IT系専門人材会社の片隅から、エンジニアの転職事情をぶっちゃけるコラム

今が旬! のリーダー経験者

»

 これまでにも何度か書いてきましたが、景気低迷が続く昨今では、PGやSEよりも、リーダーもしくはマネージャー経験者を求める声が高まっています。最近はPG、SEなどの求人も復活しつつあるのですが、まだまだリーダー経験者を求める企業が多いようです。

 さて、リーダー職の求人票を見てみると、必須条件を「リーダー経験」としているところが多いように思います。つまり「○○年」や「○名以上のチーム」という条件が付いていないのです。

 もちろん、人事担当者の中では「だいたいコレくらいの規模で、コレくらいの年数……」といったイメージは持っているものと思われますが、期間が短くても、プロジェクトの規模や実際に行ってきた仕事内容によっては、充分に面接に進める可能性があります。

 ちなみに、ワークポートのコンサルタントに「基準値はないの?」と尋ねてみたところ、

「3~4名程度のチームリーダーを2年程度かなぁ……」

という答えが返ってきました。

 ですが、「リーダー職」というのは、企業によって定義がさまざま。一概に「リーダー職はココまでできればいい/できなければいけない」という線引きができないようです。

 また、「大規模なプロジェクトで、上下左右との連携を重視したリーダー経験者」を求めている企業もあれば、「小規模なプロジェクトで、ある程度の裁量権をもちながら、小回りをきかせて業務に当たっていたリーダー」を求めている企業もあります。

 ※※このような情報は、求人票にはあまり書かれていません。人材紹介サービスでは、キャリアコンサルタントがこうした情報を把握していることも多いのですが、個人で活動する場合、まずは求人票をしっかりと読み、「とにかく書類を出してみる」しかないかもしれません……※※

 このため、「書類不通過=スキル、経験不足」とは限りません。

 リーダー職での書類普通の理由として、「年齢に対するスキル、経験不足」というものも確かにありますが、業務スタイルの違いや、経験しているプロジェクト規模がマッチしないために、不通過となるケースも多いのです。

 自社開発や一次請け企業では、業界や業務に関する知識も求められるため、「経験している業界が違う」ということも、書類不通過の理由として多く見られます。

 「書類がなかなか通過しない」という人は、もう1度スキルと経験の洗い出しを行い、企業選びの基準や方向性を考え直してみることが、書類通過率UP! の早道かもしれませんよ。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する