Rails3認定ブロンズ、ベータ試験の合格率は12.5%
こんにちは、@IT編集部の西村です。先日、2011年1月19日(水)と21日(金)に弊社アイティメディア会議室で「Rails 3 技術者認定ブロンズ・ベータ試験」を行いました。受験していただいた皆さまへの結果通知は受験から1カ月でご案内させていただいていますが、速報レポートが出ましたので公開します(私は、@ITのRails Hub担当者として、Rails技術者認定試験運営委員会のコンテンツ作成を担当していて認定試験に関わっております。ですが、試験問題は見ておらず、採点にも関わっていません)。
【更新】一部集計に誤りが発見されました。記事初出時には合格者5人とありましたが、正しくは6人でした。記事は修正済みです。なお、今回の試験、集計は手作業でしたが、本番試験はコンピュータベースです。
●48人中6人が合格、正答率は52%
試験結果は次の通りです。
2日で合計48人の方が受験して、合格ラインの70%の正答率を超えたのは6人でした。合格率は12.5%、正答率の平均は52%です。受験者のプログラミング歴の平均は9.4年、Ruby on Rails歴は1.7年でした。ちなみに保有資格としてはRuby技術者認定試験のSilverが圧倒的に多く、やはりベータ試験を受験していただいた方は、Rubyに取り組んでいる人の割合が多かったのかなと思います。
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今回のRails3認定ブロンズは、難易度設定としては難しかったということかもしれません。難易度を問うアンケートでは「やや難しい」「難しい」の両方を合わせると全体の約38%と、3人に1人の方がブロンズ試験にしては難しいのではないかという反応でした。
どのような問題が出るか事前に予想できず、誰も試験準備ができないということを考慮しても、難易度調整の余地がありそうです。運営委員会としては、今回の2回のベータ試験に追加する形でクローズドなベータ試験を行い、問題ごとの難易度のバラつきを平準化し、本番試験では合格率を70~75%程度に調整する意向です。
詳細なアンケート結果については、こちらのPDF資料をご覧いただくとして、アンケートから主だったご意見を抜粋します。
- ブロンズ試験としては難しい問題もあったと思います。
- 「1つ選べ」以外の問題がハードです!でも、良い問題と感じました。
- ActionController、特にrouteに関する問題が、実務での比重に比べて難しかった。
- 数問難しいものもありましたが、このくらいの方が資格の価値があるかと。
- 問題が難しく時間が足りなかった。
- テスティングフレームワーク(rspec、cucumber)についての問題もあると良いかと思います。
- 約2年やっていても分からない問題は多かった。別途「対策本」でも準備するのでしょうか?
- ブロンズとしてはもっと基本的な事項に絞った方が良いと思います。
- 普通のRailsプログラマなら、それなり解けるであろう。
- 部分的にひねりすぎている問題があったように思われます。