作成
  2. 生成されたコピーしてページ番号等を削除
  3. 各見出しにハイパーリンクを設定
  4. 手作業で作成した目次の見出しを"toc"としてブックマーク

という非人間的な作業を行いました。こうしてクリック可能な目次ができたのはよいのですが、論理目次が作成されません。と言って、WordからHTMLを生成して手作業でEPUBにしたのでは、何のためにWordを使ったのかわかりません。それなら、最初からフリーのEPUBエディタSigilを使えばよかった訳です。

 前作では、iPad2でPagesを使って原稿を書き、MacのPagesでEPUBとして書き出したものの、最終的にはSigilを使う羽目になりました。しかも、生成されたCSSには、手作業で作成するには不要な、たくさんの情報が設定されていたので、Emacs(!)でそれらを取り払いました。当時はiOS、MacともPagesが別売だったので、余計な費用と時間を使ってしまったのです。

 それだけに、今回は「またやってしまったか」という感じでした。

■Scrivenerに出会う

 同じことで困っている人はたくさんいて、ネットには多くの情報がありました。あるフォーラムに「手作業で目次を作成するなんて非生産的なことをしないで、Scrivenerを使った方がいいよ」という投稿がありました。人気のあるソフトなので、すでに使っている方も多いのでしょうが、恥ずかしながら筆者は知りませんでした。

 Scrivenerは30日間試用できるのですが、使用開始からカレンダーで30日間という訳ではなく、起動した日を1日と数えて延べ30日間使えるという仕様です。土日だけ立ち上げるなら15週間試用可能なので、十分使ってから購入することができます。

 筆者は安心して試用を始めましたが、なかなかよさそうに思ったので、1日試用しただけで購入しました。20%オフのクーポンコードがあるので、使わせていただきました。ちなみに、円建てはレートが悪すぎるので、ドル建てで購入しました。

 Scrivenerに出会い、これから物書きが楽しくなりそうです。

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