株式会社ジーワンシステムの代表取締役。 新しいものを生み出して世の中をあっといわせたい。イノベーションってやつ起こせたらいいな。

内製化のススメ

»

 「SIerが書いてどうすんだ~?」なお題ですね。

 会社にとって、コンピュータシステムなしでは会社は動かない世の中になってきました。ビジネスの変化に合わせて情報システムの変更を素早く行うことは、企業の生命線を握るような時代になってきています。そんな中、SIerに依頼してコミュニケーションギャップなどの問題を起こすよりも、自分たちが本当に欲しいモノを自分たちの手で作る。つまり、内製化する方が低コストに良いモノが作れるようになってきました。

 まったくもって自己否定するような内容ですが、そんなわけで内製化のススメです。

 主に基幹系・情報系システムの話ですので、コンシューマを相手にするWebサイトを自社内で作りたいというのは似てますが、また別の考え方が必要です(デザインとコンセプトの重要性が増します)。別の機会に書こうかと考えていますが、「クラウド」は基幹系・情報系の仕事には不向きです。それらは用途が違うので別モノとして考えてください。

◇    ◇    ◇    ◇

 システム開発について、現状、SIerに依頼すると、ほぼ上流工程・下流工程という分け方での分業体制を考えてきます。これはウォーターフォールを前提にしており、内製化には向かない考え方です。この分け方に従っていると、内製化はよほどマンパワーに余裕がないと難しいので、まず、ざっくり役割を5つに分けましょう。

  • グランドデザイン(コンセプト)の担当
  • プロジェクトマネージメントの担当
  • ユーザインターフェイスの担当
  • 内部処理の担当
  • ハード・インフラの担当

 ここで、内製化を諦めた方がコストが明らかに下がるのは「ハード・インフラ」部分です。特に中小企業などで情報システムに係わっている人はPCに詳しい人が多く、「自前でサーバを用意しよう」、「俺たちでできる!」となりがちですが、最終的には高くついてしまいます。趣味を仕事に持ち込むべきではありません。

 微妙なのが、グランドデザインの部分です。

 内製化を目指す以上、自分達でやるべきですが、ここでは相談する人を確保しておいた方が良いでしょう。規模に応じてスポット対応のコンサルを入れた方が良いかも知れません。

 プロジェクトマネージメントについては、内製化をする以上、自分たちでやる必要があります。ここは腹を括るしかないでしょう。

◇    ◇    ◇    ◇

 メインとなる開発部分ですが、内製化するわけですから、何らかのプログラミングスキルは必要になります。

 そこで、情報システム部として付けるべき技術を取捨選択しましょう。情報システム部はプロフェッショナルであってもプロフィットセンターではありませんから、技術の取得のためにコストを掛けても、それを回収することはできません。ですから、コストを抑えることが非常に重要で、選択と集中が必要になります。

 つまり、内製化する範囲をユーザインターフェイスの部分にするか、内部処理の部分にするか切り分けるわけです。

 既に、ある程度プログラミングができるなら、どの分野が得意か考えましょう。

 VBなら、Javaならできる、というのであれば、ユーザインタフェイスを中心に置きます。

 SQLならできるというのであれば、内部処理を中心に置きます。
   ※ COBOL・RPGならというのは割愛させていただきます。

 現在、プログラミングできるモノがないというのであれば、単純に、SIerに注文を出さずに修正できたら良いと思うのは、以下のどちらかと考えれば良いです。

  • 画面の動きや見た目
  • 帳票の集計の切り口を変えたり、CSVを出力したい

 前者ならVBやJavaになり、後者ならSQLになります。現在、プログラミングスキルがないのであれば、もちろん、お勧めはSQLです。

 その理由は、VBやJavaなどよりも息が長く、スキルチェンジまでの期間を長く取れること。情報システム部は、一度きりのアドホックな依頼を受けることが多いですが、その対応にもSQLの方が向きますので、教育費を考えたときに費用対効果が高いです。

 ここでも何度か論争になっていますが、VBやJavaなどの言語と、SQLはまったく違うスキルで、プログラミングスキルとして、通常は、アルゴリズムから入るので、アルゴリズムの存在しないSQLは毛嫌いされ論争になるわけですが、プロフィットセンターではない情報システム部がまったく違う2つのスキルを追い求めるのは無理があります。

 片方が完璧にできるようになるまで、もう片一方はいったん諦めることです。

 フォーカスするところを決めたら、その技術のスキルを集積します(当たり前)、繰り返しますが「遅れた技術」とか、そんな雑音に負けていろんな技術に浮気しないことです。浮気しても掛けたコストは取り返すことはできませんし、今や少々遅れた技術でもハードが十分カバーしてくれます。

◇    ◇    ◇    ◇

 いずれか一方のスキルをつければ、足りない技術部分を外に求めることになりますが、ここで重要になるのは、責任範囲を明確にすることです。プロジェクトマネージメントを社内で行う以上、最終的な責任は情報システム部が負うことになりますが、それでも、責任範囲が不明確では外注に出せません。

 内製化する部分を、ユーザインターフェイスを選択した場合も、内部処理を選択した場合も、それぞれの技術の接合部分はストアドプロシージャにするのがよいでしょう。それによって、完全に別立てで開発が可能になり、お互いに依存せず単体テストができますので、責任範囲を明確にすることができます。他のモノで完全に分けようとすると、分けるためのコストが掛かり、結局、高くつくことになります。

 ストアドプロシージャはプロシージャ(手続き)型の記述もできますが、SQLをラップしてストアー(保存)するのが目的です。くれぐれもワークテーブルを作ってCOBOLのような処理をするために使わない。外注するときも、この点はくれぐれも強調して依頼するようにします。

 外注する先は、インターネットで探すことができます。

 上流工程を担当する大手SIerはコーディングしないことが多く、一番金を取れるところなので、大手のプロパーになることが多い。実際にプログラミングをしている人達は、商流の何段か下の派遣の人が多いわけです。そう考えると、プログラミングまでできるようになった情報システム部の方々は、少なくとも自社のシステムにおいては、大手のプロパー(上流技術者)より遙かにできる人になっています。

 上流技術者は傘下の技術者をアサインして指示しているだけですから、情報システム部の方々が、最下層にいる人達に直接アプローチすれば、すぐにでも上流技術者ととって変われます。コスト的にも中抜きができて下がります。現状では、プログラミングをしたことがない上流技術者に情報システム部が要望を伝えて、情報システム部とは会ったこともない人がプログラミングしているなんてことが実際に起こっていますが、そういったコミュニケーションギャップも最小限に留められます。

 上流、下流と分けると、下流をさらに別の会社に頼むことが多く、きっちり仕様を固めないと前に進みませんが、仕様を固めるために非常に時間がかかり、SIerとしても後戻りは非常にコストがかかるため、何かあれば「仕様変更!」と言うための予防線を張らざるを得ません。そういった後ろ向きの工数が大量に掛かり、コストに跳ね返ってくる。

 どちらか一方の技術を持ち内製化することにより、各工程の無駄を最大限に削ることが可能となります。片方ができるようになれば、驚くほどシステム開発費が抑えられることに気づくと思います。

 ユーザー企業から声が掛かって断る中小企業はありません。相見積りを取れば相場も簡単に分かるでしょう。昔は、技術者を集めるのにもいろんなノウハウが必要でしたが、現在はインターネットを使えば簡単に集められます。

 将来、完全内製化を目指すなら、一般派遣をやっている会社(パソナとかインテリジェンスとか)に紹介予定派遣をお願いすればいい。実作業をやって貰いながら相性を確認してから正社員として登用すれば、足りない方の技術をすぐに補うことができます。

 もちろん、社内SEの数は、普段の運用と改修に必要な人員数になりますから、大規模な新規開発や、システム改修が行われるときには追加で外注する必要がありますが、普段から開発も行っていれば、SIerの力量も見抜くことができます。情報システム部がマネージメントしながら外注することができれば、大規模開発になってもコストを大幅に抑えることができます。

 基本内製化、足りない部分をSIerが補う。とんでもないことを言ってるようですが、そうなっても、弊社は全然困らないというか大歓迎ですけどね。上流工程が一番儲かると考えて、技術を軽視してきた大手SIerは、そうなったら大変でしょうね……。

◇    ◇    ◇    ◇

 1月23日(土)24日(日)に大阪で「SQLのセミナー」を開くことになりました。内製化したいというエンドユーザー様もぜひご参加ください。呼んでいただければオンサイトでもやりますよ(笑)。

 よろしくお願いいたします。

◇    ◇    ◇    ◇

 今年は、多分これで終わりです。

 たくさんアクセスをしていただき、たくさんコメントいただきありがとうございました。良いお年をお迎えください。

Comment(73)

コメント

ひでみ

こんばんは。ひでみです。

SIerはプログラマを「安価な労働力」に位置付けてしまった主犯格、という見方ができると思いますが、内製化がすすむことによって、プログラミングで食べていきたい、という人が生きやすくなるといいなあと思っています。
基本内製化で高度もしくは特殊なスキルを必要とする部分だけを外注となると、単価の安い初級プログラマと能力の高い上級プログラマばかりが必要とされ、中級プログラマの立ち位置がむずかしくなりそうな気もしますが。

一年間、楽しいコラムをありがとうございました。
年明けに稼動開始予定のシークレットプロジェクトを楽しみにしております(←などと思わせぶりなことを書いてみる(笑))。
では、よいお年をお迎えください。

