夜の翼 (11) 銃口の先
ホレイショーは、行動の確認を求めるように、一度だけ佐藤管理官に目を向けた。佐藤管理官が微笑みとともに首肯すると、いかつい顔に冷厳な決意を浮かべ、ハンドガンをウィーバー・スタンスで構えた。ソード・フォースの教本にお手本として載っていてもおかしくないほど、力強く安定したスタイルだったので、異なる状況であれば、ある種の完成された様式美を見い出したかもしれない。微動だにしない銃口が、まっすぐ私に向けられているという事実さえなければ。
驚愕と恐怖で指一本動かすことができなかったはずだが、いつのまにかシュンを背中にかばっていたことについては、自賛していいのではないかと思う。半ば麻痺した脳細胞の観察・分類によれば、ホレイショーが構えているのは、奉仕種族に使うフレシェットガンではなく、対人用の50 口径だ。仮に私がボディーアーマーを着けていたとしても、この近距離なら易々と貫通するだろう。狙いが外れる可能性は非常に低い。ソード・フォース隊員は全員が一級射手だ。
「みなさん」佐藤管理官が平静な声で呼びかけた。「どうか動かないでください。席から立ち上がると命の保証ができません」
その言葉をきっかけに、室内のカンファレンスLG 内の人々は、一時停止していた呼吸活動を再開させたようだ。私よりはるかに勇気のある、あるいははるかに愚かな何人かが弱々しく抗議の声を上げた。
「おい、これはどういうことなんだ」
「銃なんか......」
「佐藤管理官、説明していただける?」
最後の声は、セクションM の諸見里チーフだった。私は表情筋を動かすことさえできなかったが、諸見里のやや震える声に怒りの響きがあるのは聞き取れた。
「横浜ディレクトレートは」佐藤管理官は淡々と答えた。「特に強固に設計・構築された防壁によって防御されていますから、SPU からの直接侵入は不可能です。ただし、実体化を完了した、つまり量子情報ではなくなった奉仕種族なら、物理的に侵入することはできます」
「それが何だと言うんだね」別の誰かが言った。「物理的、電子的な警備体制が敷かれているじゃないか」
「そうですね。ここへの出入りは、生体認証を含めた数段階のセキュリティで守られていました。昨日までは」
「今日は違うというのか」
「残念ながら」佐藤管理官は私を注視した。「台場さん、昨夜、外出されましたね」
「し......」口腔内がすっかり乾いていて、私の言葉はかすれた。「しましたが、でも......」
「中華街で食事でしたね。以前にお勤めだった会社の同僚のみなさんと。部外者と会った場合は、当日中に接触報告書を出すことになっていますが、提出されていません」
「後で出そうと思っていたんです。それぐらい黙認されているはずだ」
「うちの対人IDS は常にバージョンアップを続けていますが、昨日、ディテクションパラメータを更新したところ、グールのパターンが検知されました。急遽、全職員のスキャンを行ったのですが、まさかPO 課のチーフだったとは」
「ちょ、ちょっと待ってくれ」私は背中に冷たい汗が流れるのを感じながら、必死で言葉を絞り出した。「私は、間違いなく人間です」
「外見はそのようですね。ご存じの通り、グールは人間に化けるのが得意だ。日光を嫌うから、夜間に働く人間に偽装することが多い。PO 課のチーフなら、ほとんど地下に詰めっきりですから、考えてみれば、グールが偽装するにはうってつけだ。今後は、照明に一定の割合で太陽光を混在させることにします」
「台場さんが」諸見里が疑わしそうに言った。「グールだと? とてもそうは見えませんけどね」
「すぐにわかりますよ」佐藤管理官は悪魔じみた笑みを浮かべた。「さて、そろそろ正体を現してくれると、お互い手間が省けるのですが。50AE 弾を撃ち込む方法だと、後始末が面倒で。床も椅子も汚れますからね。正直に申告してくれれば、苦痛の少ない速やかな死を約束します」
「待って、待ってくれ」私は必死に繰り返した。「IDS に何か不具合があったに違いない。頼むから、もう一度、パラメータを確認して......」
「そういうことは滅多に起こらないんですよ」
私の頭の中を無数の思考が駆け巡り、ぶつかり合った。佐藤管理官は確信を持っている。どこかの間抜けなエンジニアがパラメータの設定を間違えたせいで、私がグールだと誤解されている。いや、グールが偽装した人間は、自分がグールが偽装した人間だと自覚できるのか。もしかすると、私は台場トシオという人間の人格と記憶を植え付けられたグールなのではないのか。SPU からの指令が届くと、それらの記憶は消失し......
