AIであっても用途は大切に
今年は短く感じた夏が終わり一気に秋めいてきました。地元のニュース番組では、後1か月もすると冬支度、といった話題が流れてきています。実際今年も4分の3が終わり、これから冬まっしぐらになろうとしています。毎年必ず思いますが、1年が過ぎるのもあっという間です。
仕事の方では多くの企業で上期末になっていることと思います。4月から始まった今期も今月で半分が終わり、上期を終わらせるために色々と動かなくてはならないのと、下期へ向けて新たに取り組み始めなくてはならないことが両方発生しているのではないでしょうか。特に昨今は当然のように業務で AI を活用して生産性をあげることを求められていますので、いつも以上にやらなくてはならないことに加え、新しい事にも手を出して行けと言われている人が多いのでは、と感じています。
ただ、この新しいことというのは解答のない非常に厄介なものだ、という点も多くの方に賛同を得られることと感じます。IT 技術の発展においてもち買い物がありますが、新しいものと思っても大体は過去に類似したものが存在すしていることが大変多いです。また私も含めて多くのエンジニアには、完全に新規なものを作り出せるほど突出したアイデアを生み出すことは難しいです。新しいことを思いついた、とひらめいて調べてみると、数年以上前に同様のことにチャレンジされた方の記録が出てくるというのも珍しくありません。
そのような実態があるにも関わらず、新規性を求められてしまうのが勤め人の辛いところです。これまでのものを発展させて一部分だけを置き換える、そのような形で新規性を謳うことぐらいしかできていません。多くのエンジニアにとって、明確になったものを作り上げることは得意でも、何もないところから新たに生み出すことは大変に難儀なものです。
よく AI と壁打ちしながらアイデアをブラッシュアップさせることがあるかと思います。この行為自体は有用なものなのですが、新規なアイデアをひねり出そうとしたときには思っているほどに活用できません。今の AI の仕組み上、ブラッシュアップを続けることで、平均的と書くと意味合いが異なりますが、ある程度に通った点を目指してしまいがちです。コピーとアレンジは得意でも、完全にクリエイティブな行為はまだまだ発展途上です。まだ少し先の未来にならなくては実現できないでしょう。
この辺りを意識すると、自分の目的に合わせた AI の活用方法を考えておくことが非常に重要だというのが見えてくると思います。日常的なタスクであれば完全に AI によるアシスト、または肩代わりがとても有効です。反対に新規に何かを考える場面では、自分のアイデアに対して過去の調査などアシストさせる使い方が適しています。使いどころを誤らないことが一番活用できる形になります。
活用できる形を見出さないまま、AI を利用しようとしてもコストばかり発生して効果がない、という状況になるしかありません。ユーザーとして利用する場面、システムに組み込んで活用する場面、それぞれで適した形は存在します。用途に合わせて使い分けられるように、知識と経験を蓄えておくのがよいのではないでしょうか。
思っている以上、よしなにしてくれるのが今の AI ではあります。ですがそれにも限度はありますので、人間の側も努力して使い道を考えていけるようになりたいところです。