ひでみさん、おはようございます。

結局、上流、下流というゼネコン型の分業体制がおかしい。
それを崩すのはお客様しかないのでしょうね。

> 基本内製化で高度もしくは特殊なスキルを必要とする部分だけを外注となると、
> 単価の安い初級プログラマと能力の高い上級プログラマばかりが必要とされ、
> 中級プログラマの立ち位置がむずかしくなりそうな気もしますが。

もう、どの会社もシステムなしには動かなくなっているので、おそらく、中級の人は情報システム部に転職する流れになると思います。業界を卒業して、ユーザ企業に入るというのはこれまでもあった流れですが加速するのじゃないかな。
教育費をかけるより引き抜いた方が早いですから。

そいう人は、WEBデザインとか、クラウド関連も必要になるでしょう。新しいもの好きの人でゼネラリスト型を目指せばいい。スペシャリストもゼネラリストも必要ですが、生きる場所は違ってくるのでしょう。スペシャリストになりたいか、ゼネラリストになりたいか、マネージャになりたいか、マネージャを目指さないと食えないなんてつまらない業界なら潰れたらいい。

自分の範疇を超えるときに頼りになるスペシャリストに依頼するという当たり前の流れになれば、人月でダラダラと時間が掛かった方が儲かるというばかげたこともなくなるかと思います。

シークレットプロジェクトは、一般的にはイメージと違うらしいのであまり期待しないでくださいね。羊の皮を被った山羊なので。

tkkochan

おはようございます。

思想的に共通するところもあり、いつかこんな方と仕事ができたらいいなぁ、と思いつつ、読ませていただいておりました。

途中で別のスタンスの方々がやってきて炎上していく場面でも、コラムの行間に漂っているモノが出てきたり、自分の中の考えを棚卸できたりで、傍で見ていた人間にとっては為になりました。

ずっと読んでいるだけでしたが、良質なメッセージを伝えてくださる生島社長に1年間の感謝をこめて。

ありがとうございました。来年も楽しみにしております。

士郎

おはようございます。

>スペシャリストになりたいか、ゼネラリストになりたいか、マネージャになりたいか、マネージャを目指さないと食えないなんてつまらない業界なら潰れたらいい。

潰れると収入がなくなってしまうので困りますが、現場でずっと開発で働きたいん
ですよね・・・(ひでみさんと同じ気持ちです)。
でも、そう思ってもこの業界は上を目差さないといけない風潮があまりにも
強すぎるので問題と思っています。いやー、PMなんて本当に興味ないので(笑)。

来年は生島様の会社が軌道にのりその暁には以前是非一緒に働かせて
いただきたいと投稿で申し上げた際に「お金があれば・・・」とおっしゃられ
てましたので期待しております。(笑)
また、年明け早々お会いすることになると思いますが、よろしくお願い
いたします。

派遣で凌いでいる人

今日はクリスマス。
このメッセージをサンタさんがユーザに届けてくれると良いですね。
私のところには、直接契約の仕事を...

不快な炎上も多かったですが、いつも楽しく拝読させて頂きました。
来年も楽しみにしています。

それでは良いお年を。

あ~り~

情報システム部(以下情シス部)が技術、知識を持つのはいいと思います。
シスアド試験もその一片がありますし、ギャップは小さくなるでしょう。

で・・・内製化ですが、できるレベルに達しているのであれば
イニシャルコストは下がるかもしれません。
しかし、ランニングコストはどうなのでしょう。
長く利用する場合、そのシステム担当を常に用意しておく必要があります。
それならば開発、運営共にSIerに任せてしまったほうが安く済む気がします。
情シス部が管理するとなると人員分コストが常にかかります。
改修作業をすれば他の作業ができないので、そのシステムだけでコストが
かかってしまいます。
また、その技術を継承する必要があります。一般企業にプログラムが
できる人間が常に入ってくるのでしょうか?
シスアドレベルでは足りない気がしますし、すると技術系の教育コストと
そのシステムの教育コストがかかるような。。。
そもそも情シス部がない場合・・・いや、これはこの話にならないですね。
情シス部はユーザー側の領域である基本的なQA対応等で、不具合改修、
内部的な部分に関するQAはSIerと分けたほうがいいのでは。
SIer側は人員分そのままのコストは要求できませんし、実績に基づき
2年置きくらいに運営費の更改をすればどんどん安くなっていきます。
技術教育コストとシステム教育コストは運営費外です(厳密には違いますが)。

グループ系ならSI企業一つあれば結構安く済みます。
独立系でもグループ系ほどではありませんが、それなりにコストが
抑えられるのではないでしょうか。
それに、プロ(専門家)に任せたほうが品質が高いような・・・

個人的には、情シス部がSIerをある程度コントロールできるレベルが
あればいいのかな~と。それでイニシャル下がるし。

あぁ、でも売り切り型やExcel、AccessVBA程度だと内製化のほうがいいかな。

・・・SIerというより自社開発できるとこに任せるがいいですね。
下請け丸投げ系はNGですね。
あれ・・・IT業界のありかた変えないと無理か?

ひら

こんばんは。
一年間おつかれさまでした。

これから内製化に向かうのは間違いないのですが、やっぱりダメだ、ってことで
再度外注化がはじまるのでは?と予測しています。

以前にも、やはり経費削減の一環として内製化というのはあったのですが、
情報システム部門というのは、会社でいうところのスタッフ部門のひとつなので
経営者は、あまりお金を出したがらないんですよね。

発注するスキルはあるが構築のスキルはない。お金がないから構築のための
講習会にも行かせてもらえない。古いシステムを騙し騙し使いつづけるが
大幅な修正が必要になってしまい、SIerに泣きついて再度発注をはじめる。

ブームを予測するよりも、ブームの終わりを予測するほうが簡単です。
内製化もブームですので、半年後くらいにはこのブームも終わって
いるのかな?と思っています。

おはようございます。

SIer が今の非効率さを温存したままで残ることはないでしょうねー。
なんだかんだ言っても、この業界、IT バブルのおかげで他業界よりは恵まれていました。

中国系、インド系のベンダと競合する場面も増えてきています。
彼らの人月単価はだいたい国内勢の半額くらいですかね。
日本人技術者は月給 10 万円以下で働かないと対抗できない計算です。

オフショア勢のネックは、何事にも時間がかかることですけど。
今の国内べンダの非効率さだと、工期は倍も変わらないですからねー。

私はやり方次第で勝負できると思ってるんですが。

この業界も本格的にリストラの時代じゃないかな。
うかうかしていられません。

それでは、生島さん、皆様、良いお年を。

はむぱぱ

生島さん、はじめまして。

一般事務部門で働く、プログラム好き素人のはむぱぱともうします。

今回のコラム、こんなのがあったら自分も参加したい!ですね。

生島さんの影響で?SQLにめっぽうはまっていますが、
自社運用ということを考えると、重要なDBまわりのことは
プロに発注して、自社開発したUIからストプロに依頼という流れが
安心して運用できると思います。

実際ユーザーとしても、入力画面のちょっとした変更は
よく思いつくのですが他社のかたにイチイチ依頼しづらいですからね・・・

来年もコラム楽しみにしています。良いお年を!

tkkochanさん、こんにちは。

来年は違うスタンスで書いてみようかな。
「RDBMSを使わずにクラウドだ!」とか(笑)
RDBMSを使うならSQLってだけで、そっちも考えているのですが、私は雲の向こう側になりたいので、やっぱりRDBMSを使ってそうですけどね。

組み合わせて使う側になるということは、ユーザになるってことで、技術者としてどうなのだろうと思ったり、思わなかったり。
まぁ、組み合わせて使う側になることもあるとは思いますが……。

来年もよろしくお願いいたします。

士郎さん、こんにちは。

業界が一回潰れてくれないと、まっとうな技術者に仕事が回らないからね。
来年、よろしくお願いいたします。
宝くじは買ってないので、金ができることはありませんけど(苦笑)

派遣で凌いでいる人さん、こんにちは。

エンドユーザが中抜きを希望し出すと良いですよね。
内製化するには、どうして良いか分かってない状態だと思うのですけれど、大手SIerに技術力がないとしたら、そこに一番高い金を払っている意味は保険しかない。

結局、情報システム部も自分たちでやってこけたときの責任逃れのために大手SIerに頼んでいたのですけれど、コストセンターですから、不況のお陰で変わる可能性はある。
今はお互いに耐えるしかないですね。

あ~り~さん、こんにちは。

ランニングコストというのは、結局、どれぐらい変更が起きるかです。
成熟期の会社でシステムの改変はほとんど必要ないのであれば、そもそも情報システム部は要らない。完全、アウトソースする方が得です。

どれだけ柔軟にシステムの変更ができるか、それをだれが対応するかです。
いちいち外部のSIerに頼んでいては、コストと時間が掛かってしまう。
コミュニケーションギャップを埋めるために、打合せも資料も大変な量が必要になります。

それでも良いという会社は、良いのですけれど、多分、経営者は問題だと思っているハズ。ただ、どうして良いか分からないのでしょうけれど……。

ひらさん、こんにちは。

個人的には、ひがさんと同じ考えです。
多分、今、何もしてない会社は単純に財布のひもを締めただけですから、戻ってくるでしょう。
内製化を始めた会社はできるようになると思いますよ。

ただ、大概、内製化で失敗するのは、SIerと同じように上流、下流って分けて、あるサブシステムを内製化してみよう。って始めるのです。
これは、何回やっても失敗するのは目に見えています。

ronさん、こんにちは。

非効率さを温存したいのは技術者と人月でやってる経営者であって、SIerの経営者は、そろそろ、バッサリとリストラしないと回らなくなっているでしょう。
そこで考えるのがオフショアとか、まぁ、誰でも思いつくけれど芸がないな。

芸だけで喰えてない私が言っても仕方がないけれど(苦笑)

はむぱぱさん、こんにちは。

一般企業の方ですか。どうもありがとうございます。
現状では内製化は、明確にDBとアプリが切れてないので、SQLも他の言語もできないと難しいのです。
SIerとしては内製化はさせたくないでしょうから、嫌がるのは当たり前ですが、一般企業の方がドンドン気づいてくれたら、業界が変わります。
是非、よろしくお願いいたします。

ちなみに、SQLは業務をどれだけ理解しているかが最終的に決め手になるので、一般企業の人の方が巧くなりますよ。
例えば、高校生は文法を理解できても、結局は業務がなんたるかを知らないので使えません。SQLそのものの知識と、業務の知識、SQLを書くのに必要なのは、1:9ぐらいです。

それでは皆様、今年一年ありがとうございました。
よいお年をお迎え下さい!

saki1208

生島さん、こんばんは。

少しKYな感じもしますが...>私

色々と楽しいお話をありがとうございました。
まだまだ来年もキビしい状況が続くようですが、頑張り続けていればいつかは...