不意に左側に生じた気配に、私のとめどない思考は強制的に中断させられた。振り向く間もなく、私の身体は、シュンと一緒に誰かの力強い腕で椅子から引きずり下ろされていた。
次に起こった一連の出来事は、少し時間が経過してから、居合わせた複数の人から聞いた話を元に再構成したものだ。
私たちが座った席は、最前列の左端だった。壁際にシュンが座り、私がその隣だ。佐藤管理官とホレイショーに注意が集中していたために誰も気付かなかったが、シュンの横の壁の一部が音もなくスライドし、2 名のソード・フォース隊員がするりと抜け出してきた。彼らは豹のようなしなやかな動きで、私とシュンの身体を床に移動させた。その目的は、私たちを捕縛することではなく、安全を守るためだった。私とシュンが椅子の上から消えた瞬間、ホレイショーが発砲したのだ。
察しのいい何人かは反射的に轟音を想像したそうだが、サプレッサーが装着されていたらしく、音はかなり抑制されていた。それでもカンファレンスLG 内には、近距離に落雷したような耳障りな金属音が充満したらしい。らしい、というのは、ソード・フォース隊員が私とシュンの頭部を覆うように抱きかかえてくれていたので、それほど大きな音だとは感じなかったためだ。
発射された銃弾は、私の隣に座っていたセクションF の福崎チーフの胸郭の中央を正確に撃ち抜き、血漿と粉砕された骨のかけらをまき散らしながら、さらに数メートルを飛翔した後、床のタイルを盛大に破壊し、床下の構造材に2 センチほどめり込んで停止した。福崎の後ろ、弾丸の通り道となる空間には、何人かのチーフやマネージャが座っていたが、私と同様に椅子から床に強制移動させられていたため、全員が無事だった。一人のPO が至近距離を通過した弾丸の衝撃波によって、むき出しだった左腕にアザを作った程度だ。
福崎の身体は、膨大な弾丸の運動エネルギーによって後方に吹っ飛び、何度も回転した後、壁に叩き付けられた。首や四肢が不自然な角度で折れ曲がり、胸腔には壁の色が見えるほど大きな穴が口を開けていた。もはや生物というよりズタズタになった肉塊でしかない、と誰もが思ったが、そいつは上半身をゆっくりと起こした。
「グール......」誰かが呟いた。
ソード・フォース隊員が私とシュンを解放してくれたのは、その頃だった。隊員が負傷の有無を確認してくれていたが、私もシュンも、福崎チーフだったクリーチャーがもがきながら身体を起こす光景を、唖然としながら見つめていた。
モーターの作動音とともに、岸兄妹が急いで近付いてきた。兄の方は車椅子に固定したタブレットで何か操作している。二人のソード・フォース隊員が、フレシェットガンの狙いをグールに定めながら、その両脇を固めている。
グールの顔は、すでに血色のいい福崎のそれではなく、死者のような土気色に変わっていた。この状態で生命力を保っていること自体が驚異的だが、少なくともすぐに脅威となる様子ではなさそうだ。そう見て取ったのか、サナエは兄と小声で言葉を交わした後、もがいているグールに近付いた。白衣のポケットからサンプラースティックを取り出し、大きく開いた傷口近くに先端を突き刺した。グールは汚れた歯をむき出してうなり、濁った目で睨んだが、サナエは意に介した様子もなかった。スティックごとプラスティックケースにしまい、改めてグールを冷静な目で観察し始める。兄の方も少し近付き、身を乗り出すようにタブレットとグールを交互に見ている。
不意に肩を叩かれ、ビクッと振り向くと、微笑みを浮かべた佐藤管理官が立っていた。
「おつかれさまでした」
「おつかれさまでした?」不意に沸き起こった怒りに任せて私は喚いた。「い、いったい、何がどうなってるんですか! このグールは、福崎がグールで、私がグールだって、う、疑われて......」
「まあ落ち着いて」佐藤管理官は視線を下に移動させた。「シュンくん、大丈夫ですか?」
シュンはまだグールを見つめていたが、我に返ったように小さく頷いた。
「あれと同じですね」シュンは小声で言った。「公園のショゴス」
「そう」佐藤管理官は頷いた。「奉仕種族が人間に擬態するのは珍しいことではないですね」
