第2回 ORACLE MASTER Platinum とはなんぞや
みなさん、おはこんばんちは。前回からちょっと時間が空いてしまいました。
今年の初めに10g Goldを取得した勢いで、「ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 10g」(以下、10g Platinum)のことを調べ始めました。それにしても、情報が少ない。
- 市販の対策書籍はない
- 体験談が個人のブログやOracleのサイトにちらほらあるくらい
- 試験内容は公式サイトの案内から
【1. 市販の対策書籍はない】
10g Goldの試験までお世話になった、オラクルマスター教科書のような試験対策用の書籍はありません。これは試験対策本が実践的であればあるほど、試験内容を開示しているだけの本になるため実技試験という性格上仕方ないと言えるでしょう。
【2. 体験談が個人のブログやOracleのサイトにちらほらあるくらい】
受験の体験談が個人のブログやOracleのサイトにちらほらあるくらいです。数少ない情報源としてOracleのiSeminar(Webセミナー)『最高峰!!Platinumホルダーが語る ORACLE MASTER Platinum(OCM)挑戦への道のり』があります。試験についてここまで書いていいの? ってくらい書いてあります。いいんです、Oracle公認ですから。
このセミナー資料の最後に「データベース管理者として必要な知識をきちんと身につければどなたでも十分合格可能」と書いてあってその気にさせてくれます。ただ、その前の「実技試験ポイント解説」を読むと、誰でもいけるというほど簡単ではなさそうです。少なくとも私の今のスキルではまだまだです。
また、後で分かったことですが、DB Magazineの2006年11月号に『オラクルマスター10g Platinum最速受験レポート』があり、これが一番詳細で試験の内容やコツが分かります。受験する人はこの本のバックナンバーを手に入れるのは必須です。
【3. 試験内容は公式サイトの案内から】
スタート地点ということで、「10g Platinum試験の公式サイト」で調べてみます。
試験時間: 2日間
試験料: 231,000円(税込)
試験が2日間で、おまけに試験料が20万円超とは桁が間違っていませんか。
試験申込みの要件:
- ORACLE MASTER Gold Oracle Database 10g の取得
- Oracle Universityの上級DBAコース2クラスの受講
要件の「10g Gold」の取得は終わっているのでよしとしても、コース受講が60万円程度。試験料と足して100万円近い費用がかかる。おまけに試験に落ちたら…。
テスト内容チェックリストを見てみると、これはやはり範囲が広いです。それに加えて、合格点が「未公開」。困ったものだ。
9i Platinumと10g Platinumを比較したページ「OCM試験情報ページ」もありました。「Linuxコマンド言語の実践知識があること」と書いてあるが、挙げられている内容を見ると、Linuxの簡単な操作ができればよいレベル。ここは大丈夫そう。
具体的には書かれていない、Oracleに関連する以下のことが問題でしょうね。
- 「バックアップ、リカバリの豊富な経験があること」
- 「Oracle Enterprise Managerに習熟していること」
- 「Oracle Net ManagerおよびOracle Net Configuration Assistantを使用したネットワークの構成に習熟していること」
- 「Oracle Enterprise Serverテクノロジおよび機能の高度な知識を有し、使用できること」
気になったことが、受験要項の採点の項に「障害のあるシナリオからのリカバリに失敗した場合、そのシナリオは0点となります」とあること。何かミッション・インポッシブル(スパイ大作戦)みたいです。これが一番厳しそう。
いい点を発見しました。9i Platinumでは「英語版のマニュアルセット(検索機能を除く)が使えます」となっていますが、10g Platinumでは「日本語・英語版のマニュアルセット(検索機能を除く)が使えます」となっています。
これまで、英語のマニュアルしか使えないとちらほら個人のブログサイトで書かれていたのは、9i Platinum限定の話みたいです。1つハードルが減りました。英語も読めなくはありませんが、頭で変換するという作業の手間と時間が減ります。
最後にまとめとして、試験が分かり易く説明されている「関電システムソリューションズ株式会社のニュースリリース」から引用します。
【ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 10g 概要】
- 実技試験によって高度なDB技術力を有するか判定される、「Oracle Database 10g」に関する最上位の技術認定資格(※)。短時間に要求されたDBの構築、擬似障害への対応、リカバリなどの実技試験が課せられており、真のDB技術力、判断力が問われる。(※Platinumの下位資格には、Gold、Silver、Bronzeがある)
- 国内の資格保有者数:109名(内、関西:16名)(2008年3月16日現在)
やはり「擬似障害への対応」や「リカバリなどの実技試験」などの言葉がひっかかります。しかし、それ以上に注目すべきは「保有者が109名」ですか。大変そうです。
(次回へ続く)