よいお年をお迎えください。

xeren

生島さん、おはようございます。

お客様へのススメですね。SIerでこれを書く人はホント稀少だと思います。
(SIer都合で顧客満足を語る人が多いですから…)

> 足りない部分をSIerが補う
アウトソーシングの形として至極真っ当な筈なんですよね。(余計な媒介が無ければ)
メタボSI業界の脂肪から見れば「とんでも」な話になってしまいますが、
やはり今のご時世、贅肉は落ちて然るべきでしょう。

ただ、これはSI業界主体の話ではなく、
お客様が"自身のCHANGE"を成し遂げた結果の話なので、
本来のシステム屋の在り方として、自己否定な内容ではないと思います。
業界としては儲からないですけど、経営者としての生島さんも痛くはなさそうですし。(笑)

注意点としては、先のコメントにもありますように、
お客様サイドに現在のSIer構造の縮図ができてしまう失敗パターンですね。
PMポジションとして技術力皆無な元大手SIerマネージャを雇用したりしてしまうと…
現場で叩き上げてきて、且つ柔軟な思考の方が入ってくれれば理想的なんですけどね。

今年は生島さんのコラムで本当に色々と勉強になりました。
来年も楽しみにしています。 良いお年をっ!

saki1208さん、こんにちは。

どうも、お世話様でした。
本当に厳しい状況が続きますが、何とか生き延びたいと思っています。

どうぞ、よいお年を。

xerenさん、こんにちは。

残念なことに業界内部からは変えることができないことが多いので、不況を利用してお客様が乗ってくれれば変えれるかと。

それじゃあダメなんでしょうが、私のできることはこのぐらいのモノ。

サイレントマジョリティが何を思っているかは分かりませんが、思ってたよりもアクセスはありました。コケの一念が岩を通ったらよいのですが……。

どうぞ、よいお年を。

ひら

生島さん こんばんは

今回の話題とは直接関係ありませんが、ひがさんってやたらと腰が低いですよね

生島さん、お疲れ様です。今年度最後のコメントになります。

 2009年9月よりコラムニストを始めてから、生島さんのコラムは特に熱心に拝見しております。そんな中、ようやく最近になって、これまでの全記事とコメント欄の全てを読破させていただいたところです。ようやく追い付きました(笑)

 何かと物議を醸し出すことの多い生島さんの確信的な毒舌も、私にとってはすんなり染み込んでくるものでした。何故なら、18歳にして本州最北端のマグロの町から単身東京に出て来ている私にとって、世の中の全員が生島さんよりもっと厳しい人達であることを端から覚悟していたからです。社会人デビューから既に、淘汰にビビりながら自分を変えてきたことが私の人生だと言っても過言ではないです(今現在、不況の影響を受けずに水準以上の待遇で生活できていることが私の根拠です)。

 これまで、知っていて当然だと考えていたSQLにあえてフォーカスを当て、コラムを執筆なさる生島さんの存在は私にとってはとても新鮮でした。同時に、SQLにご縁がないエンジニアの多さにも気付かせてくれる有用なコラムでした。気付かせて頂き、ありがとうございました。

 生島さんはエンドユーザーに着目してトップダウンからのアプローチを狙っているのだと思っていますが、私はボトムアップからのアプローチを実践しているつもりでいます(それまで前例の無かった副照会やHAVING、PL/SQLの導入をユーザーに説得できています)。もしかすると今私がやっているアプローチは生島さんが既に試行なさっていることは予想に易いのですが、目指している方向は同じなのだと思っています。ですので、今後とも陰ながら応援させてください。

 いつかご一緒にお仕事ができることを祈願しています。それでは、来年も宜しくお願い致します。

ハツカさん、こんばんは。

SIerは業務の効率化を図るために存在しています。その業務の効率化を担う専門家が、楽しいから、楽しくないから、という判断基準が正しいと思うならそれで結構です。あなたの判断ですから。

どんな判断をされてもよいですけれど、flatlineさんは、少なくとも私は技術者とも社会人とも認めません。周りにいたら真っ先に切り捨てます。それを拾うのは自由です。

ひらさん、こんばんは。

何というか、私と違ってNTTご出身ですからね(苦笑)

ちょりぽんさん、こんばんは。

何というか照れくさい話ではありますが、ありがとうございます。
私も、大概、「常識!」と思って提案したりするのですけれど、ストアドプロシージャを使ったらDBサーバがパンクするとか、まぁ、根拠のない反論に勝てなくってイライラして書いてたりします。

彼らは技術者じゃないけれど、肩書き上は私より上の技術者だったりするからね……。

そういう案件には、二度と手は出さないつもりですけれど……。

flatline

ハツカさん、こんばんは。

一部分かもしれませんが、理解していただいてありがとうございます。
別に怖がる必要はないですよ。
あと自分に自信がないわけではなく、信念が強いだけだと思います。
ここは、ご本人が「布教活動」と明言しているぐらいなので、異なる価値観を認めるわけにはいかないのでしょう。たいていの宗教は排他的なものです。

まあ、私も一緒に仕事をしたいとは思いませんけどね(笑)
生島さんもそう思っていらっしゃるようなので、この点に限っては合意できたみたいです(笑)

それはともかくエンドユーザの方からのご意見はとても参考になるので、ここが怖ければ(笑)、会議室の方ででも投稿なさってください。

それではよいお年を。
あ、出入りのSEさんにもよろしく。

MEK

はじめてコメントします。ROMはずっとしていました。
準大手SIerに勤めています。
うちの会社でも、去年から新しい試みとして、エンドユーザーの社内に開発部門を設置するサポート業務を始めています。基本的には、システム部門の方にシステム構築の手法などを教えるという内容ですが、やっぱりシステムをいちから作り上げるのはなかなか難しいようなので、HTMLレベルの修正とか、簡単なプログラムの修正にとどまっていますが。
これでエンドユーザーの方のプログラミングレベルが上がってくると、SIerの仕事は減るのではないかという声も社内にはあるのですが、私はそうは考えていません。むしろ細かい修正はエンドユーザーにやってもらった方がお互いのコストの節約になり、コストが節約できれば新しいシステム開発にもつながると思われるからです。
そういう意味で「内製化のススメ」は参考になるところが大いにあったのですが、同意できない部分がありました。エンドユーザーが最初に覚えるべきがSQLであるという部分です。
実際にSQLをレクチャーしたこともありますが、VBなどのプログラミング言語に比べておもしろくないと言われます。VBなどは画面に直接つながるが、SQLはそうではないからでしょう。中にはPHPを趣味で勉強されている方もいらっしゃいましたが、プログラムは楽しいけれどSQLにはあまり興味をもたれていないようでした。このあたりflatlineさんが言われていたことが実感できるところです。生島さんは違うご意見だとおもわれますが。

それから率直に書くと、コメントの中で「切り捨てる」とか「救う」などと書かれてる部分を読んで「?」と感じたのも事実です。うちの先輩も読んでますが、ちょっと寒気を感じたと言っていました。

これからも楽しみに読ませていただきます。

MEKさん、あけましておめでとうございます。

> エンドユーザーの社内に開発部門を設置するサポート業務を始めています。

素晴らしですね。

> 私はそうは考えていません。むしろ細かい修正はエンドユーザーにやってもらった
> 方がお互いのコストの節約になり、コストが節約できれば新しいシステム開発にも
> つながると思われるからです。

おっしゃるとおりです。
クラウドとかのところで書こうと思っていたのですが、クラウドなどは、今まで手を付けてこなかった新分野に向いています。既存のモノをそんなモノで置き換えても意味がない。
その辺にSIerが手を出すための予算を捻出するには、従来型の業務システム開発は顧客に任せてしまう方が、Win-Winの関係が築けます。

> 実際にSQLをレクチャーしたこともありますが、VBなどのプログラミング言語
> に比べておもしろくないと言われます。

本文にあるとおり、両方するのは無理ですから好きな方をやるべきですが、やったことがないのならSQLからの方が費用対効果が高い。
SIerにとっては、別の意味でおもしろくないでしょうが。

> 「切り捨てる」とか「救う」などと

中小企業は切実ですからね。
残したくても、喰えない技術者もたくさんいるし、リストラされるべき人が大手のプロパーというだけで残っていますから、顧客巻き込んで下克上はやりたいです。

既得権を守るよりも、技術力を評価する業界にならないと、業界として先はない。
それこそBRICsにあっという間に負けてしまう。
もう負けているような気もするけど……。

ヤス

あけましておめでとうございます。
ことしも面白いコラムをよろしくお願いします。

>SQLを使うということが業務の効率化にとって一番いいことだと証明されているのか。
RDBMSを使うのならば最適解だと思います。

>一番いいことならばなぜ世のSEさんたちはそれを使っていないのか。
ここは少し私見が入りますが、RDBMS自体がまずはIT業界の中のごく一部でしかないというのが一つ。
もう一つは一部のプログラム言語からでも効率を度外視すればSQLを学ばなくてもそこそこDBが使える点。私個人としてはプログラムでDBを使うのもありだと思います。でも、そのためにはなんだかんだ言ってSQLの知識とDBのアーキテクチャに関する深い理解が必要不可欠になるのではないかと思っていたりします。

三番目については保留で。(そもそも行っていたっけ?)