「これ」シュンはグールを指した。「ガン見しちゃってますけど、いいんですか? 例のRR は」
その言葉を耳にしたサナエが振り向いた。
「グールはね」講義口調で言う。「SPU の固有クリーチャーではなくて、元々、この世界に存在していた種族なの。起源は諸説あるんだけど、SPU が分離したとき、こっちに残ったクリーチャーだという説もある。すでに存在してしまっているから、今さら、現実度もなにもないの」
「とはいえ、あまりいい眺めではないですね。処理班を呼びましょう」佐藤管理官は、遠巻きに眺めているマネージャやチーフたちに呼びかけた。「説明会は改めて招集します。とりあえず、自部署にお戻りください」
何人かが、特に諸見里が説明を求めて抗議の声を上げたが、ソード・フォース隊員と、駆けつけてきた警備部の職員が、手際よくカンファレンスLG から追い出してしまった。シュンは残っていたそうな顔をしたが、職員によって連れ出された。間もなく、室内からはほとんど人がいなくなり、入れ替わるように、施設管理課の特殊処理班が様々な装備を抱えて入ってきた。
「福崎はいつから......」私は佐藤管理官に訊いた。「その、グールになってたんですか」
佐藤管理官はため息をついた。
「今朝のようです。ああ、言っておきますが、本物の福崎チーフは無事ですよ」
「今、どこに?」
「警察です」
「は?」
「今朝、通勤途中に横浜駅で若いカップルとトラブルになったようです。女の方に痴漢行為を働いたとかで、男の方が絡んできて。結果的に殴り合いになり、警察で事情聴取中です。スマホを壊されて、うちへの連絡ができなかったんですね」
「偶然ではないんでしょう?」
「もちろん計画的です」佐藤管理官はグールを見た。「長期間にわたって福崎チーフに目を付け、DNA を採取し、人格をコピーできるまでに近付いたんでしょう。彼は複数の出会い系サイトに登録していて、何人かと会っていたようですから、その機会はいくらでもあったはずです」
「対人IDS の話は」
「対人IDS がグールを検知したのは事実です。最新のパターンファイルを適用してなかったら、何食わぬ顔で侵入を果たしていたかもしれません」
「さっき私を告発したのは......」
「もちろん時間稼ぎです。あのグールが、今朝すり替わったのか、それともずっと以前から潜入していたのかで、対応が変わりますから。全ての状況がはっきりしたのがギリギリで」
もし、長期間にわたって潜入していたなら、あっさり処理してしまうことはできず、どんな破壊工作を行っていたのか、聞き出す必要があったからだ、と佐藤管理官は説明した。PO 課のチーフなら、防壁構築の際、意図的に不具合を生じるロジックをまぎれこませることは容易だ。QM 課でのチェックを通るとはいえ、その気になれば、それほどハードルが高いものでもない。即座に異常が発生するような不具合を仕込むのは難しくても、数ヶ月後などにバグが発現するような仕組みなら可能だ。防壁のロジックは、相互に依存し合う構造のものが少なくない。仕掛けようによっては、ある日突然、ドミノ倒しのようにロジックの不備を連鎖させ、何年も前に構築した防壁を部分的に崩壊させることだってできる。
グール福崎が出勤した時点でアラートが上がったが、即応すべきなのか、泳がせて目的を探った方がいいのか、対応方針が定まらなかった。だが、少なくとも、そのまま防壁へのアクセスができる場所にいさせるわけにはいかなかった。PO が汚染される可能性もあったし、新たな破壊工作の芽を植え込ませるのも避けたかった。
「警備部かソード・フォースを送り込んで、とりあえず拘束するという手も取れたのではないですか」
「その気配を察したら、自爆テロを行ったかもしれない。だから、急遽、この説明会の時間を早めたんです」
「目的は何だったんでしょうね」
「シュンくんです」
「シュン?」私は驚いて、佐藤管理官を見た。「どうして」
「シュンくんは、今朝、通常よりかなり早めに出勤してきましたよね。いつもならもっと遅いのに。よりによって今日。偶然とは思えません」
