6.Take It Easy
■11月12日 くもり
今日が、初・転職のための面接日となった。
変に緊張してしまっているが、そんな素振りを1つも見せない(つもり)で、仕事を滞りなく終わらせる。そんな中、ふと、プロジェクトリーダーの宮迫さんから話しかけられる。
♉「藤本さー、さっき、トイレで何してたの?」
😅「え? ……いや、普通に用足してましたけど」
♉「ふーん……なんかブツブツ言ってなかった? お経でも唱えてんのかと思ったよ」
😅「いやいやいや、何もしゃべってないですってば」
♉「あ、そ。気のせいかなー?」
おお、完全に面接の予行演習がバレそうになってんじゃんorz
😌「じゃ、すいませんが、今日、用事ありますんで。お先に失礼します」
♉「おー、お疲れさん。じゃ、また明日だな」
😜「はい、緊急でなんかあったら、携帯に連絡くださいー」
🐶「あれ? 藤本さん、今日は、また飲み会かなんかですか?」
😣「そんなんじゃないよー。つーか『また飲み会』ってなんだよ……じゃまた明日ねー」
後輩の星田くんにも怪しまれる。このままだと、余計なことが口をついて、転職活動をしていることがバレそうだ。そんなわけで、とっとと職場を切り上げることにした。
■普段の車窓から
いつもは乗らない電車に乗り換える。車窓から見慣れない景色が流れていくけれど、ふと、「あ、ひょっとすると、もし面接受かっちゃったら、毎日この景色眺めることになるんじゃね?」と、緊張なのか期待なのか、よく分からない気持ちに悩まされる。いかん、いまは面接に集中せねば……と思っていても、訪れるかどうか分からない来るべき自分の明るい未来に思いをはせるのだった。
乗り換えて10分ほど。面接先の最寄り駅に着いた。が、地図をプリントアウトするのを忘れていて、いきなり迷子になる。のちに松嶋さんから、
😡「準備不足もたいがいやで! ちゃんとルート確認してから行けって言ったやろ!!」
と怒られるのは、ここだけの話だorz
本来なら10分かかる道のりを、20分かけてやっと面接先の会社に着いた。早めに会社を出ておいてよかった……。
面接先の受付に到着し、人事部宛に内線をかける。
♍「はい、人事部でございます」
😅「あ、わたし、本日面接に伺いました、藤本と申す者ですが、ご担当の渡辺さんはいらっしゃるますでしょうか?」
♍「……あ、はい、お待ちしておりました。お掛けになってお待ちください」
あー、緊張して日本語おかしいだろ、自分……。
■何か長い
時間が経つのが。実際、“お掛けになってお待ち”し始めてから5分も経っていないのだが、早く終わってほしいという気持ちからか、1秒が5秒ほどに感じられる。ドラマでよく見るスローモーションって、こんな感じなんだろうか。そのうち走馬灯が……って、それ死ぬときだし! と、ムダに自分への乗りツッコミ。ププ、お茶目な俺www
♌「あ、藤本さんでいらっしゃいますか?」
ん? なんかどっかから、呼ばれたけど、このお茶目な俺に何か?
♌「お待ちしていました、本日面接を担当させていただきます、渡辺と申します。本日は、よろしくお願いいたします」
……うおおお、よろしくも何も、予行演習してねぇ! ノリツッコミしてる場合じゃねえぇぇぇ!!
つづく。
※このコラムは、筆者の実体験をもとに、脚色と、あの何か話題の食べるラー油を加えて作られたフィクションです。……あの、そろそろネタなくなってきたので、この結び変えちゃっていいスか?(切実)
■次回予告!
面接官に唐突に告げられる戦力外通告! え? つーかいまさらソレ、マジで言ってます?? 小学生のときにジャンケンで「後出しなし」ってルールなかったっけ??? 的な。
次回 7.Choose me
コメント
sunset
僕は音楽が好きです。
J-POP、UK-ROCK、テクノ、R&B、エモ、パンクなど、いろんなものを無造作に聴いているので、ジャンルと言うよりかは、音楽が好きとしか言いようがないのです。
嫁も音楽をたしなんでいるのですが、聴く曲の趣味が合わないようで。。。
そんなわけで、この物語のタイトルには、いろんな人たちの曲名を無断借用しています(汗
よろしければ、一度レンタルとかで聴いていただければ、なんて思います。
各回のタイトル
1.Start Me Up-DOPING PANDA
2.どうしようもない僕に天使が降りてきた-槇原敬之
3.ええねん-ウルフルズ
4.Will-浅田祐介
5.WHEN YOU WISH UPON A STAR-the band apart
6.Take It Easy-i-dep