ひょっとしたらずれているかもしれませんが、個人的に生島さんのコラムを読んでこんな感じかなと思って一応返答してみました。もしちがっていたらどなたか訂正をお願いします。

皆様、あけましておめでとうございます。

あのですね。
この業界を志す高校生に、自分の分野で負けるような人間がプロを名乗るなんてことがあってはならないのです。現実に起こっていますが、あってはならないのです。

そういう人は一刻も早くリストラなどという甘いことではなく、一切の私財も没収されるぐらいの罰を受けて当然でしょう。
しかし、そういう生きている資格すらない人間のカスが、立場上、上に居るから何ともできないどころか、その人達を守るために技術水準を下げないといけない、そんなことを公の場で議論するなんて、業界として腐っている。
よく恥ずかしくないなと思うわけ。

議論なんか必要ないことばっかりですわ。

ただ、現実を見たら、高校生以下が大半なんですから、できないですよ。
だから、現実的な妥当案というのはあるのですけどね。

それはつまり、技術を見ずに会社にしがみついているクズを喰わすために、まっとうな人が割を喰うということになるのです。

私はその腐った業界を何とかしたい。
正すには、顧客を巻き込んだ下克上が必要でしょう。

もっと価値ある人が、もっとひどい目に遭ってますから、しがみついているカスが、派遣村に行こうとノタレ死のうと、自業自得でしょう。

そういう風になるようにしたい。
カスに思いを寄せるより、能力のある人に思いを寄せる方がまっとうな人間じゃないですかね?

もちろん、カスといえども、その未成年の子供は社会が助けるべきですけれどね。

anekdoten

ちょっとその答えは雑すぎるんじゃないの?

flatlineの疑問もハツカの疑問も妥当だよ。
社長の脳内世界と外の世界の価値観は違うんだから、刷り合わせる努力がないのはおかしいよ。

ヤス

そんなに乱暴かな?
割と当たり前の話だと思うけど。

少なくとも俺にはRDBMSを使うんだったらSQLを勉強するのは当然だと思うし、決して勉強した内容がマイナスになることはないって思ってる。
個人的にはSEなりSierなりプログラマーなりは職人であると俺は思ってます。
職人が腕を磨く努力をしないって言うのはまずいと思うし、そんな人は職人じゃないと思ってる。
勉強する分野は人それぞれでいいし、ただDBを使うんだったらSQLを勉強するべきだ、って言っているだけだと俺は思うんだけどね。

anekdoten

>ヤス

それはコンテキストを無視して社長の意見に賛成してるだけじゃないの?

エンジニアは自分の技術に誇りや向学心を持つべきっていう意見には賛成だけど、その話はハツカの質問、社長のコメント、私の疑問っていう一連の流れの答えにはなってないんじゃない?

ヤス

>anekdotenさん
まあ、どちらかと言えば俺は賛同者よりですからねぇ。

社長である以上は人を切るということも考える必要があるのでは?
自分のやり方を貫き、結果的にプロジェクト全体に悪い影響を与えてしまうのならば仕方ないのでは? 中小企業ならばなおさら、一人のために社員全員を路頭に迷わせるわけにはいかないでしょうし。

口汚くののしられるのは仕方ないとは思いますけどね。まあ、言い過ぎなのでは?点に関して否定は出来ないけど、仕方ないんじゃないかっていう気持ちの方が強いですね。
実際同期や後輩が似たような発言をしたら、多分俺でも怒るだろうなぁっていう発言は結構多いし。

ひら

関係ありませんが、派遣村を批判する人というのは

努力は必ず報われる

と信じて疑わない人なんだそうです。


関係ない話題なんで、関心がなければスルーしてしまってください。

例えば、社保庁(自治労)の連中は「キーパンチ量を1日5000タッチまで」と労使交渉で勝ち得ました。

それを聞いて「タッチタイプできるようになれや!」と思うか、「タッチタイプできない人の権利を守るのは当然」と思うか、どっち?

コの業界を志す高校生でもできるんですから、「SQLがイヤだ」というのは全く同じレベル。

話にならない、是非ともリストラされて路頭に迷って欲しい。そんなカスを切ることによって、もっと、助けるべき人を助けるべきです。

サラリーマンはそれでOKなのだろうけれど、技術者ならそれではダメなんよ。

flatline

なんというかあまりにも貧困な想像力に呆れ果てればいいのか、気の毒に思えばいいのか迷いますが。

前にもコメントで書きましたが、世の中には勉強する意欲があっても、会社や上司の方針に反対で転職したくても、様々な事情でできない人だっているのです。
そりゃ初級シスアドレベルのSQLが書けない人だっているでしょう。
だからといって路頭に迷わなければいけないとは。
布教活動なのか営業活動なのかしりませんが、自分さえよけりゃいいという身勝手な主張ですな。
そもそも救われるべき技術者と切り捨てられてしかるべき技術者をどうやって判別するつもりなんでしょう。
初級シスアド合格?ジーワンシステムの入社試験合格?生島社長の個人的主観?

そんな戯けたことが言える時点で、あなたは守られていることが当たり前になっていて現状が見えてない。

http://www.tokyo-hellowork.go.jp/chingin_toukei/tokyo1.html

東京ですらIT業界の有効求人倍率が0.64しかない。
大阪はもっとひどいし、地方はもう目も当てれない。

できない人から切るべきだけれど、できない人を切れないから、未来の担い手の若手に仕事が回らない状態なのです。

flatline

別に自分のことだとは言っていませんけどね。
私はストアドよりOO言語の方がおもしろいし好きだとは言いましたが、エンジニアが生き残っていくために自己鍛錬を行うことを否定したことはないです。ただ、それをしたくてもできない人もいるでしょう。それだって「現状」ですよ。そういう人たちは見殺しって、乱暴ではないですか、と言っているだけです。

なんだかはぐらかされたみたいなので、はっきり質問しますが、生島さんがたびたび言及されている「できる人」と「できない人」はどうやって判別するんでしょうか?
初級シスアド合格?ジーワンシステムの入社試験合格?生島社長の個人的主観?

あと、私が心配することではないですが、ハツカさんのご質問には生島さんから明確に答えた方がいいと思います。「顧客を巻き込んで」と言われているのであればなおさらです。ここを訪れたたった1人も納得させることができないんでは、生島さんの言う下克上なんて成功するはずがないのでは?

ああ、もうひとつ、たいていのエンジニアはサラリーマンです。

やりたくてもできないなんて技術者と違うし、個別の事情なんて関係ないって。

やる人はどんな環境でもやるし、やらない人は何か言い訳してやらない。
ただそれだけの話。

別に100%の人を説得する必要はない。
それこそ神をも恐れないバカですわ。

反対意見があったって良いけれど、論点を明後日に連れて行くのはご勘弁。

flatline

やる人はどんな環境でもやるなんて、それこそ現状の都合のいい面しか見てない。

都合の悪い質問をはぐらかしてうやむやにしちゃうのは得意なようですね。

ヤス

>flatlineさん
少し気になったのですが、勉強をやりたいけどできない状態ってどういう状態ですか?
すぐにパット思いつくのはデスマーチのプロジェクトや家庭の問題などでしょうか。(前者はその中で技術を学ぶことができますが)
しかし、それらって永遠に続くものではないですよね。
それに方がついた後やればいいわけで。
もし、切れ目なく永続的にその状況が続くのだったらそれはエンジニア論とは完全に異なっていると思うのですが。(その状況を変えるべきという意味で)

