1985年生まれ。保守系の現場で、プログラムを修正したりテストをしたりしているITエンジニアです。資格取得に励みます。

eco検定を受けてみた

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■eco検定とは

 2010年12月19日、環境社会検定試験(通称eco検定)を受けてきました。

 今回はeco検定のご紹介と、その資格対策を振り返ってみたいと思います。eco検定は商工会議所が主催している、環境問題に対する知識を問う検定試験です。詳しくは、下記の公式サイトを参照ください。

 検定情報 環境社会検定試験

 私は公式サイトを見て、その出題範囲の広さと覚えることの多さに驚きました。資格試験の多くは、狭い範囲を深く問い、その分野のスペシャリストを認定するものが多いですが、eco検定は「浅く広く」の知識を問う資格の筆頭だと思います。

 一般常識もあるとはいえ、見慣れない法案や化学物質、食、廃棄物、エネルギーと、真面目に行っても全部を抑えるのは難しいです。師走のこの時期、対策時間の確保も難しいので、今回は「無理せずやりやすく」をテーマに挑んでみました。

 なお、私は学生時代関連した講義を受講していたこともあり、その貯金も少なからずありましたので、資格対策としてあまり参考にならないかもしれませんが、その一部始終をまとめておきます

■資格対策振り返り

 まず、今回は2点、ばっさりと方針を決めました。

  • 興味のある分野は押さえる……温暖化、省エネ技術、法律、環境経営、地球、食、ライフスタイル
  • 興味の薄い分野は深追いしない……廃棄物、公害、住環境、生態系、化学物質、オゾン、森林
    ⇒無理に全部覚えない、気になるものをチェックして確実に押さえる
  • インプット重視、アウトプット軽視
    ⇒今回はノートでまとめる時間も確保できなかったので、家でEvernoteとKindleに詰め込み、すき間時間でちょくちょく見るノマドスタイル

 実際に費やした時間と勉強法は、下記のようになっています。

・公式テキスト(約3時間)

 取りあえず1周読んで、あとはパラパラ気になったところのマーキング。半分くらいしか頭に残らなかったと思いますが、それでも公式テキストが一番役立ったように思います。

・日経新聞(約1時間)

 朝刊から気になった環境関連記事をピックアップ、関連情報をネットで収集。COP16、TPP、環境税導入、クリーン発電等のインフラ投資、エコポイント終了、各社の環境技術とホットな話題に困らない期間だったので、記憶に残る勉強が効率的にできた気がします。

■FREE&ノマド

 今回、公式テキストの参考文献は、Web上で情報が多く紹介されており、良いタイミングでカンファレンスも開催されていたので、お金をかけずに勉強できる機会が多かったのは助かりました。

EICネット (公式テキスト参考文献) (約1時間)

 ひたすらEvernoteにクリップ&空いた時間にチェックです。用語集とニュースクリップが中心でしたが、情報量が多い&見やすく整理してあるので、このWebサイトをがっちり見る時間があれば、それだけでも合格ラインに達するのではないかと思います。

・環境白書(公式テキスト参考文献) (約1時間)

 PDFをKindleで携帯し、パラパラ流し読みしました。これも公式に近い情報が集約されており、無料のサブテキストとしては目を通して損はないと思いました。

・エコプロダクツ2010(4時間半)

 各ブースに回って聞きこみ、ICレコーダーで聞き直したのが中心です。このカンファレンスは行政・企業・NGO・教育機関のあらゆる環境関連の分野の団体が集まっていて、補完的に環境問題の勉強をするにはアリでした。カンファレンスに限らずかもしれませんが、目的意識をもってイベントの場に臨むと、より自分の身に付く気がしました。

 「GRI」という用語の紹介文を教科書で覚えられなくても、「GRIガイドラインを和訳し、企業のCSR報告書作成を支援しているNPOのお姉さん」の話は記憶に残ります。

 今回は、勉強法自体が実験的だったのですが、収穫はあったように思います。まず、入力媒体は増やした方が、何かしらの形で記憶に残っていると思いました。

 Evernoteは今回初めて使ってみたのですが、記事のクリップになかなか使えるのではないかと思います。

 また、カンファレンスは面白いのですが、時間に余裕がある時ならともかく、効率の良い資格対策には難しいので、あくまで補完的・勉強意欲を上げる程度に考えておいた方が良さそうです。

■問題には目を通すべし

 全体として、モチベーションを落とすことなく、楽しく試験対策ができたと思いますが、今回致命的だったのが「問題をまったく解いていかなかった」点です。時系列(年度)を問う問題や、○○%といった数値を問う傾向多い事があらかじめ分かっていれば、もう少し効率よくやれたと思いました。

 「合格⇒点数を取る」という勉強をするのであれば、やはり問題集や過去問は必須だと思います。

■受験を終えて

 結果発表は2月。手ごたえは微妙なところですが、その時あらためてご報告いたします。ただ、本試験の主旨として

 「幅広い知識をもって社会で率先して環境問題に取り組む“人づくり”と、環境と経済を両立させた「持続可能な社会」の促進を目指す」

との記述があります。

 今回、その「エコピープル」に近づいたという意味において、マークシートの点数を問わずとも、主催者の意図している合格者に近付けたのではないかとひそかに思っています。実生活に役立つトリビアも多い試験ですので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

■次回はTOEIC

 次回は1月30日のTOEICです。中学時代の英検3級以来の、語学の資格試験です。食わず嫌い筆頭の「英語」ですが、英語の一次情報は読めるようにしたいと前々から思っておりましたので、これを機に頑張ってみたいと思います!

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