秋の特別編 ラスト・システムアナリスト宣言!
みなさん、おはこんばんちは。今回は、天高く馬肥ゆる秋にふさわしく、秋の特別編をお送りします。ORACLE MASTERから離れますが、こちらの方が興味ある方は多いかもしれませんね。
さて、秋の情報処理技術者試験が10月19日に実施されました。私はシステムアナリスト試験を受けました。
【システムアナリスト試験について】
システムアナリスト試験について補足しておきましょう。来年の春から試験制度の大幅改定があり、このシステムアナリスト試験は今回が最後となります。また、現在のシステムアナリスト試験はITSS(ITスキル標準)のレベル5相当を想定して出題されています。しかし、来年新設されるITストラテジスト試験では、試験問題で取り上げる題材の複雑性や規模を小さくして相対的な難易度を若干下げることで、ITSSのレベル4相当の試験とレベルダウンしたものになるそうです。
つまり、情報処理技術者試験で最高難度を誇るシステムアナリスト試験は泣いても笑っても今回が最後というわけであり、何としてもここで受かって、ラスト・システムアナリストとして高らかに宣言したいわけです。日本システムアナリスト協会にも気が向けば入会し、「ITストラテジストとは違うのだよ、ITストラテジストとは!」と言い放ちたいものです。
【午前試験】
午前試験は他の区分と共通するものですが、ここ数年真面目に対策をしていません。過去問と全く同じ問題だったり、似たような問題だったりすることも多く、今回も5年位前に買った問題集を軽く読んだだけで試験に臨みました。
すでにIPAのサイトに午前の解答が公開されています。例年では9割くらい取れるはずで安心していました。自己採点したところ「43/55」で78%の得点です。今回は難しかったのでしょうか、それともわたしが勉強しなかったせいでしょうか。おそらく後者だと思いますが。
【午後I試験】
さて、午後Iは記述式で4問中3問選択します。1問当たり30分で解く必要があり、問題選択も重要です。午後Iはきちんと事前に対策を行いました。過去問題を時間内に解く練習を複数の本を使って行いました。勘を鈍らせないように前日まで数カ月の間、継続して練習を重ねました。
時間前に配られた解答欄を検討したところ、一番記述する文字数が多い問4以外を解こうととりあえず決めました。しかし、試験が始まり問題を見たら、問1がASPに関してという比較的最近の話題であり、まずは従来のものをということで問2の販売管理システムの問題を選びました。これが時間通りに解けたため、そのまま次の問3を解きました。さて、最後にどれを解くかです。書く文字数は多いのですが、ソフトウェア開発という私になじみのあるテーマの問4を選択しました。
午後試験の解答例はまだIPAが公開していないため、試験対策業者TACが公開している解答例と配点を用いて自己採点しました。厳しめに自己採点してみても7割くらいは取れていそうです。やった! 鬼門である午後I試験を突破したようです。ここを突破しないと、せっかく次の論文をみっちり書いても論文を採点すらしてもらえないという悲劇が待っています。
【午後II試験】
午後II試験は論文です。これは3問出題されてそのうち1問を解けばよいというものです。
実はこの論文は事前にほとんど書く練習をしておらず、論文例が載った書籍を眺めるイメージトレーニングを繰り返し行っていたくらいです。ただし、設問アに書くシステムの概要くらいは論文のテーマがどうなってもあまり変わらないので、事前に準備しておきました。 試験開始後5分くらいはどの問題を選択するかじっくり考えます。午後II試験は午後I試験ほど時間の制約は厳しくありません。一番自分の業務に近い問3のシステム化計画を選びました。
次の10分くらいで論文の目次を決めます。論文試験ではいきなり書き始めることは避けなければいけません。最初に問題に対して戦略を立てて、効率良く書いていくことが大事です。
まず、設問アのシステム概要を書いていきます。これは事前に準備していたものを問題に合わせて加工していきます。設問アを既定の800字近く埋めることができました。この時点で時間がたっぷり残っています。
設問イが本論で、システムアナリストの立場に立ったシステム化計画とはなんぞやというのを筋道立てて書いていきます。工夫した点を3点ほど盛り込み完成。設問ウの評価と改善点も書いてほぼ時間通りに論文が完成しました。字数も設問イとウで2000字書いて、既定の文字数を超えました。
【ラスト・システムアナリスト宣言】
午前試験はいつもと比べて出来は悪かったのですが、間違いなく通っているでしょう。午後I試験は合格基準を大きく超えていると思います。午後II試験は、過去の論文試験の受験経験に照らし合わせると字数もほどほどで内容的にも良いものが書けたと思っています。
本日の結論。最後の年に滑り込みで、システムアナリストに受かることができました。ここに高らかに、ラスト・システムアナリストとなったことを宣言します!
さて、この宣言が正しいかどうかは12月のクリスマスの時期に分かります。結果報告をお楽しみに。
(次回へ続く)