放浪者

flatlineさん

> 世の中には勉強する意欲があっても、会社や上司の方針に反対で
> 転職したくても、様々な事情でできない人だっているのです。

私は、できるできないではなく、やるかやらないかが重要と考えてます。
日本人の傾向なのかもしれませんが、行動した場合のリスクを過大評価し過ぎて、
行動しなかった場合のリスクを考慮しない人が多いように感じます。
様々な事情があるのはわかります。
でも、その中で模索して行動するか行動しないかでしょ?
もし仮にデスマーチの中にいるなら、それこそ転職しないリスクが非常に高いわけでしょ。
現状維持を選択したならその責任はその人が負うべきです。
勉強せず使い物にならない人材になって首切られても当然でしょう。
自由主義社会なのですから、自身の選択の責任は自身でとるべきです。
もしセーフティネットの話がしたいなら、ここは不適当だと思います。

flatline

ヤスさん、こんにちは。

たとえば私の(直接のではないですが)知り合いの女性です。
年齢40代、確か小学生の子供2人がいて、ご主人とは死別されています。
お父さんはすでに亡くなられています。
お母さんは健在ですが、要介護認定2か3です。施設に預けてはいないようです。
いわゆるSIerに勤務しています。社会人になってから転職はしていないはずです。
某企業の経理システムの保守をずっとやっています。VB6+OO4OのC/S型だったと思います。他にもいくつかのシステムの保守を中心にやっています。
システムを熟知していることと、細やかな対応でエンドユーザには定評があります。
基本給は安いので残業代で稼ぐ必要があり、毎日20時過ぎまでは会社にいます。
デスマーチというわけではないですが、繁忙期は終電ぎりぎりになることもあります。
幸い自宅と勤務先は近いので、夕方抜け出して自宅に戻り、子供たちの夕食を作り、また会社に戻っています。本来なら休憩時間ではない時間ですが、会社も事情を知っているので大目に見てくれているそうです。
朝は6時に起きて子供たちの朝食と自分のお弁当を作ります。8時に家を出ればいいので、子供たちを送り出した後のわずかな時間は仮眠を取るそうです。
土日は休みですが、月に何度かは出社しなければならないようです。
空いた時間はできる限り子供たちを一緒にいるようにしているそうです。
お金は子供たちの将来に備えて貯金するか、そうでなければ子供たちのために使っています。
彼女自身、身体が強い方ではないようです。特に冬は体調を崩しやすいらしく休んでしまうこともありますが、会社の方は大目に見てもらっているようです。
転職も何度か考えたようですが、不況もあり、同じ条件で働ける場所が見つかる保証もないので、あきらめているそうです。他に技能もなく、水商売をやる気はなく、何より自分が育てたシステムに愛着もあります。

少なくとも私は、この女性に「RDBMS使ってるのに、初級シスアド程度のSQLも組めないの?リストラされて当然だね」とは言えないです。
「思い切って転職したら」と、無責任に勧めることもできないです。
「あなたが自分で選んだ職場なんだから、苦しい生活も自己責任だよね」とも言えません。
彼女の望みは、大過なく定年まで失業せずに勤め上げ、子供たちを育てることだけです。

この女性の状況をどう改善すべきか、ということは、もちろんエンジニア論ではありません。
勉強したくてもできない状況の一例として書きました。

border

>flatline さん
いま仕事してないんですか?暇?

flatline

> borderさん
> いま仕事してないんですか?暇?

いえ、おかげさまで新年そうそう忙しいですが何か?

border

>いえ、おかげさまで新年そうそう忙しいですが何か?
前から投稿時間を見て仕事してるのか疑問だったので。
勤務中に…うらやましいです。

会社は営利目的に存在しています。

会社は、ある人を助けるかどうか、過去の貢献度に将来予測される貢献度をあわせて測ります。
貢献度とは、直接的な利益でなくても、その人を助けることで士気が上がるということでも良い。助けてあげて、感謝されることで、経営者の株を上げることも貢献度の一つと考える方もいますし、女性であれば、女性が働きやすい職場をアピールするために助けるということもあります。

過去の貢献度を小さく見積もる会社は社員を使い捨てる会社ですが、それも悪いとはいえない。たとえばホリエモンは、現在・未来しか見ない経営でしたから、過去の実績は無視して使い捨てる分、戦力になるうちはものすごく厚遇します。(ホリエモンは嫌いですけどね)

とにかく、どの比率でファクタを設定するかは経営者の判断で、

    貢献度 > その人に掛かる経費

となる限り会社(経営者)は助けます。
経営者は、その結果、最終的に会社にどれだけ利益が出るかに責任を持つわけで、その判断材料が数字に基づいていればいるほど、責任の追求は甘くなり、感情が入っていればいるほど、責任追及は厳しくなります。

それを超える福祉は公がやるべきことで、私企業がやることではない。
そんな議論はよそでやっていただければ。


ちなみに、その女性もいろんなファクタで会社や職業を選んでいるのです。
その中に「愛着」とか入っている時点でおかしい。

何かを得るためには、何かを犠牲にしなければなりませんが、「愛着」なんて犠牲にしている人はいくらでもいますから、それじゃあ同情は得れませんわ。どのファクタをどれだけの比重で判断するか、その選択が自己責任でなくってなんなのでしょう。

どんな人でも、何かを選ぶときメリット・デメリット(つまり比重を付けたファクタ)を考えています。そこに「楽しい」とか「愛着」とか感情を乗せた分、自己責任は重くなるのです。


更に余談ですが、

> 某企業の経理システムの保守をずっとやっています。VB6+OO4OのC/S型

で、初級シスアドレベルにないとしたらかなりヤバイわな~。

その条件なら、少なくとも10年前後は勉強する時間があったわけで、Oracleの隅から隅まで知ってないと話にならん。で、Oracleの隅から隅まで知ってればもっと生産性は高いし、もっと楽に高収入を得れてる。

VB6に偏ってたら5年後はないでしょうね。なぜなら、10年間で成長できなかった40代の人に、今更、他の言語は無理です。生産性を上げることは残業がなくなることを意味するから困るのかも知れないけれど、そんな考え方で来たなら、私ならクビにする。

「初級シスアドレベル」がたとえ話で、Oracleを隅から隅まで知ってるなら、ここだけの話、紹介して欲しい。

要領の良い人は、10時間(残業2時間)と見積もった仕事を、最初の4時間を勉強に使って残りの4時間で仕上げてしまうのよね。
3時間過ぎて、あと1時間で仕上げられると判断したとき、もう1回、調べごとという名の勉強時間を2時間使うのです。

つまり、10時間のうち6時間は勉強している。
するとヤバくなったとき、10時間フルスロットルで仕事をすれば、2.5日分できるようになる。そういう仕事の仕方をしていれば、あっという間に数倍の生産性の仕事ができるようになって、会社は無視できなくなるし、他所に行ってもやっていける。
できる技術者って、普通、そうやってなっていくモノで、勉強する時間がないなんていってる時点で終わってます。

デガンス

どんな理由があったとしても、
「練習したくても、できないんです!」
などと言うプロスポーツ選手は普通雇ってもらえませんよね。
義理とかコネとかがあれば別ですけど。

そういう人はプロスポーツ選手は諦めて
他の職についた方が幸せになれるのでは?

その女性の場合も、その人より仕事のできる人が現れたら、
クビにされてもしょうがないんじゃないでしょうか。
企業ってのは営利目的の組織ですから。

社会的弱者を救済するのは本来企業の役割じゃないですしね。

anekdoten

ハツカもflatlineも気づいてないのかもしれないけど…

ほとんどポジショントークなんだから取捨選択して聞かないとだめだよ。
この話には前提が沢山あるって言う社長のエクスキューズがどこかのコメント欄にあってでしょ?
特殊解を一般化して話してるだけなんだってば。

たなか

シスアドを持っていないことが問題なんじゃなくて、
シスアドレベルのSQLが書けない(読めない)なんておかしい
ってことですよね?

ハツカさんの会社の経理の方も、資格は持ってなくても知識はあるでしょう?

ちなみにRDBMSにはSQLってのは言うまでもないから誰もいってないだけです。

あと高校生云々のとこはちょっと妄想が突っ走りすぎでは?

まぁ、何度も書いてますが、私は情報処理技術者試験は一切持っていませんし、普通科の高校しか出てないし、他に何の学校にも行ってません。

ですから、初級シスアドを取れって言ってるのではなく、業界2年生レベルであれば、初級シスアドレベルは完璧に分かって当たり前と考えています。

合格してるかどうかではなく、その内容ができるかどうかを問題にしているのです。

実際に弊社では、京大情報工学のマスターも泣かせて帰らせたこともあるし、工業高校中退の子も最大の戦力として使っています。
資格とか学歴とか何の関係もない、今現在、どんな能力があるかが重要なのです。

ですから、「俺は東大卒だ」とか根拠のない理由で偉そうな態度を取るヤツはそれこそボコボコにして泣かしますね。

私なら、「俺は東大卒だ」とそれを根拠に偉そうな態度を取るなら、少なくとも高卒の人に、自分の分野で負けた瞬間に腹を切る。

繰り返しますが、試験合格したことにも、学校を卒業したことにも、何の意味もない。

今、何ができるかです。

flatline

こんばんは。

> anekdotenさん

どんなに危機的状況にある人の例を挙げても「しないやつはダメだ」って答えが返ってくるのはわかってるので。別に同情するだろうとか期待したわけでは「全く」ないです。ヤスさんに訊かれたので例を出しただけです。
まあ下克上とか勇ましいこといってますが、具体的なビジョンは何もないようなので、期待するも何もないんですが。あ、いや「お客に期待」なんて他力本願なビジョンはあるようでした。

> ハツカさん
> 生島社長はくだんの女性に面と向かって”カスだ、リストラされてもしかたが
> ない、自己責任だ”と言えるのでしょうか。

都合の悪い質問ははぐらかす人かもしれませんが、この問題に関しては何度も「切り捨てる」と公言しているので、言えるということじゃないでしょうか。
もうだいたいわかったと思いますが、質問してもはぐらかされるだけなので、真面目に質問するのは時間のムダですよ。
たぶん会議室の方が、よほど親切に答えてくれる人が多いでしょう。

高校生のくだりは、たなかさんの言うように深読みしすぎだと思います。というよりそこまで考えてないんでしょう。

flatline

> 資格とか学歴とか何の関係もない、今現在、どんな能力があるかが重要なのです。

で、それをどうやって判断するのですか?
初級シスアド合格?ジーワンシステムの入社試験合格?生島社長の個人的主観?