「つまり......」
「シュンくんが、今朝、早めに出勤してくる事を、敵は知っていた」佐藤管理官は、またグールを見た。「もしくは、シュンくんを監視していて、今朝、それを知った。そこで急遽、福崎チーフを出勤できなくして、にせ福崎を送り込んだ、ということですね」
私はつい先ほど、福崎がシュンに声をかけたときのことを思い出して、背筋に冷たいものが走るのを感じた。思い返すと、福崎はシュンに握手の手を伸ばすような素振りを見せていた気がする。私が両者の間に座っていなかったら、何らかの接触を行っていたかもしれないのだ。
「シュンに危害を加えようと......」
「いえ」佐藤管理官はすぐに否定した。「むしろ、何かを埋め込んで、あちら側のスパイとして、このまま置いておく、という可能性の方がありそうですね」
何を埋め込むのか訊こうとしたとき、サナエが兄のモトヤ、山田防衛本部長と話しながら近付いてきた。
「これから詳細分析しますが」サナエは佐藤管理官に言った。「ニューヨーク・カテゴリとは明らかに別の亜種です。HGI が作り出したグールでしょうね。サンプルが入手できたので、対抗パラメータの精度を上げられそうです」
「よかった」
満足そうな佐藤管理官の顔を見て、ある考えが閃いた。
「佐藤さん、まさか」私は思いついたことを口にした。「サンプルを得るために、私たちを囮にしたんじゃないだろうな」
否定するかと思いきや、佐藤管理官はあっさり頷いた。
「しました。ただし、囮に使ったのはシュンくんです」
「シュンを?」
「台場さんや他のチーフではなく、シュンくんと接触するチャンスがあると思ったからこそ、敵はここまで積極的な行動に出たんですよ。今朝の主人公は、岸さんでも私でもない、シュンくんだったんです」
私が怒りを爆発させる前に、サナエが割り込んだ。
「提案したのは私です。殴るなら私にしてください」
そう言われて、右手が握りこぶしになっていたことに気付いた私は、大きく息を吐いた。
「シュンに何があるんですか」
「もう少し待ってください」佐藤管理官は穏やかに答えた。「まだ、いくつかのピースが集まっていないので」
「......シュンに危険が及ぶようなことはないんでしょうね」
「最大限、努力していますよ。ところで、いずれ改めて説明をしますが、台場さんには先に言っておきます。先ほどの対グールオペレーションですが、もちろんセクションD にも参加してもらいます。PO はシュンくんでお願いします」
「なぜですか」
「シュンくんがオペレーションに参加して、外に出るのがわかれば、敵の動きを予測できます」
「外に出るのがわかれば?」私は佐藤管理官を睨んだ。「どうして、敵がこちらのオペレーション内容を知るはずがあるんですか」
「本当にわかりませんか?」
「いや、わかりますとも。リークするんですね」
「正解です」
数百体のグールがランダムに横浜市内に出現したら、個別対応は相当困難な作業となる。だが、重要な目標を与えてやれば、敵戦力の動きをコントロールすることができる。
「つまり、またシュンを囮に使うわけですか」私は憤慨しながら言った。「ナナミに知られたら、私が殺されそうだ」
「確かに」佐藤管理官は笑った。「でも、台場さんが心配することは他にあります」
「なんですか」
「セクションD のPO たちです。シュンくん以外の。今回のオペレーションは、久しぶりの大規模オフェンスオペレーションです。普段、オペレーションルームで防壁構築ばかりやっているPO なら、屋外でのオペレーションに参加したくなるでしょう。参加PO がシュンくんに決まっていると知れば、シュンくんに対する不満や鬱屈が噴き出しかねません。それを何とかするのは、台場さんの役目です。全員が納得する理由を見つけてください」
「そういうのは、駒木根さんが得意だと思いますが」
「プログラマとして納得できる理由でなくてはダメです。駒木根さんは、カウンセラー的には優秀ですが、プログラマではありません。PO たちが一人の大人として信頼しているのは駒木根さんかもしれませんが、エンジニアとして信頼しているのは、台場さんなんですよ」
