UMLモデリング L1 T2を受けてみた
4月10日、UMLモデリング技能認定試験Level1-Test2を受けてきました。今回はUMLモデリング技能認定試験のご紹介と、その資格対策を振り返ってみたいと思います。
■試験について
UMLとは国際標準のモデリング言語で、本試験はそのUMLを用いてモデル構築の知識やスキルを問う試験となってます。特定非営利活動法人UMTPにより実施されており、Level1(以下L1)~L4までの4段階に分かれます。L1にはT1(入門編)とT2(初級編)の2つの試験がありますが、2005年よりT2の合格だけでL1は認定されるようになってます。詳細は公式ページを参照ください。
なおUMLの認定試験には、本試験とは別にもう1つ試験がありまして、ベンダ試験としては珍しく、同分野かつ同じくらいメジャーなようです。自分は本屋の参考書の置き具合でUMTPを選びましたが、しっかり検討される場合は、下記リンクの質問とアンケートが参考になりそうです。
■資格対策振り返り
- 対策期間 :2週間
- 総勉強時間:8.5時間
- 使用教材 :UMLモデリング教科書 UMLモデリングL1、UMLデスクトップリファレンス、無料UML技術認定試験
- 試験結果 :合格(90%)👍
・UMLモデリング教科書 UMLモデリングL1 約7時間
とりあえず流し読みで全体を舐めまして、模試をやってみたのですが、正解不正解以前に手が出ない問題が多すぎまして、1回目は正解10%。1週読み、章末の問題2週程こなして、各図をそれぞれ作図してノート2ページにまとめました。2回目の模試で83%でギリギリ合格ラインに達しまして、怪しい所を読み返し、本番を迎えた感じです。
受けた感想からしますと、本書の方がやや難易度が高く、これ1冊を抑えれば合格ラインに達すると思います。
MCAアプリケーション受験の時も感じましたが、「ベンダ系のエントリークラスの試験は翔泳社のテキストを抑えれば間違いない」説が自分の中で固まりつつあります。
・無料UML技術認定試験 約30分
UMLの表記の無料問題がありましたので、やってみました。
直前に受けて、結果は「37/48」でした。
「本試験より優しい内容」と書いてありますが、おさらい&プレ試験にはちょうど良い感じです。本試験と呼び名が違う(コラボレーション図とコミュニケーション図)、本試験出題範囲だけどこの試験に無い(コンポーネント図、配置図)といった問題もありましたので、合格ラインを計るには注意が必要かもしれません。(※出題はランダムなのでたまたまかもしれません……)
・UMLデスクトップリファレンス 約1時間
先日のオライリーの電子書籍の半額セールがありまして(もう半額は義援金)、購入してみました。
試験に即した内容ではありませんが(UMTPレベルだとL1とL2の間くらい?)、ざっくり各図の内容を把握するのに役立ちました。
クラス図の説明に「マザーボード」「バス」「デバイス」クラスを例に出してくる辺りからも、UML以外のお勉強にも使える感じです。
■所感
最初はとっつきにくい感じもありましたが、やってること自体はそんなに難しくないと思います。
ただ点線と実線、矢印の先端の▲△^などが図によって意味合いを変えて登場してくるので、覚えるのは少々面倒でした。
オブジェクト指向の概念を知っていると入りやすいかもしれませんが、L1については「モデリングを行う」というより「UMLが読めるか」という意味合いが大きいです。
他の試験と絡む部分も多くは無く、「UMLを抑えたい」方向けの内容だと感じました。自分は業務で何となく読んだことがある図もありましたが、対策は必須な試験だと思います。
■次回
引き続きベンダ試験をやっつけてみる予定ですが、今のところ未定です。
6/26応用情報、7/3.com Master & ビジネス実務・法務検定、7/10知的財産管理技能検定辺りの取捨を気にしつつ、やさしめの試験を模索しているこの頃です……。