MR.CBR

flatlineさん、ハツカさんこんばんは。

生島氏の発言も過激だとは思いますが、私は概ね賛同しています。
生島氏のコラムを長く読んでいて、一貫して至極当たり前の事を
主張されています。

『RDBMSを扱う技術者はSQLの知識は必須であり、ある程度SQLを
 駆使できなければプロとは言えない。』

きちんと前提として

『対象はRDBMSを扱う技術者』

上記が常にコラムの中に記載されていると思います。

私自身RDBMSを扱う技術者は、生島氏が提示するSQL例を
SQL一発でできる事を選択肢に入れられる事が非常に重要
だと感じています。

学習の件ですが、私見ですが、『できる/できない』
ではなく、『やるか/やらないか』という個人の選択だと思います。
私の尊敬するSEは、弊社のデスマとはいかないまでも結構大変な
プロジェクトの最中に、プロジェクトの中で一番よく働き、その中でも
PMPの資格を見事に取得されました。彼こそプロだと感じました。
(私もそれに触発され、ORACLEのGOLDを取得しました)
日進月歩のこの業界で学習しない人がどのような末路を辿るか?
それを踏まえた上での自己選択ではないでしょうか?


flatlineさん、
例にある女性の件ですが同情はしますが、IT業界でずっと働き続ける
事を自己選択されるなら、どういう状況にあろうと学習は必要だと
思います。(例え子供と一緒に過ごす時間を削ってもです)
それができないようなら、IT業界で働き続ける事は残念ながら
難しいと思います。
突然その時(IT業界で働けなくなる時)が来るか?
その時が来ないように少しずつでも努力するか?
どちらも自己選択だと思います。


ハツカさん、
ハツカ様の質問に対して生島氏が回答しなかったのは、論点が
ずれているからだと思います。(失礼なコメント申し訳ありません)
私もハツカ様と同じ『客にあたる者』ですが、もしハツカ様が
システム部門に所属しているとしたら、もう少し勉強されてから
コメントされた方がよろしいように思います。
(システム部門の方でなかったら、申し訳ありません)
RDBMS、SQLがどのようなものか分かっていないと、生島氏の主張を
理解する事は難しいと思います。
もし、システム部門の方なら積極的にSQLを勉強する事をお勧めします。

ひら

anekdotenさん こんばんは

『白熱(炎上)したのでまとめ。』のエントリーで
MR.CBRさんが見事に言い当てております。

前提条件、というより、生島さんになかなかズバリと論点を
述べていただけていないんですよねぇ・・・

>> 資格とか学歴とか何の関係もない、今現在、どんな能力があるかが重要なのです。
>
> で、それをどうやって判断するのですか?
> 初級シスアド合格?ジーワンシステムの入社試験合格?生島社長の個人的主観?

そんなことどうでも良いと思うのですけどね。
国家試験として一応の資格がある以上、その前後に各社が独自のラインを引いて判断すればいいでしょう。

わたしは初級シスアドは若干超えたレベルにラインを引く。

問題なのは、資格とか、学歴とか、誰かが過去の実績で引いたラインを鵜呑みにすることでしょう。資格とか、学歴は、足切りの基準にはなっても、採用の基準にするにはどうかと思う。

今時、そんな基準で採用することはまずないと思うけどね。
(弁護士とか、公認会計士の資格なら、また話は別ですが)

flatline

珍しく質問へのお答えが。

> わたしは初級シスアドは若干超えたレベルにラインを引く。

では「初級シスアドを若干超えたレベル」って、どう判断するのですか?

ひら

flatlineさん こんばんは。

お知り合いの女性は、かなり苦労なされているようですね。

しかし、だからといって、仕事中の空いた時間にちょっとSQLを勉強しよう、
とか、通勤電車内で本を開くことくらいはできますよね。


問題になっているのは、そんなことすらしない"エセ技術者"なんです。

難しそうな事は下の人間にやらせておけばいいや、ごちゃごちゃ言ってきたら
クビにすると脅しておけば良いと思っているような。(これも極端な例ですが)

ヤス

>flatlineさん
かっこいい女性ですね。
似たいような業界に居るだけにすごさがわかります。

古野女性に向かって「RDBMS使ってるのに、初級シスアド程度のSQLも組めないの?リストラされて当然だね」という発言をするかという質問については、多分しないだろうなと思います。

まあ、一応理由はありますよ。
一つ目はこの人自信が仕事で確かな成果を出している点
二つ目は若干推測が入っていますが、この人は勉強をしない人ではなく、今していないだけだろうと感じる点
最初の一つ目の点に関しては文章からわかるので割愛。
二つ目ののほうは文章からおれが想像しただけですけど、そう感じた理由を。
周りの人に自分の状態を話して、自分の働く環境をしっかりと整備している点。そしてユーザーからの要望に細かにこたえている点です。前者はこの人の行動力を表していますし、ユーザーから細かい要望にこたえるためには要望が実現可能なのか
?出来ないならば代替案を用意する必要などが出くると思います。この人はけっして今積極的に勉強していないと言うだけで、実際には生島さんのコメントにあったように仕事中に現況をしているわけです。
仮に、それでも知識が間に合わないとこの人が感じたならば自分でいろいろ時間を整理して勉強するだろうなって気がします。子供のためにここまでがんばれる人です、子供の生活を守るための努力をしない人だとは思えない。
それにあと2,3年経てば子供もしっかりしてくるでしょうし、いろいろ打てる手は広がっていくのではと感じました。
まあ、半分くらいの妄想こみで上記の結論ですね。
上の人物像からあまりに離れていたら言うかもしれない。

あと、勉強って仕事の中で学べることの方が本で学ぶよりも多くのことを学べると思うんですけどね。座学のほうが効率がいい分野もありますが、逆もまた然りで。座学をする暇がないんだったら周りの人の仕事から目一杯盗めばいいのにと思う。

flatline

MR.CBRさん、こんばんは。

> 学習の件ですが、私見ですが、『できる/できない』ではなく、
>『やるか/やらないか』という個人の選択だと思います。

それには同意しますが、この女性の場合、論点がずれてます。
彼女はこれ以上エンジニアとしてのスキルを高めたいとか望んでないと思います。
ただ、定年まで大過なく勤め上げて、現状維持の給料がもらえれば幸せなんだと思います。
技術者として向上するより、家族と過ごす時間を大切にすることを選んでいるのですから。そういう人生だというだけのことです。職人であるかどうかなんてどうでもいいのです。

そういうささやかな幸せが「初級シスアドレベルのSQLも組めない」という(彼女にとっては)下らない理由によって破壊されるのであれば、それは間違っていると思うだけです。

ひら

ハツカさん こんばんは

まぁまぁそんなに熱くならずに・・・

高校生以下のカス技術者論は、真に受けてはいけません。
これが通用するなら、

「高校生ですらマスターズに出ている。マスターズにすら出られない
日本のゴルフはカスゴルファーだらけだ」という詭弁がまかり通る
ことになりますからね

toanna

皆さんと同様にかなり個人的な見解ですが。。

噛み付かれている方々は、感情論と理想論(生島さんにとっては実体験に基づいた経験談に近い)とを混同されているのではないでしょうか?

できない立場、と言われている件について:
生島さんや、賛同されている方の多くが「厳しい状況だったけれど必要だったので乗り切った」というスタンスではないかと推測します。

ですので、不幸な方の例を出された時点で
すごく残念な気がします。

できないと言ってしまった時点で
100%できないでしょうね。。と。

想定と実体験を比較したら、
実体験に叶うわけがないしね

MR.CBRさんも仰っていますが、
> 学習の件ですが、私見ですが、『できる/できない』
> ではなく、『やるか/やらないか』という個人の選択だと思います。
ということだと思います。

RDBMSやSQLについても
私個人としてはファーム系の開発ですので縁遠く、知識も拙いのですが
それでも「仕事って甘いものじゃないだろ。根性出せよ」という
気概は十分に伝わってきますので、若干の前提さえ踏まえれば
楽しめる記事だと思いますよ。

そして前提について:
質問したい深度に比例した勉強は当然していて然るべし

ですので、ミーハーなボクとしてはBigtableにつていつかお聞きしたいのですが
質問ができないので生島さんの記事と皆さんのコメントとBigtableの特集記事を
読み漁りながら、ちょっとずつ酒の肴にさせていただいている次第ですヨ。

# 未だに質問を投げなくとも、解答が転がっているという悲しい状態です(;_;)

ですので、枝葉を一生懸命振り払おうとするのではなく
理想を追求する様を観察し、その本質部分について、
必要であれば指摘や反対意見を述べられてはいかがでしょうか?

