ITエンジニアとして時流に乗って高年収を掴み取り、勝ち逃げ人生謳歌に特化した戦略コラム

基本情報に合格できない若者の為の打開策

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IT業界に入ると、必ずと言ってよいほど付きまとうのが資格の話です。特にIPA主催の情報処理試験は、国家資格でもあることから、人気も知名度も抜群です。エントリーレベルの「ITパスポート」から始まり、「基本情報技術者」「応用情報技術者」「高度情報処理技術者」と続いていくわけですが、我々いわゆる業界人の登竜門は「基本情報技術者」からとなります。なぜなら「ITパスポート」はシステムを使う側の資格だからです。

前置きはこのくらいにして、この業界の門を叩いた若者を悩ませているのが、「基本情報技術者」の突破です。意識高い低いの議論はさておき、半ば強制的に受験を強要される文化がこの業界には存在しています。苦手な人には苦痛以外のなにものでもない大問題なのです。

いきなり応用情報技術者を狙う

結論から言います。どうしても突破出来そうにないならば「基本情報技術者」をあきらめて、いきなり「応用情報技術者」を目指しましょう。この戦略が王道なのか?邪道なのか?を問われれば、確実に後者です。この業界で頑張ると決めたのならば「基本情報技術者」くらいは必要です。しかし、いくら頑張っても取得出来ないのならば、王道から逃げるのも戦略です。逃げると言うよりは、次のステップへと駒を進めてしまおうというお話しです。

「基本情報技術者」が難しい理由の一つに、コンピュータサイエンスの基礎理論・アルゴリズムにプログラミングなど、コンピュータの中身の話に関わる問題が多く出題されます。おそらく多くの苦手な方は、これだけで拒絶反応を起こしてしまうのでしょう。情報処理の基礎力を測る試験なので、これらが出題されるのは仕方がないとしても、業務で役に立つかどうかは別問題です。少なくともぼくがこの業界に入ってから、2の補数計算をしたこともなければ、二分探索木の順序が分からずに仕事を滞らせている同僚を見たこともありません。

「基本情報技術者」が通過出来ないのに、「応用情報技術者」をいきなり狙うなんて、飛躍しすぎじゃないか?と思われるかも知れません。その点に関しては、おっしゃる通りでございまして、飛躍していると思ってます。だから王道ではない訳ですが、無理な道だとも思っていません。なぜならば、「応用情報技術者」は問題の選択次第で、理系問題を回避出来るからです。ちなみに、「応用情報技術者」を受験するのに前提条件はないので、誰でも受験出来ます。ようするに「基本情報技術者」合格の有無は問われません。

応用情報午後問攻略

先に言っときますが、午前問は自力で頑張って下さい。過去5年分を繰り返し頑張れば通過できます。本題の午後問ですが、問1の「情報セキュリティ」は必須です。残念ながらこの問題からは逃げられませんが、計算問題ではなく知識が問われる問題です。

残りの10問から4問を選ぶわけですが、この選択が重要です。出題の内訳ですが、

問2 :経営戦略
問3 :プログラミング
問4 :システムアーキテクチャ
問5 :ネットワーク
問6 :データベース
問7 :組込みシステム開発
問8 :情報システム開発
問9 :プロジェクトマネジメント
問10:サービスマネジメント
問11:システム監査

となっており、この中から理系有利問題や、テクニカル問題を回避していきます。具体的には、問2,9,10,11を狙います。プロジェクトマネジメントもシステム監査もやったこと無いから無理だと思うかも知れませんが、暗記系が多くて案外いけます。試験で問われるのは知識です。経験ではありません。ちなみに、仕事で活躍するには知識と経験の両輪が必要です。先に知識を身につけたってなんの問題もありません。

もう一つ補足すると、個人的には、問ごとの難易度に偏りがあると思っています。「応用情報技術者」に出題される「経営戦略」や「システム監査」は、テクニカル系の問題と比較して難易度が低いと感じています。その事をIPAは明言していませんし、ぼくの感覚的な判断ですので難易度の差を証明することは出来ませんが、実務で経験したことが無いという理由だけで、自分には無理だという思い込みや食わず嫌いを捨てて、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

「応用情報技術者」を取得したら、それなりに注目されます。もちろん「応用情報技術者」が簡単だとは言いませんが、いつまでも「基本情報技術者」の壁の前で立ちすくむのではなくて、ゲームの攻略だと割り切って、次へと進む方が効果的です。問題を溜め込みそこで止まるのではなく、次への打開策を見つけて突き進んでいくのも、ITエンジニアに求められる素養の一つなのです。

お詫びと訂正 2020/10/15 11:10 本文とタイトルの一部を修正しました。

少なからず不愉快な思いをされた方がいらっしゃると思います。これは執筆者としても本望ではありません。お詫び致します。

提供元:処世術で高年収を勝ち取るITエンジニアの戦略 kachinige.com

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