再び立ち上がるために(サテライトオフィスの無償提供)
このたびの東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
札幌で活動している弊社社員とその家族に被害はなく、社員には「各自、支援は募金などに留めて冷静に対応を……」と伝えておりましたが、会社として取り組めることはないだろうかという思いがありました。
今までは北海道、そして道民である社員のことを第一優先に考えてきましたが、連日の震災被害状況や原発の状況、そして日経平均や為替を見れば分かるように、その根幹である日本自体が揺らぐ状況となっています。
事業体である会社組織にできることは、一時的な金銭支援より、事業を通してある程度恒久的な支援の形(要は継続的な仕事発注など)が望ましいのですが、ライフラインを断たれ、事業自体が停止している場所にはその場すらありません。
そこで、まずはその「場」から支援する、という形を取りたいと思います。
住宅の支援などは自治体などを中心に他にもやっていらっしゃるので、仕事の場の部分を「サテライトオフィスの無償提供」という形で行うことにしました。場所とインターネット環境、PCなどがあれば、IT企業なら完全とは言えないまでも、ある程度仕事はできるのではないでしょうか。
■概要
- 提供するもの:作業用デスク、椅子、電源、インターネット環境、ノートPCの無償貸与
- 場所:エスプランニング開発室(北海道 札幌市北区 北8条西4丁目1番地1パストラルビルN8 8F)
- 期間:半年程度
- 方法:遠隔でも、ある程度仕事ができるIT企業1~2社(罹災証明が取れること、北海道まで来れることが条件)
もちろん、実現した場合には、弊社社員にも不便な思いをさせてしまうことにはなりますが、日本の危機であり、「ここで踏ん張らねば先がない」という思いを皆で共有していきたいと思います。
また、北海道で大学生向けSNSをやっているので、ご実家が被災によって学生生活を送れなくなった、修学意識の高い道内大学生には、何らかの仕事を通して、在学できる奨学生制度も作りたいと思います。
社会というものは繋がっていないように見えて、すべて人と人で繋がってできているので、自分達だけ良ければそれで良いものではありません。
小さな会社としてやってきましたが、エスプランニングとしても、各自社員1人1人としても、今こそ社会を担っていく自覚を持つべき時であり、できうる限りのことを果たしていくべき時であります。
サテライトオフィスにつきましては、弊社開発室にて現状8名程度受け入れ可能で、PCとインターネット環境も用意します。雪が解ければ、蘭越町の合宿所(30名程度住み込み可)も使用可能です。
まずは011-802-9681福西までご相談下さい。
また、被災地では情報がなかなか伝わらないと思いますので、心当たりのある方は、本コラムをご紹介いただけるとありがたいです。
また再び立ち上がるために。
株式会社エスプランニング代表取締役 福西伸康