厚かましさもスキルのうち?
おっ、カモが来た(^^♪
喫茶店でスマホを見ていた私のすぐ前のテーブルに、2人の人が座った。1人は、青いスーツを着た真面目そうな若い男。もう1人は、50代くらいのおばちゃんだ。
どうやら、この2人は入社の面接をここでやるようだ。カモと言ったのは、絶好のコラムのネタになるってこと。決して2人に害を及ぼすものではない。(^_^;)
なんかこんなシチュエーション、以前のコラムにも書いたような……。
■志望動機は近いから
どうやら清掃作業のパートの面接のようだ。青スーツの質問におばちゃんが答える。
志望動機は? 「だって家から近いんだもの」。オイオイ、それだけかいっ!。
勤務時間の希望はありますか? 「朝早くは体調がすぐれないからできないのよねえ」。って、今も朝なんですけど元気そうじゃないの。
日曜の午後は働けますか? 「いつも病院にお見舞いに行くことにしてるんだけど、時間を変えたくないのよねえ」。スケジュールを変えればいいだろっ!(怒)。
こんな受け応え、就職氷河期の新人の入社面接ならありえないだろう。このおばちゃんはこれまでず~っと、こんなふうに厚かましく生きてきたのだろう。そして今後も、厚かましさで生き延びていくことだろう。
■職場にいる厚かまシスト
たまに職場で厚かましい人(厚かまシストと呼ぶことにしよう)を見かけることがある。ちょっとしたルールを守らない。ゴミ捨ては当番制です、となっていてもやりはしない。注意しても「あら、忘れちゃったわ」の一言で改善されない。注意する方も面倒になってきて、いつのまにか代りにゴミを捨てるようになってしまう。そうやって厚かまシストは職場で通用してしまう。特にすごいスキルを持っているわけでもないのに。いや実は「厚かましい」ことがすごいスキルなのかもしれない。
■厚かましくても仕方がない?
厚かまシストの存在は腹立たしいがどうしようもない。世の中にはいろんな人がいる。厚かまシストのように他人に迷惑をかける人がいる一方、まじめすぎて損をしている人もいる。全てを平等にすることなんてできない。仮に全てが平等になったとしたら人間の個性なんて認められない。全員が大量生産されたロボットのような行動をとることになる。個性を認める以上は能力や感性の違いにより不平等なことが必ず出てくる。そして厚かまシストもわいてくる。
動物の世界にも厚かまシストはいる。例えば、カッコウはモズなどの他の鳥の巣に卵を産む。卵から孵ったヒナはモズの卵を巣の外に捨ててしまう。モズの親鳥はそうとは知らず、カッコウのヒナを自分の子供だと思って育てる。なんて厚かましい鳥だ。けしからん。でも、カッコウにとってはそれが種が生き延びるための唯一の方法なのだ。
それを思うと、厚かまシストが存在しても仕方がないのかなあと思ってしまう。
「正当化してるってことは、abekkanも厚かまシストの仲間なんじゃないの?」
ぎくっ、そんなことは…… ないはず(汗)。
abekkanでした。
コメント
fuga
あなたが社畜だから厚かましいと感じるだけ。
清掃作業のパートのために毎週のお見舞いの時間を変えろなんてありえない。
結構歳いっているみたいだけど、絶対下に付きたくない。
abekkan
> fugaさん
そうきましたか。
ありえないってことはないでしょう。
暇つぶしに働いてみるか、っていう人ならあるでしょうけど。
お金をもらうのはそんなに楽なことではないですよ。
いすか
たぶん、「自分の都合に合わせて働かせてよ」っていう意味では、「パートのためになんてありえない」っていう考え方は正しいような気がします。
もっとも、「できない」「したくない」という言い方は「我を通す」というところが見えてしまうし、怠惰にも見えるので、自分が採用担当だったらやっぱりお断りすると思います。こういう人いると空気悪くなるし(やらされた方だって何も感じないわけじゃないですしね)。
結局のところ、
「家庭の仕事もありますので、自宅からの距離を考慮しました」
「朝はやはり家事などがあるため、早い時間の勤務は難しいです」
「休日には私用がありますので勤務できません」
というように言い換ればまだ違うわけで、それもできない・しない人はダメよということでしょうし、「厚かましさの正体」はそのへんに潜んでるんじゃないでしょか。
abekkan
> いすかさん
コメントありがとうございます。
そうですね。
パート募集の広告にどう書いてあったかにもよるな、と今思いました。
「いつでも好きな時間に働けます」って書いてあったとしたら、おばちゃんの返答も分かります。
しかし、同じ内容でも言い換えるとずいぶん印象が違うものですね。(^^)
Anubis
・・・某、美人(?)編集者の顔が浮かんだ。
あの無茶振りのセンスは前任者を上回っている。
abekkan
> Anubisさん
コメントありがとうございます。
最近やけに、美人(?)編集者に絡みますねえ。
ネタにしてるんだか、愚痴っているだけなのか。。。
まあ、楽しいコラムが書ければOKですけどね(^^)