TOEICを受けてみた
1月30日、TOEICを受けてきました。今回はTOEICのご紹介と、その資格対策を振り返ってみたいと思います。
ご存じの方も多いかと思われますが、TOEICは世界各国で行われている「英語力を評価する試験」です。
リスニングとリーディングに分かれていて、マークシート200問を2時間で解く試験となっています。詳細は公式サイトを参照ください。
私は今回、初受験。中学時代に取得した英検3級の貯金と、Web上に多数紹介されている英語学習法を用い、1カ月挑んだ一部始終をご紹介します。
■資格対策振り返り
- 対策期間 :1カ月
- 総勉強時間:12時間(+垂れ流し40時間)
- 使用教材 :Podcast、Web学習コンテンツ、セミナー&勉強会、動画、書籍(詳細下記)
今回は、自分の現在地もよく分からなかったため、目標点数は決めていませんでした。
TOEICは「一度受けて終わり」という試験ではないと思いますので、今回の得点を基準に、次回以降は目標を立ててやってみたいと思います。
以下、今回学習した内容と、費やした時間をまとめます。
■Podcast
数が多いため、ざっくりまとめます。
(1)私的難易度(5段階:1易~5難)
(2)1コンテンツの長さ
(3)日本語有無
(4)雑感
・ECC 英会話 Podcasting 知ってる単語でこんなに話せる! 約2時間(垂れ流し)
(1)1 (2)日本語訳有 (3)約17分
(4)日常系会話。日本語の雑談も多く、とっつきやすいです。
・おまかせ!TOEICシリーズ Smart.fm☆TOEIC攻略 約2時間(垂れ流し)
(1)1 (2)日本語訳無 (3)約6分(総仕上げ&リスニングセクション)
(4)単語、述語学習。絵もついてて分かりやすい内容。ただSmart.fmを始めてからは、必要性を感じませんでした。
・TOEIC presents English Upgrader 2nd Series 約3時間(垂れ流し)
(1)2 (2)日本語訳無 (3)約20分(1stシリーズは約15分)
(4)日常会話・ビジネス会話。音質、構成と、Podcastのコンテンツとしては一番良い気がします。TOEICの出題を意識してる部分も◎。
・毎日1分ビジネス英語 WSJで世界を聴く! - Beginning 約20分(垂れ流し)
(1)2 (2)日本語訳無 (3)約50秒(最近のものは2分)
(4)ニュース系。スピードはゆっくりめ。ニュースのトピック自体知らない話題が多いので、短いコンパクトさゆえに逆に難しく感じることもありました。
・毎日1分ビジネス英語 WSJで世界を聴く! - Basic 約30分(垂れ流し)
(1)3 (2)日本語訳無 (3)約1分30秒(最近のものは2分)
(4)ニュース系。Beginningとの違いは、読む速さと長さだと思います。
・English as a Second Language Podcast 約4時間(垂れ流し)
(1)3 (2)日本語訳無 (3)約17分
(4)トピックはいろいろ。スピード自体は一番ゆっくりです。英文を英文で噛み砕いて説明する英英辞典的な内容で、分かりやすいです。ただ、この速度に慣れると、他のものが非常に早く聞こえました。
・Let's Read THE NIKKEI WEEKLY 約3時間(垂れ流し)
(1)3 (2)日本語訳有&無 (3)29分15秒
(4)ニュース系。英語以前に、日本語でのニュースの解説自体が分かりやすく、ためになりました。英語学習として使うには、手元に「NIKKEI WEEKLY」があるとなお良かったかもしれません。
・NW English News - NHK WORLD RADIO JAPAN 約7時間(垂れ流し)
(1)4 (2)日本語訳無 (3)10分 or 15分
(4)ニュース系。聞き取りやすいですが、訳があるとさらにうれしかったです。
・毎日2分ビジネス英語 WSJで世界を聴く! - Intermediate 約10分(垂れ流し)
(1)4 (2)日本語訳無 (3)約2分(最近は3分30秒)
(4)ニュース系。ベーシックよりちょっと難しい感じです。
・毎日3分ビジネス英語 WSJで世界を聴く! - Advanced 約10分(垂れ流し)
(1)5 (2)日本語訳無 (3)約3分(最近は4分)
(4)ニュース系。集中しないとすぐに迷子になります。
・Software Engineering Radio 約2時間(垂れ流し)
(1)5(∞) (2)日本語訳無 (3)15分~1時間 (4)技術系。ムツカシイ。
・.NET Rocks! 約2時間(垂れ流し)
(1)5(∞) (2)日本語訳無 (3)約40 (4)技術系。ムツカシイ。
・Google Developer Podcast 75分(垂れ流し)
(1)5(∞) (2)日本語訳無 (3)約40分 (4)技術系。ムツカシイ。
■Web系コンテンツ
・Smart.fm 約2時間
知人やWebで英語学習を探したところ、最も勧める人が多かったのが、このWebサービスでした。種類も豊富でしたが、今回は「TOEIC 600点を目指せ! リスニングセクション」を使用しました。
サービスがしっかりしていて、進捗などを管理してくれるのがありがたいです。単語は30個ほど、実際の試験に出たのは「postpone」だけでしたが、継続していろいろ使ってみたいと思います。
・1日5分で英語を身に付ける訓練メール 30分
こちらも単語力強化。語呂合わせはあまりなじめませんでしたが、人に寄っては覚えやすいツールかもしれません。こちらはチラ見程度です。
■セミナー、勉強会
