請負での開発しか経験していない筆者が、クラウドに迫る!!

それは誰かのためになる - 勉強会開催入門 -

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■はじまりはただの思いつき

 今月のエンジニアライフのお題は「勉強会」ということで、わたしのちょっとした体験談をご紹介したい。

 先日、会社の同僚と朝活について会話をしていた。朝活をすると、たしかに勉強がはかどるのだが、ついつい前日夜更かしをしてしまったり、起きるのがつらかったり、慣れないうちは継続するのが大変だね、というような内容だったと思う。

 しかし、平日の朝に起きるのは大変だが、休日に早朝からどこかに遊びに行く日など、何かイベントごとがあれば起きられるものである。そこで、朝活自体をイベント化すればいいじゃないかと思い立った。

 さっそく、「業務前モクモク会」と銘打って、同僚と2人で会社の近くのカフェに集合し、1時間ほど勉強してから出勤する、という企画を立てた。基本的には2人で集まれれば充分なのだが、せっかくの企画だし、他にも参加したい人がいるかもしれないと思い、ATNDで参加者を募ってみた。

 すると、わたしと同僚の他に3名の方に参加を表明していただき、結局5名での集まりという事になった。これは嬉しい誤算である。

 こうして、「第1回業務前モクモク会」が開催されることになる。ただ、みんなでカフェに集まって1時間ほど朝食を摂りながら各々自習しようという会である。勉強会というほどちゃんとした会でもないのだが、自分の企画にこうして賛同してくださる人がいる、というのはこの上ない喜びである。

■ステキなフィードバック

 実際に会を開催してみると、始業前に集まって勉強する、というのはなかなか良いアイデアだったと気づいた。

 まず、他人の目があるので、適度な緊張感があって集中できる(サボれない)。時間が来れば出勤しなければならないので、寝落ちしない。みんなが来るのだからちゃんと行かないといけない、という義務感で朝起きられる。

 わたし以外の参加者の皆さんからのご意見も、おおむね好評であり、開催してみてよかったと思った。

 帰宅後、Twitterのタイムラインをチェックしていると、何人かの参加者の方がモクモク会についてのblogを書いてくださっていた。

 そこで、とてもステキなフィードバックをもらった。

 わたし以外のモクモク会の参加者4名のうち、3名は顔見知りの人だったのだが、お1人だけ、たまたまATNDでこの会を見かけて参加してくださった初対面の方がいらした。

 その方は、今年になってから「社外の同業者と交流を持ってクールなエンジニアになる」という目標を掲げられたそうだ。そうした中で、ATNDの存在を知り、たまたま「業務前モクモク会」という変わった名前の会を見て興味を持ち、参加してくださった。

 各々集まって自習するだけ、という気楽さもあり、この会がきっかけで勉強会に参加するというハードルが一気に下がった感じがして、たった1クリックで良い一歩が踏み出せた、とのこと。

 会の企画者として、業界の仲間の勉強会デビューの力になれただなんて、こんなに嬉しい事が他にあるだろうか。

■それは誰かのためになる

 勉強会を企画し、誰かが来てくれたとしたら、自分たちの行動は、その誰かに何かを残すことができる。誰かに何かを残すことができたら、自分たちも何かを得ることができる。こうして輪が拡がり、やがて多くの人により良い影響を与えていくこともあるかもしれない。

 それはとても素晴らしいことだ。

 勉強会という文化は、我々に与えられた最高の宝物だ。

 思い立ったら、勉強会を企画してみればいいと思う。そして逆に勉強会に参加しようかどうか迷っている人は、思い切って踏み出してみよう。

 たった1クリックで、一歩が踏み出せる。

 そしてそれは、きっと誰かのためになる。

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