コラムに難癖つけてるから仕事できねーんだ
■コメント欄を気にする人もいるみたいなので書いとく
コラムニストやってる人で、コメント欄を気にする人は多い。コメント欄に暴言を吐いて気晴らしに使う人も多いからだ。
私に限って言うなら、コメント欄への暴言は歓迎だ。コラムを書きだした当初はいちいち反応して神経をすり減らした時期もあった。だが、そんなコメントでもしっかり読んでいく内に考えが変わっていった。
■私を論破できない理由
コラムのコメントで「お前のコラムで書いた事は正しくない!調子こいてるんじゃないぞ!」みたいな内容をよく見かける。やけに上から目線なものが多い。こういうコメントを付ける人は根本的に勘違いをしている。そんなやり方では私を論破できません。理由をリストアップしてみる。
1. 思考時間の量
私が一本コラムを書くのに要する時間はだいたい2時間だ。コメントを付ける人は、平均でだいたい10分といったところだろうか。大まけにまけて、単純に文書作成に要した時間だけで考えても、2時間かけて書いたコラムに10分の安直な内容では太刀打ちできません。
2. 積み重ねの差
コラム書いてだいたい4年か5年になるのかな。その間、いろいろ工夫したり考えたり、コツコツと努力を積み重ねてきた。安直な一言が通じるとは思わない方がいい。木刀を持った剣道有段者に、サランラップの芯で立ち向かうようなものだ。
3.準備の差
コラムを書いていて、幾多の暴言を受けてきた。その暴言一つ一つをよく読んで、既に対策は出来上がっている。暴言のパターンもだいたい見当がついているので、どんなにふざけて書いているようなコラムでも、キチンと伏線を張ってある。準備万端の状態の人に勝負を挑むなら、それなりに準備は必要だ。衝動で付けたレベルの暴言では太刀打ちできません。
4.動機の問題
揚げ足を取ろうとしたり、批判しようとすると、誤字、脱字が増える。興奮してるからだろうか。日本語さえままならないものも多い。感情に任せて内容を詰め込むので日本語として破綻している。こういうコメントには添削を入れさせて頂いています。
5.内容を理解していない
批判したい気持ちが強いと、コラムをよく読まず、誤解した内容や内容の一部分だけしか見ずに理論を展開することが多い。理論以前の認識で破綻しているので議論にすらならない。自分の感情を制御できていない時点で太刀打ちできません。
6. 基本的に暴言は消す
中には3時間か4時間書けて熱心に批判してくる人もいる。だが、私の独断一つで消せます。内容が失礼なもの、誹謗中傷を含む内容だったら論破以前にコメントを削除してスパムに登録している。論破以前の問題です。優しいコラムニストの方だと、暴言吐いても残しておいてくれますけどね。
■私を論破したい人へ
一般常識だが、面識も無い人に対していきなり暴言を吐くのは失礼だ。コメントに「バカ」とか「アホ」とストレートに書いてくる人もいる。しかも、的外れな指摘だったりする。客観的に見て、そういう人がまっとうな仕事ができているとは思えない。だからこういうタイトルでコラムを書いてみた。
ちなみに、私を論破するのが難しいかというとそうでもない。実際、論破してる人はぼちぼちいる。やり方は簡単だ。コラムの内容をキチンと理解した上で、正しいことは正しい。間違えているところは間違えている。それを筋道立てて書くだけだ。100%間違えている仮定で自分の優位性を示そうとするから論破できないだけだ。
論破するというのは、相手を否定して落としめることではない。それは理論を使った暴力だ。論破というのは、された方が一番得をするのだ。なぜなら、論破されることで気付きを得られて賢くなれるからだ。これに気付いてから、コラムを書くのが楽になった。
■それでも暴言歓迎だ
暴言がコメントについてカチンとはくる。そういう心理的なダメージは確実に受けます。だが、このダメージが回復すると、コメントについた暴言が愉快なおもちゃに変わる。「なんでこの人はこう思ったのか」「どこをどのように読んだのか」等、分析すると色々な気づきを得られるのだ。
本人の名誉のために名前は伏せておくが、以前のコラムで頂いた暴言が一本分のコラムのネタに繋がった。暴言を吐いた人も、私にダメージを与えるという目的を達成した。私はコラム一本分のネタを得た。両者利益を得た訳だ。
実際働いていても、「頭おかしいんじゃないか?」と思うレベルの客や上司なんていくらでもいるだろう。こういう人に対しても、両者利益を得られるように持っていくのが仕事だ。たかがコラム一本、気に食わないことが書いているからといって血眼で否定してるようじゃ、まっとうな仕事なんてできる筈がない。
とは言っても、私以外のエンジニアライフのコラムニストで、暴言によるダメージを負ってコラムを書けなくなる事も考えられる。なので、将来のコラムニストのために、暴言に対してはしかるべき対応は取らさせて頂きます。そこは覚悟しておいて欲しい。