多分そうなるなという予感
10月もあっという間に終わりを告げ、こちらでは初雪も見えてしまいました。強力な寒気の影響とは言われていますが、カレンダーを見るとすぐ先には冬。「そろそろだよなぁ」と、一年の終わりが近づいているのを実感しています。
気持ち的にも年末を見据えてしまっているので、振り返り的に今年を見てみると、多くの技術的な進歩や製品の進化が見受けられ、私たちの業務そのものにも大きな影響があったと感じています。実際、ここ数年は大きな変化が続いていると感じていますが、今年も例年同様に変化の激しい一年だったのではないでしょうか。
私の勤めている企業では「AI 活用は当然」というスタンスにしていることもあり、開発だけではなく、日々の業務においても色々な物事に AI を活用していこうとしています。それ自体は今のご時世では当然ともいえる話なのですが、あわせて、自分自身の仕事への取り組み方も変えていかなければならないと感じています。
AI を利用されている人であれば、何かしらの指示を AI に対して行った後には、少なからず待ち時間が発生することがあると思います。人によっては、その待ち時間を活用することで、これまでより余裕をもって仕事に取り組んでいる人もいるのではないでしょうか。私も最初のうちは、のんびりと自分のタスクを AI と一緒にこなしていっていたのですが、最近はそうも言っていられなくなったと感じることが増えてきました。
AI を活用することで、これまでよりも短時間で品質の高いものを開発できる。そんなイメージは、メディアを通じて多くの方に広がっています。実際に私たちがそこまでAI を使いこなせているかはさておき、「開発はだいぶ楽にできるようになったのでは?」というイメージが先行しているようにも思えます。
そのような背景もあり、これまでより低価格での提供を期待される場面も増えてきているのではないでしょうか。明確に価格を下げてほしいと言われなくても、以前より低価格で提供できるのではないか、という空気を感じる場面があります。
確かに AI をうまく活用できれば、これまでよりも作業にかける時間を減らすことはできます。しかし実際には、AI を活用するために事前に考えておかなくてはならない要素も多く、そう簡単にはいかないのが現状です。単純に「作る」だけであれば短時間でできるものも増えてきましたが、実際に稼働してからの体制や環境、運用方法など、あらかじめ考えておかなければならないことも数多くあります。
そうはいっても、AI によって仕事が効率化されるというイメージが先行している現在、これまで以上に売上につながる仕事の数を増やしていかなければなりません。一つひとつの仕事にかけられる時間が短くなっていくのであれば、その分、より多くの仕事を進めることで、これまでと同等、もしくはそれ以上の成果を出していく必要があります。
そうなると、最終的に跳ね返ってくるのは、私たち自身が「どう業務と向き合っていくか」という問題です。これまでと同じやり方を続けているだけでは、これまで以上の結果は望めません。そのため、仕事のやり方そのものを変えていく必要性が、ますます高まっているのではないでしょうか。
そこで関わってくるのが、先ほど出てきた「AI に指示をした後の待ち時間」です。AI に仕事をお願いしている間に、別案件の提案を進める。AI から回答が返ってきたら内容を確認して再度指示を出し、その処理を待つ間にまた別の仕事を進める。そのように、自分の作業と AI の作業を組み合わせながら、複数の仕事を並行して進めていくことが必要になってくるのだと思います。
これから求められるのは、単純に複数の仕事を抱えることではなく、「自分が作業する時間」と「AI に作業してもらう時間」をうまく組み合わせて、仕事の取り組み方全体を組み立てていくスキルなのかもしれません。
もちろんそれを進めていけば、今度は AI の利用コストという別の問題も見えてきます。そこは経営層側に頑張っていただく課題として、末端の自分としては AI をうまく活用しながら、より一層効果的に時間を使えるよう努力していかないといけないな、と思っています。