技術に依存しない技術者より何も考えないユーザーが危険
Anubisさんの「技術に依存しない技術者」のコラムをパクってみました。
技術はドラえもんのポケットよりも喪黒福造のサービスに近いかもしれない
ドラえもんのポケットにはあらゆるひみつ道具がそろっています。いつも困ったのび太君はドラえもんに泣きついて問題を解決してもらいます。ときどきひみつ道具に頼りすぎてのび太がひどい目に遭うこともあります。
ドラえもんは優しくていいヤツです。そしてこのドラえもんをちょい悪オヤジにしたのが、同じ藤子不二雄が描いた笑ゥせぇるすまんの喪黒福造です。喪黒福造もドラえもんのひみつ道具と同じように、困っている人に薬や場所を提供します。しかしその薬には常に制限事項と副作用があるのです。
「でも使い過ぎはいけませんよ。週に1回だけという約束を守ってくださいね。ドーン!!」
副作用があることがわかっていながら、きっとこの人は副作用で破滅するだろうとわかっている人にサービスを提供しています。エンジニアが提供するサービスも、喪黒福造に似たものがないでしょうか?
エンジニアの技術観の歪み
これがあると便利ですよ、楽しいですよ、と顧客に提供します。ただしやりすぎてはいけませんよ、と誰も読まないであろう説明書の片隅に小さく書いてあります。
昔のエンジニアが開発したゲーム機が普及しました。そのためにゲームばかりやっているオタクが作り出されました。スマホやSNSが普及しました。おかげでスマホ依存症(私もか?!)が発生しました。カーナビが普及しました。ドライバーは道を覚えなくなりました。今後自動運転技術が開発されると、人は縦列駐車ができなくなり運転技術は低下します。ロボットが高性能化すると、人は人間との付き合いや恋愛をしなくなっていきます。いつかそうなるであろうと思っていながら技術開発を進めています。
これがあると便利ですよ、楽しいですよ。でも頼りすぎると人間はバカになりますよ、何もできなくなりますよ、ドーン!!。
技術以外の何に頼るか
人間が技術に頼りすぎてバカにならないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
それは考えることをやめずに考え続けること。そして好奇心を持ち続けることではないでしょうか。提供された便利なものを何も考えずに使っているだけではバカになってしまいます。便利なものが提供されても、考えることだけはやめてはいけません。技術に頼りすぎて何も考えないユーザーばかりになってしまうと人間は退化してしまいます。
例えば他人のコラムをパクっているようではいけませんな。ドーン!! 自爆したあべっかんでした。