「......」
暗に、信頼できない大人に見られている、と言われたようで、私は肩を落としたが、佐藤管理官の求めていることは正しい、と認めざるを得なかった。社会人なら不公平な人事や抜擢などがあっても、ぐっと飲み込んでビジネスライクにやり過ごすが、未成年だとそうはいかないこともある。ましてや、セクションD のPO たちの半分以上は義務教育を終えていない年齢だ。直接的であれ、間接的であれ、シュンに対する疎外感が発生しかねない。私はセクションD に、そのような緊張関係が生まれてほしくなかった。
「何とかします」
力なくそう答えた私に、それまで黙っていた山田防衛本部長が、初めて声をかけてきた。
「台場さん」重々しい響きが耳を打った。「セクションD はアーカムにとって重要なセクションだ。伊達や酔狂で子供たちばかりのセクションを立ち上げたわけではない。あなたも含めて、誰一人、失うことはできない。それを忘れないでほしい」
そこまで言うなら、セクションD の設立や、シュンの存在について、納得できる理由を話してほしい、と思うのだが、これは高望みというものかもしれない。ただ、誰も失うことができない、という言葉には同感だ。ATP のPO が持つスキルは、人材派遣会社に電話して代わりを頼めるようなものではないからだ。
聞いた話でしかないが、数年前まで横浜ディレクトレートは存在せず、横浜駅近くにATP 横浜支部があるだけだった。今のように、日本におけるATP の総局という役割もなく、関東地方の一支部でしかなかったのだ。SPU の大規模攻撃によって、横浜支部をはじめ首都圏の支部は全てが壊滅状態に陥り、多くのPO が「使えない状態」になったそうだ。
横浜支部が現在の場所に、横浜ディレクトレートとして再建されたとき、山田防衛本部長や佐藤管理官が、ハードウェアよりも重視したのは、プログラマを集めることだったらしい。山田防衛本部長の言葉には、そのときの経験による重みがある。
処理班の一人が、サナエに声をかけた。
「第二研究室ですか?」
「そう。結界の6 番が空けてあります。設定温度はマイナス4 度で」
グールの身体は、半透明の強化素材ケージに詰め込まれ、カンファレンスLG から運び出されていった。胸部の大穴は、その一部がすでに復元しかけている。分析二課でさんざん対抗ロジックのテストケースとしてギリギリまで利用された後、フレシェット弾で処理されるのだろう。その運命を理解しているのかどうか、グールは私たちに憎悪のこもった視線を突き刺してきた。
(続)
この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術や製品の優位性などを主張するものではありません。本文中に登場する技術や製品は実在しないことがあります。
コメント
yupika
クトゥルフ神話RPG、新版発売おめでとう!
そして今回の話は序盤の主人公のSAN値が削れる表現がうまいなと思いました。
匿名
少なくとも二人の役職者が職務規定違反や不用心な行動してるのすごく不安になるねw
結果的に拠点に物理的に乗り込まれてるわけだし。
BEL
対人IDCは対人IDSの間違いですかね(別称か別物?
リーベルG
BELさん、ありがとうございます。
IDS の間違いでした。
匿の名
> 敵戦力の動きをコントール
コントロールですかね
リーベルG
匿の名さん、ありがとうございます。
コントロールですね。
あかべぇ
おねーちゃんの疑惑がますます強るんだけど、実際のところはどうだろうか。
ニャルは日本のどこに(・・?
福崎ィィィィッ!
ところで、佐藤管理官のいう対グールオペレーション
とやらは、かなりきな臭いな。
「PO はシュンくんでお願いします」
⇒ハローサマーを超える無理ゲーになりそうな予感。
佐藤管理官、怪しすぎ…
シュン:輝くトラペゾヘドロンの持ち主??
実は深きものどもと人間の混血の為、憑依不可能。
佐藤管理官:ニャルの化身もしくはニャルの化身の手先??
シュンから輝くトラペゾヘドロン奪取を画策。
だったりしてw。