RubyでiOSアプリ開発! MobiRubyの増井さんに話を聞いた
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こんにちは、@IT編集部の西村賢です。先日、札幌Ruby会議2012で、Ruby言語を使ってiPhone(iOS)アプリが開発できる「MobiRuby」を開発している増井雄一郎 (@masuidrive) さんにお話を聞くことができました。立ち話ですが、4分ほどの即席インタビュー動画をお届けします。
MobiRuby開発者の増井雄一郎さん
MobiRubyを使って開発したゲームの例
動画の内容を簡単にまとめると、以下のとおり。
- MobiRubyはmruby環境でiPhone(iOS)アプリを開発できるSDK
- つまり、Rubyだけでアプリが書ける
- ネイティブ環境(Cocoa)のAPIが全て叩ける
- mrubyのVMをバンドルした形でアプリが配布される
- コンパイルしたアプリはAppStoreにも登録できる(すでに審査を通過したアプリもある)
- 現在はα版。来年のQ1にはプロダクションレベルに持って行きたい
- MITライセンスでオープンソースで進める
- マネタイズは全く考えていない
- RubyMotionとの違い
- RubyMotionは有償の開発ツール
- RubyMotionは完全にネイティブコードにコンパイルするので動作が速い
- RubyMotionはRubyの動的な機能で使えないものがある
- mrubyのほうはCRubyでできることは大体できる
- mrubyはコアクラスについては含まれていないものもあるし、メソッドも少ないケースもある
- mrubyとCocoa環境のメモリ管理の整合性を取るのが現在の課題
mrubyというのは、Rubyの生みの親である まつもとゆきひろさんが開発中のRuby処理系の1実装です。フットプリントが小さく、処理系をアプリにリンクした形で利用することも想定されています。そういう意味ではMobiRubyはmrubyの正統な応用という感じです。mrubyの応用としては、ApacheのモジュールをRubyで書きたい、自動販売機の集計プログラムのようなものをRubyで書きたい、といったものがあるそうです。
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