・インナーマッスル英語術セミナー 3時間
前日に参加しました。ワークショップ形式で、ためになる勉強法が多かったです。
TOEICというより実践的な英会話向けでしたが、「主語・述語を別の言葉に置き換えてみる」「動詞の動作をイメージする」など、これまで考えてなかった視点が勉強になりました。
・夢をかなえる人の英語勉強会 第3回 1時間
「朝活×カフェ勉」という形の企画です。やはりモチベーションンの高い人が周りにいると、自分のモチベーションも高まる気がしました。
■動画
・Ustream 約5時間(垂れ流し)
暇なときに垂れ流してました。耳を鳴らす程度に使ってましたが、集中していなかったので、ほとんどBGM化していたように思います。
・スティーブ・ジョブズのスピーチ 45分
スタンフォード卒業式のスピーチです。日本語訳付きで3回、集中して聞きました。英語学習のコンテンツとして優れているかは分かりませんが、モチベーションアップには役立ったように思います。
■書籍
・西澤ロイ『頑張らない英語学習法』 1時間
勉強法を学ぶのに使用しました(前日読破)。上記のセミナー内容に加え、リスニング(「聞きとる」と「意味の理解」を分けて考える)など、参考になる部分が多かったです。
・苫米地英人『英語は逆から学べ!』 約3時間
付属CD(1周44分)を中心に使用しました。CDは垂れ流しで2週半、英文読みながら1週、和訳読みながら半周。1~2分の日常&ビジネス会話が32本収録されていて、他のPodcastや動画に比べて、音質が非常に良かったです。
■その他
・洋楽(歌詞聞き取り&読み) 約3時間
「THE BEATLES」の「Rubber Soul」を4周ほど。
何度も聞いたアルバムでしたが、歌詞を見ながら聞くと、全然聞きとれていなかったことが発覚しました。あえて和訳は見ず、英語文から情景描写の訓練に、“Imagine”してみました。
・Facebook 1時間ぐらい?
基本的に発言は英語で縛りました。投稿は15回ほど、すべて短文でしたが、ちょこっと書くだけでも語彙が足らず、英語学習のモチベーション維持にはつながったように思います。「ネイティブの方とのやりとり」は2回のみ。“You”を“U”と記述する、といったTOEIC対策では得られない発見がありました。
・VOA Special(iPhoneアプリ)1時間
iPod touchで使用しました。「リスニング速度を1.X倍速単位で変えられる」「英文が時間に合わせてオートスクロールする」という2点が、非常に助かりました。
■やれなかったこと
計画に入れつつもやれなかったことが多かったので、できなかった言い訳と、その対策を考えてみます。
(1)Skypeで外国人としゃべる
⇒(言い訳)そもそもSkypeを使う習慣なし。
⇒(次回)Skypeを使うところから始める。
(2)英語で映画、海外ドラマ
⇒(言い訳)見たい映画がそもそも……。
⇒(次回)一度見た映画で良いので、好きな映画の英語版から始めてみる。
(3)洋書
⇒(言い訳)ハードルが高い 。
⇒(次回)簡単&オススメ本を探す。
(4)ネイティブとしゃべる
⇒(言い訳)機会なし。
⇒(次回)英語圏への旅行がてら、使う状況を作る。
(5)英会話喫茶
⇒(言い訳)忘れてた。
⇒(次回)TODOリストへ。
苦しい感じもしますが、「オススメコンテンツが多く、1カ月でこなすには無理があった」というのが正直な感想です。
■全体的にまとめてみる
他の試験の「暗記」や「理解」と異なり、「慣れ」が必要だとあらためて感じました(うすうす感づいてはいましたが……)。
特にリーディング対策が少なかったのが反省点です。リスニングは移動中、英語を流すようにしてましたが、効果の程は疑問です。短期間に集中して聞く方が、TOEIC的には効果があったと思いました。
全体を通して、今回の受験に役立ったのは、Smart.fmとPodcast(TOEIC presents English )です。
また、技術系Podcastと動画は、いきなり始めるにはハードルが高いと感じました。あとは、Webなり現地なりで英語熱が高い人と会うことは、モチベーションの維持に欠かせないと思います。
やれなかったことも含めて再度整理し、Podcastの番組も再構成して、年末あたりにもう一度受けたいところです。
■当日受けて気付いたこと ~先読み×集中~
開始15分程で気が付きましたが、リスニングは「問題の先読み」が効果的だと思いました。問題を見てから英文を聞ければ、耳への集中具合が変わりました。
今回は「問題文先読み」が半分ぐらい、「選択肢を含めた先読み」は1割程しか実践できなかったので、「早く解いて次の問題を見る」「単語は思い出さず、分からないところは飛ばす」点を意識できれば、点数アップにつながると思いました。
また、英語力はもちろんですが、「集中力」を試される試験でもあるように感じました。気を抜いたり他のことを気にして、置いていかれる時も何度かありました。「2時間集中する癖をつける」という点も、次回は意識したいと思います。
■次回
2月は2つの受験。
2月20日「ビジネスキャリア検定 経営情報システム3級」と、2月27日「日商簿記3級」を受けてきます。
経営情報システム3級は、昨年10月に続き、2度目の受験です。過去問重視で挑んでみます。
簿記3級は試験としても王道な感じがありますので、オーソドックスにテキスト、問題集、過去問、Webサイト(+余力があれば任天堂DS)で挑む予定です。
簿記3級は周りの話を聞いたところ、「1週間あれば十分派」「1カ月でもギリギリ派」が半々ぐらいでしたので、気になるそのあたりも検証してみたいと思います。