というか、反対する方や枝葉をつつく方こそ
パラレルでコラムを書いていただけると、ボクは忙しく楽しめるのですが。。

 ↑
「生島社長観:暴言の真相を追究する編(第○○話より)」とかね

MR.CBR

flatlineさん、こんばんは。

>それには同意しますが、この女性の場合、論点がずれてます。
>彼女はこれ以上エンジニアとしてのスキルを高めたいとか望んでないと思います。
>ただ、定年まで大過なく勤め上げて、現状維持の給料がもらえれば幸せなんだと思います。
>技術者として向上するより、家族と過ごす時間を大切にすることを選んでいるのですから。
>そういう人生だというだけのことです。職人であるかどうかなんてどうでもいいのです。
→本人がエンジニアとしてこれ以上のスキルを望む/望まないに関係なく
 外部環境は刻々と変化していきます。
 (VB6は.netに変わり、oo4oはODPに変わっていきます)
 会社は利益を出さなければいけませんので、外部環境の変化に適合できない
 エンジニアは生きていけない、もしくは、著しく賃金が減るかのどちらかだと
 思います。これはIT業界だけの話ではなく、資本主義社会の原則です。
 本人がいかに石炭を掘る技術で生きていこうとしても、外部環境の殆どが
 石油を求めている限り、石炭を掘る技術では恒久的には生きていけないのです。

 弊社でもVB6+oo4oをC/Sで使用していますが、その仕事を長くやっていて
 SQLのスキルがシスアドレベルにないとしたら、少なくとも弊社では引き合いは
 ありません。(苦言、申し訳ありません)

flatline

ヤスさん、MR.CBRさん、こんばんは。

まあ私も彼女のライフプランの相談に乗っているわけではないので、10年先どうしたいのかはわかりません。VB6+OO4O のC/Sシステムが、10年後も存在しているかどうかは危ないと思いますし、そうなったときに彼女がどういう選択をするのかはわかりません。私が口を出すようなことでもないですし。
でも、彼女がメンテしている経理システムが今年や来年リプレースするというのでなければ、現状維持でいていけない理由はないと思えます。複雑なSQL使えなくても、select/update/insert/delete だけ知ってて、VB6 でぐるぐる回していたって別に悪いことはないでしょう。彼女も会社もお客さんも満足しているなら。

彼女が勉強しているかどうかは、はっきり知りません。実はひそかにしているのかもしれないし、まとまった時間ができたらしようと思っているのかもしれません。お昼もお弁当を食べながら、料理の本とかアトピーの本とか(彼女はひどいアトピーに悩んでいます)読んでいるので、あまりしているようには思えないのですが。

たぶん彼女にとって、企業の利益だとか資本主義の原則だとかは、ささいなことなのだと思います。それよりも今日の夕食を何にするかとか、今日は何時に退社できるかとか、そっちの方が重大問題なのだと思います。

確かに彼女はエンジニアとしての将来はないのかもしれません。いつか時代についていけなくて給料が大幅ダウンになったりするのかもしれません。でも、彼女のささやかな幸せが少しでも長く続くように願ってしまうのです。

とにかく、明後日の方向に連れて行くのはやめて欲しいです。
幸せを願うのではなく、flatlineさんが助けてあげたらどうでしょう。

どう考えても、件の女性は自己責任ですわ。

あ~り~

新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。

結構日数が経過してしまいましたが・・・
>成熟期の会社でシステムの改変はほとんど必要ないのであれば、
>そもそも情報システム部は要らない。完全、アウトソースする方が得です。
>どれだけ柔軟にシステムの変更ができるか、それをだれが対応するかです。
>いちいち外部のSIerに頼んでいては、コストと時間が掛かってしまう。
>コミュニケーションギャップを埋めるために、打合せも資料も大変な量が必要になります。

情報システム部が不要になることは無いと思います。
社内に存在するシステムを統括する組織は必要になるはずです。
でなければ、各システムが独自路線を走る可能性があり、様々な状況で問題がでるのでは
ないでしょうか?
他の業務の片手間でできるレベルであれば部門として存在は無く、総務部、経理部など
どこの部門でもかまいませんが、情報システム部門としての機能はどこかしら持つべきです。

外部のSIerに頼む際でも社内で解決する際でもコミュニケーションギャップは発生するのでは?
「現場は~」とか「システム的には~」とか。
では、現場の人間が改修?・・・は難しい気がします。余裕がないでしょう。
コミュニケーションギャップについては、社内で統括している部門が現場、システム利用面を
理解して、IT知識があれば埋まるはずです。
社内で統括、管理ができていればSIerとのギャップはさほど発生しません。。。(経験的には)

一般企業の要員へコラムに書かれている能力の一歩?手前くらいでとどめて
SIerに頼む・・・が今のところ私の思い。

生島さんのように経営者視点になると別なのでしょうか。

う~ん。私の能力不足ですね。

あ~り~さん、あけましておめでとうございます。

どうでしょう。
もちろん、窓口は一元化して存在していますが、老舗企業で完全にアウトソースしているところもたくさんありますよ。損しているようで、定期的に相見積りを取って適正価格を見極めるだけで済む。

コミュニケーションギャップは、2段と3段では全然違う。多分、段数に比例ではなく、段数のn乗に比例する。大手SIerなどに依頼すると、更に数段増えますから、結果的に、メーリングリストのメールを捌くだけで一苦労で、早い対応を望むのは無理でしょう。

ですから、システム部門があるなら、どちらかにシフトして内製化した方がメリットがある。少なくともシステム部門はそこの社風を完全に把握しているので、そこで起きるコミュニケーションギャップはないからね。

内製化に失敗するところは、全部やろうとしたり、ハードの方を内製化(DELLで購入して自分たちでセットアップ)とか、そっちに流れてしまうからで、いきなり全部は絶対に無理です。

上にも書きましたが、SIerとしては、そろそろ古典的な業務システムよりも、雲の向こう側を目指すべきと思っています。6~7割は古典的な業務システム、残りがSaaSやPaaSやクラウドやって言われている新しい部分になるのじゃないかな。

クラウドってGoogleとかのサービスやAPPを組み合わせてシステムを作ることと思っているSIerが多いんじゃないかな。私は、雲の向こう側(Google)になりたいと思うし、そっちを目指さなくてはいけないと思っている。

もちろん、初期投資が大きいので資金的に無理ですけれど……。


ちなみに、私は「SQLにこだわっている」と思われるのですが、「工数とパフォーマンスにこだわってる」だけなんですけどね。

さらにちなみに、むか~し、これからはマッシュアップ、マッシュアップ。ってうわごとのようにみんなが言ってた時期があるんだけれど、(マッシュアップはASPでも何でも良いけど)クラウドってどう違うのかいまいち分からない。

言葉先行は嫌いですが、本当にやりたいことはそっちなんですけどね。
借金を返すまではやりたいことはできませんな~。

皆さん、こんばんは。

個別にコメントが返せず申し訳ないと思います。
基本的に、個別の事情を持ち込まれても一般論しか書きようがないのでご勘弁を。


思いっきり余談ですが、一つ思うことは、件(くだん)の女性に私の声は届かないけれど……。

40代女性、VB6+OO4OのC/S型 の保守を10年やってきました。
Oracleについては、単純なSQLでVB6のループで対応していました。

40代女性、Oracleを使った保守を10年やってきました。
Oracleであれば大抵のことはできます。(あんなSQLも30分あれば書けます)

前者は技術者としてどうしようもないほど先がない。後者は16時上がりの条件付けても、家族3人そこそこの暮らしができる報酬が出るところもあるでしょう。

でね。
これって、どちらも同じスキルシートで言えるんですよね。
あと1年余裕があるとして、11年Oracleをやってきました。Oracleならどんなことでも対応できます。って言えたら(実際にできたら)実はほとんど触ってなかった10年間を消せる。


私はささやかな幸せを祈ったりしない。

「そんなことぐらいできなかったらクビにするよ(なるよ)」って言い放ちます。

こんな人は少なくなって、ひどい人って思われることが増えてきたけど、どっちがひどいのだろうかと思う。

flatline

生島さん、こんばんは。

> 前者は技術者としてどうしようもないほど先がない。後者は16時上がりの
> 条件付けても、家族3人そこそこの暮らしができる報酬が出るところもある
> でしょう。

だから、そんなことはどうだっていいのです。そんな仮定の話で、比較されたって何の意味もないでしょう。
彼女が生島さんの眼鏡にかなう技術者かどうかなんてどうだっていいのです。
現状維持で満足して幸せな技術者もいる。それだけのことです。
生島さんに技術者として認められなくたって、彼女は全然気にしないと思いますよ。

yHiro

生島社長

いつも楽しく拝見させて頂いています。
yHiroと申します。

フリーランスで主にOracleを用いた財務経理関連のシステム構築プロジェクトを中心に参画しつつ食い繋いでいます。

内製の話は興味深く読ませて頂きました。
以前は物流会社のシステム部門でシステム再構築の内製に従事し、現在フリーで活動しているものですからタイトルだけでちょっと胸が詰まってしまいましたが。
内容に関して、7~8年ほど前に携わった大手メーカーのプロジェクト推進の手管で非常に共感できました。そんなプロジェクトでもデスマーチ化したってことはやはり欲張ってしまったんですねぇ。要件の上限を。
先方との忘年会もそんな話で互いに笑っちゃいました。(笑って話せる関係に持っていけて良かった・・・)
まあ、2次・3次開発ではそういった要件の調整を先方システム部門と子会社で上手く指揮とってやっていたという話なので、あながち無駄なデスマーチではなかったと思っています。

flatlineさん:
もし、油を注いでしまったら申し訳ありませんが・・・
『現時点の能力の判断』について、ここは生島社長の個人的観点で良いと思います。人を採用する際には試験のボーダー(初級シスアドでもOraclePlatinamでも会社オリジナルでも構いません)があり、面談してといった手順と思いますが、その試験や面談の内容はやはりその採用担当の観点が入るのは当然です。もし、意にそぐわないのであれば一例としてですがフリーエンジニアの組合に入るなどでも良いでしょう。

