Facebook開発をはじめたいあなたに
Facebookは非常に速いペースで進化しており、規約や仕様などがどんどん変わっていきます。このため、新たにFacebookページやアプリケーションを作ろうと考える人はまず、Facebookがどういうものであるかを理解し、その上で変わり続けるFacebookの最新の姿をとらえる必要があります。
■書籍でFacebookを大まかに理解
Facebookについて知るために一番確実な情報源は公式サイトのドキュメント……と言いたいところですが、すべて英文で、分量もかなりあります、リファレンスのように書いてあるところも多く、公式サイトのドキュメントだけではイメージをなかなかつかめないかもしれません。
そのようなときに頼りになるのは、やはり、日本語で書いてある解説書籍。しかし、マーケティング寄りの情報ばかりを集めた書籍はかなりありますが、開発者向けのものは少ないのが現状です。
数少ない開発者向け書籍の中で、情報量が多く、全体を把握するためによいと思ったのは、「Facebookアプリケーション開発ガイド」(アスキー・メディアワークス)でした。
そのほかにも、Twitterなどと合わせてFacebookについて解説している書籍もあります。本屋でめくってみて、何か1冊購入し、通しで読んでみるといいでしょう。概要を把握できれば、公式サイトのどこを読めばいいのかが分かるようになります。
■Facebookの「今」の姿をつかむには
最新情報をつかむ手段はいくつかありますが、一番情報が速いのは、やはり公式サイトである「Facebook開発者(facebook DEVELOPERS)」です。
ここの「開発者ブログ」は情報の更新ペースが速く、仕様の変更、機能の追加などの情報がどんどん出てきます。英語なのでとっつきにくいかもしれませんが、確実に目を通しておくべきサイトです。
特に、最近では、OAuth 2.0に対応したSDK v3.0が発表され、従来のウェブに公開しているサンプルがそのままでは動かなくなっています。SDK v3.0対応は、9月1日までの猶予があるため、現状ではSDK v2でも動作しますが、いずれ対応しなければならなくなります。
「開発者ブログ」はRSS、メールによる更新通知がありますので、ぜひ登録しておきましょう(RSSの方が、より確実だと思います)。
また、不具合情報は、「フォーラム(Forum)」で調べると確実です。Facebook側のバージョンアップの都合で一時的にAPIの動作がおかしくなったりなど、それなりに不具合はありますので、何かおかしいな、と思ったら、フォーラムを確認しましょう。
フォーラムの他にも、有名どころの海外の掲示板(「Stack Overflow」など)に当たってみましょう。キーワードで検索してみるると、情報を得られることがあります。
■より理解を深めるには
これまでに紹介してきた情報源に当たっても、いまいち「何ができるか分からない」「これはできるか分からない」ということもあります。そういうときはやはり、自分の手を動かしてサンプルコードを書き、動作を確認してみる、これが一番です。
その結果「できるハズなのにできない」というようなこともあるかもしれません(実際よくあります)。そこから調査していくことで、トライ&エラーで理解を深めていくことができます(結構しんどいですが……)。
また、Facebookページやアプリケーションは、似たような動作になることが多いため、サンプルコードを発展させていくことで、より効率よく開発できるようになるでしょう。
Facebookに限らず、ごく一般的なことも説明しました。海外のプラットフォームに慣れていない開発者の方々にはいろいろと面食らうことも多いかな、と感じたので、あえてまとめてみました。
Facebookを把握するための方法を説明してきました。一番の近道は、結局実践でガツガツと大量のコードをスピーディに書いていくことでしょう。何事も実際に経験していくことがものごとを把握する一番の方法ではないでしょうか。これから開発を始められる方々の、何かの参考になれば幸いです。