また、話題に上っている件の女性ですが確かにVB6+oo4oのシステム保守担当として長年携わってきたのであればSQLについてのスキルはそう低くないと思いますが。(VB6+oo4oなんて、SQLの知識が無いととんでもない化け物が産まれます。)そうでなければエンドユーザから信用されるようなサポートなんて出来ませんよね。多分。
それに、時間的拘束が厳しくてもそれで納得(自他共に)しているのであれば、何も構わないでしょう。生島社長は『愛着』が入っているだけでおかしいと申していますが、私はそれはそれで良いと思っています。そのシステム保守に長期間携わって来た事で彼女の社内における立場は確立されていませんか?人的コミュニケーションのスキルも下手に技術的スキルのみのコミュニケーションの取れないプログラマよりも余程上ではありませんか?考え方によっては彼女は社内システムを保守できるスキルを持ちつつ、その他の技術的スキルと引換に社内コミュニケーションを手に入れています。転職の躊躇はそういった社内立場的なものもあるように感じます。であれば、現行システムから新システムへの再構築においては現場(エンドユーザ)とシステム部門やSIerのインターフェイスとしての役割だってありえます。・・・ただ、プロジェクト終わったらどうするんだって話もありますが、それまでにプロジェクト業務の中で別の立場を作っていくんじゃないかなと・・・甘いかな。
それでも、コミュニケーション能力を磨いたり立場を確立したり十分勉強が必要なことですよね。そういうことが出来ているということは自ずとそういう勉強をしてたんじゃないかと思うわけで『勉強していない』なんて彼女には言えないのですよ。私は。

と、ものすごく長い上に読みにくい文章になってお目汚しになってしまいまして申し訳ありません。
私に必要な勉強は『綺麗に文章を書く』ことかな。(笑)

あ、蛇足ですが以前Oracleがプライムのプロジェクトで参画してきた早々の歓迎会で『ここSQLつかうんすよ!知ってましたか!?』って聞いた奴がいましたね・・・。Oracle社員の目の前で。DIO様ってほんとにいるんですね。ってか、どんな面談したんだろう。

yHiroさん、こんばんは。

> そんなプロジェクトでもデスマーチ化したってことはやはり欲張ってしまったん
> ですねぇ。要件の上限を。

確かに、それも内製化で失敗する事例ですね。
適度に諦めることが内製化成功への道で、本文みたいなやり方は、新規案件があれば、かなり、巧くいくと思います。

余談ですが、私もVB6 + oo4oの保守を十年前後やってたら、実際は、相当SQLが書けるようになっているはずと思います。

保守の仕事は、プログラムを大幅に書き換えるわけにはいかないけれど、少し書き換えたり、イレギュラーなデータを探したり、データを修正したりということが多く発生します。

そのときシステムから出る結果を検証(検算)するのためにSQLができるかどうかで、数十倍の生産性の差になりますから、一般的にはRDBMSを使ったシステムの保守をやっている人は勝手にSQLができるようになるのね。

そうなると、最初のシステムのヘボさが分かって、次のシステム変更のときにはSQLの方にシフトしていく。
結果、かなりできる技術者になっていきます。

しかし、保守要員は軽く見られて薄給だったりするので、貧乏ベンチャーの私としては、そういう人を狙っている。もっとも、もし居ても今は取る余裕がないけど。

flatline

yHiroさん、こんにちは。

私も実のところ、彼女のSQLのレベルについてはっきり知っているわけではないのですが、話を単純にするために初級シスアドレベルのSQLの知識を持っていないと仮定します。単純なSQLでVB6のループで対応しているとします。ひょっとしたら、この業界を志す高校生に負けてしまうことがあると仮定します。
それでも私は、yHiro さんがおっしゃるような理由で、彼女は立派なプロの技術者だと思うのです。

それに対して生島さんは彼女が、
「プロを名乗ってはいけない」のであり、
「リストラなどという甘いことではなく、一切の私財も没収されるぐらいの罰を受けて当然」であり、
「生きている資格すらない人間のカス」であり、
「技術を見ずに会社にしがみついているクズ」であり、
「派遣村に行こうとノタレ死のうと、自業自得」だと言っているわけです。

彼女がそれほど罵倒されるようなことをした(またはしていない)んでしょうかね。はなはだ疑問です。

まあ、どうせ「個別の事情」と言われるだけなので、この話題はそろそろ終わりにしたいと思います。

> 初級シスアドレベルのSQLの知識を持っていないと仮定します。

仮定に対して仮定で返しているのですけれど、その仮定が正しければ何を言われても仕方がないでしょう。

仮定が正しければ、もっとできる人がもっとひどい目に遭ってますわ。

そんな親に育てられたら子供が不憫でならない。

ひら

flatlineさん こんにちは

私も、彼女はかなりの技術者だと思いますよ。
時代は繰り返すと言いますからね。ループでの記述が善しとされる時代が
また来るかもしれません。

で、
いちいち細かい言葉のニュアンスに反応してはならないと思います。
こう言い換えてみてはいかがでしょう?


「経営者を名乗ってはいけない」のであり、
「倒産などという甘いことではなく、一切の私財も没収されるぐらいの罰を受けて当然」であり、
「生きている資格すらない人間のカス」であり、
「自社の財務状況を見ずに自分の固定観念にしがみついているクズ」であり、
「刑務所に行こうとノタレ死のうと、自業自得」

と書いてあるとしたらどうなんでしょう?

これに反応してしまうほうがカスのような気がしますが・・・

flatline

ひらさん、こんにちは。

そうですね。これ以上続けると感情論になってしまいそうなので、この話題はこれぐらいにしておいた方がいいですね。生島さんが価値を見い出す技術者の基準もだいたいわかったことですし。

yHiro

生島社長:
当時ユーザ企業はかなりの予算(昨今の新規立上のプロジェクトの予算が泣いちゃうくらい)がありましたので一次開発を乗り切れた体力(資金力)があったのが救いです。そういう意味では本来歯牙にも掛からない技術者だった私は俗に言うITバブルに乗っかったのでしょう。それは幸運でした。
二次開発以降は予算が取れるタイミングで要件のスリム化を図ったのがやはり勝因というか・・・既存システムにあった『おまけ機能的な紹介画面や帳票』をユーザの企業の担当者と併せて調整出来たのが大きいと思います。
私は再構築プロジェクトが主なので、余計そう感じるのかもしれません。

flatlineさん:
flatlineさんがその方を立派な技術者と認めているのであれば『問題無し』ではありませんか。
彼女がその企業で培った能力はプラスにはなれどもマイナスにはなりませんよ。きっと。心配なのは半端に転職して前職の頑なにやり方以外を受け入れられなくなる事です。
事実、私が一時期5年ほどそうでした。
今思えば、『馬鹿ですねぇ、俺』で、素面でも自分をそう笑います。いや、当時を思えば笑えないけど笑ってやる。そうしか出来ないよっと。
それと私も散々『思います』な文で結しておいて何ですが・・・
仮定から仮定で発展の論では説得力に欠けてしまいます。発端は事実でも仮定が挟まれる事によって事実が歪曲して伝わる場合が増幅します。そこは絶好の突っ込み所(突っ込もうという意識は無くても)で仮定を出した本人が事実を掌握していないので突っ込みに対して詰みの状態に陥ってしまいます。

それと、2010年1月 7日 (木) 19:16の後半のくだりですが、生島社長は先の女性に対してのことで書き込まれていません。寧ろ、その前に保守人員の待遇に関しての不遇さにも触れています。

生島社長がコラムで危惧しているのは、現状で『仕事があって飯食えてんだからそれでいいや』でいる人たちに『お前らの仕事、明日には要らなくなってっかもしれねぇぞ』という警告だと思っています。

flatline

yHiro さん、おはようございます。

彼女のことを書いたのは別に誰かを説得しようとか、ここから話題を発展しようという意図があったわけではないですよ。同情してほしいとか、彼女の今後について考えてほしいとか思ったわけでもありません。
勉強したくてもできない状況ってどんなの?と訊かれたので、例を出したまでのことです。彼女がRDBMSを扱っていながら初級シスアドレベルのSQL技術を持っていないと「仮定」した場合、それだけの理由で「生きている資格すらない人間のカス」だとはどうしても考えることができなかったので。
それだけです。

警告もなのですけれどね。
詳しくは次のエントリーに書きました。

本当にどうでも良いことなのですけれど、同じような境遇にいる人もいるかもしれませんので。

VB6 + oo4oを今も使っていて、(VB6も出来ますが)Oracleを10年やってきました。と強調してスキルシートが書ければ(実際に出来れば)、そのスキルでもうしばらく食えます。
そんな人なら、私は採りたいし紹介も出来ます。

VB6(+ oo4o)を10年やってきました。という書き方では、今の案件がなくなったら食えません。

実はOracleが分かっているのに、スキルシートや面談でそれをアピールしなかったら、確実に仕事はありません。
アピールが本当に下手糞な人がいるので気をつけたほうがいいでしょう。

これは憶測とか勘とかではなく市場価格(& 需要と供給)の問題です。

10年やってきて、10年関わってきた分野で未経験の高校生に負けるけれど、自分の今の生活が大変で、勉強する時間なんてなかった。
なんて言い訳するなら、まぁ、何を言われても仕方ない。
顧客に評価能力がないことをいいことに、吸い上げているだけでしょう。

もし、気づいてないなら、気づいた瞬間から直さないと、そこから先は詐欺行為です。

前提も仮定もむちゃくちゃ過ぎるので、いくらなんでも、それはないだろうと思うけれど、仮定が正しければ同情の余地なんて全くない。

コメントを投稿する